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ワインと絵画がある生活

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2012.01.31
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カテゴリ:自宅ワイン会
前回からの続き。

いよいよ主役が登場。73年は、2000年5月にも開けたことがある。そのときはとても繊細なボトルだった。その後ワイン通の友人に聞いてみると、友人が飲んだ73年はかなりおいしかったとのこと。

そのことを聞いていたので、その後エノテカで安く売り出されていたものを購入(約55,000円)。2005年当時でも安かった。

ちなみにパーカーさんは「ワイン・オブ・ザ・ビンテージ。これは1970年代に作られたペトリュスの中で、 今すぐ飲めるものとしては最高の一品だ」といっている(PP87)。


1973 Ch.Petrus
シャトー・ペトリュス
Pomerol, France - 赤辛口

コルクは途中で折れてしまったけれど、ぼろぼろになること無く、しっとりと弾力性があり上々の状態。期待が高まる。デカンタージュしてから、みんなにサーブ。

香りをとってみると健全そう。そして口に含んでみると、予想通り健全で酸化のニュアンスも無い。

とはいえ、じっくり味わってみると「あれっ!」。健全だけれど、シンプルでチャーミング。うーむ。方針転換して、ゆっくり飲むことに。

このクラスのワインには似合わない「チャーミング」という言葉を使ってしまったけれど、時間と共に複雑さや奥行きが増していく。またポムロールらしい腐葉土っぽさも出てきてひと安心。

満開のワインや大きなワインでは無いし、細身のワインではあるけれど、なめらかできれいに熟成し、タンニンは完全に溶け込み、丸い球体をなす。変な熟成のニュアンスも無く、約40年間という時代を過ぎてきたことを思うと感慨深い。

別の表現をすると、

子供のころはいたずらっ子だった、控えめで細身の健康的な老紳士

といったところか。

控えめだけれど奥深いところは、昨年の新年会で飲んだDRCの69リシュ(そのときのブログ)に似ている気もする。リシュのほうが偉大だったけどね。今回は6人で飲んだけれど、2,3人程度で飲んだら、もう少し印象は違うだろう。

ペトリュスは82,89,90などのビッグビンテージも飲んでいるけれど、一番印象的だったのはなぜか72年。82,89,90は若すぎたってこともあるのだけどね(約10年前に飲んだ)。

楽天には一店だけ在庫あり。約16万円なり。


和牛を使ったブッフ・ブルギニオン(牛肉のブルゴーニュ風赤ワイン煮)

今回一番手間と素材をかけた料理。赤ワイン2本使用。それだけに納得の出来。

グラタン・ドーフィノワ(ジャガイモとチーズのグラタン)


次回へ続く。

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最終更新日  2012.02.03 20:40:30
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