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カテゴリ:映画
監督 ジョン・カーニー
少しあらすじ アイルランド、ダブリンの街角でオンボロのギターをかき鳴らし自作の歌を唄う男(グレン・ハンサード)がいた。そこに一人のチェコ移民の女(マルケタ・イルグロヴァ)がやってくる。10セントのチップを出し、あれやこれやと男に質問する。 その翌日、男は女に誘われてピアノを弾かせてもらえるという楽器店に立ち寄る。彼女の腕前に感心した彼は、一緒に演奏することを提案する。 ある日、彼女の家に誘われる。そこは貧しい移民の共同住宅で、チェコ語しか話せない母親と小さな娘がいた。 感想 好き嫌いが分かれる作品かも知れない。全編が音楽のプロモーションビデオのような作りなのでやや安っぽい感じは否めない。また、たまたまプリントの状態が悪いのか、もともとそういう作りなのかわからないが、画像が荒く目障りなところもある。 男と女が偶然、街角で出会って親しくなって、という物語なのだけど、男には年老いた父親がいて、実は昔の彼女を忘れられないでいる。女には面倒をみないといけない家族があって、実は故郷に愛のない夫がいる。その障害を乗り越えられないところが大人の恋の切なさなんだよなぁ。 この作品の一番の魅力は音楽。主演の二人とも本当のミュージシャンらしくうまい。特にグレン・ハンサードは、アイルランドつながりでヴァン・モリソン(もっともヴァンの方は北アイルランド)を思い起こさせるような、魂を揺さぶる歌声が実に魅力的だ。 料金がもう少し安ければまた観てみたいと思う、小品ながら良い作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.16 20:48:08
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