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カテゴリ:日記
ネタ的に数日遅れになってしまいましたが
SLIMがついに夜を超えました。 復活のSLIMです。 ヾ(@⌒▽⌒@)ノ (^-^)//""パチパチ って、一応説明しておきますと SLIMというのは日本のJAXAが開発した月探査機です。 2024年1月20日に日本初(世界で5番目)となる月面への着陸を達成し、 かつ史上初となるピンポイント着陸に成功しました。 着陸に成功したSLIMでしたがどうもおかしい。 SLIMはそもそも主脚が接地した後に太陽パネルを上に 背中を下にして倒れ込むように着陸する設計でした。 こんな感じ。 ところが、調査の結果、頭を下にした逆立ち状態である事が確認されました。 こんな感じ。 調査の結果、着陸時に2つのエンジンの片方が故障。 そのまま異常状態での着陸で機体が横転したようです。 幸いにも機器の損傷とかはあまりないようですが 発電の為の太陽パネルが想定してない方向を向いてるために発電ができずに電池を消耗。 電池を温存するために眠りに入ったのです。 今後、太陽パネルに光が当たれば充電する事は可能なのですが その前に最大の試練が立ち塞がっています。 それが月の夜です。 夜? たかが夜でしょ? と、思われるかもしれませんが月面の夜をなめてはいけません。 月には大気がほとんど無いために太陽の光を直接受けます。 なので昼間の月の温度は100度以上。 ところが光の当たらない夜はマイナス170度以上も下がります。 昼と夜の温度差が270度以上もあるのです。 するとどうなるか? おおよそ全ての物質は熱により膨張・収縮します。 昼100度以上に温められた物質は夜の極低温で急激に収縮します。 一番弱いのが電子回路で、特に基盤などは簡単に割れたりします。 夜の極低温で電子回路が破壊される。 これが夜の試練です。 アメリカ、ロシア等の探査機は放射性同位体によるヒーターを内蔵しているために 夜を超える事ができます。 ところが、放射性同位体は核物質であるので日本のJAXAは手に入れる事ができず。 つまりSLIMは夜を耐える設計になっていないのです。 ちなみにインドの月探査機 チャンドラヤーン3号は夜を超える事ができずに お亡くなりになりました。 月の夜は2週間続きます。 休眠状態に入ったSLIMが生きてるか死んでるか? 関係者はヒヤヒヤしていたことでしょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ところが、2月25日。 SLIMからの信号をキャッチしたとの事です。 そうです。SLIMは夜を超えたのです。 ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! すげぇ! 夜を超える設計になってないSLIMが夜を超えた。 JAXAすげぇ!!!!! ちなみに夜を超える設計になっていない探査機が月の夜を超えたのは 世界初の大快挙です。 このニュースは海外メディアでも取り上げられ大きな話題になっています。 月面に着陸した事よりもヒーターなしで夜を耐えた事の方が 世界中の探査機の設計者の度肝を抜いたようです。 思えばJAXAの探査機って粘り強いよねぇ。 有名所では「はやぶさ」 はやぶさは満身創痍でボロボロになりながらも地球に帰ってきたし 「あかつき」にいたってはメインエンジンが壊れて絶望視されていたのに 姿勢制御エンジンを設計以上の長時間ぶっ放すという荒業で 金星に到着、現在でも運用中という呆れっぷり。 JAXAの探査機は不死鳥という名がふさわしい。 ってな感じで宇宙の荒波に揉まれ続けているJAXAですが その都度華麗に復活する様は本当に勇気づけられます。 今度SLIMは電池の状態を見ながら予定通りの観測を続け 余裕があれば姿勢制御エンジンを噴射して本来の位置にする事も検討しているとか。 とにかく、JAXA頑張れ! SLIM頑張れ! 夜、月を見上げる度にワクワクしています。 (;´∀`) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.28 10:35:23
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