テーマ:今日のコーヒー(5071)
カテゴリ:スペシャルティコーヒー
プロのつぶやき765「コロンビアCOEラエスメラルダ、ケニア・カイナムイ、グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル、モカ・イルガチェフェ(ハマ)」 10月だというのに大きな台風が2つも来ましたが…今週は気持ちの良い秋晴れになり…毎朝の焙煎は豆の投入温度を2℃づつ下げてきて秋バージョンになっています。焙煎していても暑く無いし、寒くも無いし、大好きな季節ですね。 最近、常連のお客さんとゲイシャ種の話題になることが増えて来ました。スタバでゲイシャ種を販売して多くのメディアで報じられたせいのようです。 その話題が魅力では無くて価格ばかりというのは仕方が無いんでしょうか…。まぁ、さかもとこーひーが毎年お届けしてきている「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」の価格を思い出して…「さかもとさん!!あんな値段で売っていて…大丈夫なの?…しかも試飲は無料でパナマ・エスメラルダ・ゲイシャを飲ませてくれていたし…。」そんな話の繰り返しになってしまいます。 まぁ、実際仕入れ価格から考えるととんでも無く高くなってしまいますが…さかもとこーひーの価格は仕入れ価格よりも(当然影響しますが)常連のお客様が暮らしの中で無理無く楽しめる価格が基準になっていて…その為にはどういうかたちにしたら可能かっていう考え方なんです。 それでも「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」のさかもとこーひーでの2000円/100g、選べるSセットで1500円/100gという価格は高価なものだと思ってます。業界ではワインと比べて、もっと高く売るにはという考え方もありますが…昨晩ワインのプロの友達と話したのですが…ワインはコレクションできるし、長年かけてそのような環境を整えてきているし、ちょっとワインと一緒にするには無理があるよねーとなったんです。 そんなこんなで…2014年10月の新しいこーひーのご紹介です…今月はこーひーの最高峰の産地農園から4つのシングルオリジン(ストレートこーひー)を選びました。 すーっとしみ込んでいくマイルドこーひーの最高峰、カップオブエクセレンス受賞「コロンビアCOEラエスメラルダ」…華やかさと甘さが最高「ケニア・カイナムイ」…最高峰農園エルインヘルトの実力魅力「グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル」…モカの最高峰「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」…の4つのこーひーです。 どれも円やかさ最高…個性豊かなこーひーを、深まる秋にゆったりとお楽しみください。 【コロンビアCOEラエスメラルダ】(200gパック) いつも書いていますが…昔から「コロンビア・マイルド」という業界用語があるんですが…そうやって他の産地とは区別されるような素晴らしい魅力がコロンビアにはあるんですね。 コロンビアコーヒーの他に無い魅力は、その繊細で円やかな口当たり(マウスフィールと言いますが)にあると思ってます。その口当たりの心地よい魅力に香りや爽やかさや甘さ等が加わって円やかで香りがよくて美味しいこーひーになるように仕上げて行きます。その「コロンビア・マイルド」の最高峰の魅力「コロンビアCOEラエスメラルダ」をご紹介します。 マイルドと言うよりはさらに…ベルベットとかシルキーと言うような…ひと口ふた口と心地よい感覚に驚きながら、すーっと喉を通り過ぎていってしまいます。ほんとご機嫌な口当たり、マウスフィールだと思います。マウスフィールが素晴らしさ快感魅力になっていると感じます。 あとから押し寄せてくるのは…フローラルやブルーベリーのようなジューシーさ、そこに優しい甘さが伴って…親しみやすさの向こうに素晴らしく繊細なボディ感を感じて、この「コロンビアCOEラエスメラルダ」のクオリティの高さに驚いてしまいました。 優しくとっても気持ちの良い余韻に華やかさがゆったりと感じられて…甘さが心地よく…滑らか円やかなこーひーの最高峰としてみなさんにお勧めしたいと思います、お楽しみください。 農園名:ラ エスメラルダ 農園主:リバルド ピエドゥライタ サンタクルズ エリア:ウィラ県、ピタリート 標高:1,500m 品種:カツーラ、コロンビア 順位・スコア:20位 / 85.06点 農園面積:4.44ヘクタール 精製方法:ウォッシュド 2000円/200gパック(税抜き) 【ケニア・カイナムイ】 さかもとこーひーではすっかりお馴染みになったケニアですが…ケニアの多様な魅力をご紹介しようと思い…今回の「ケニア・カイナムイ」を選びました。 ケニアコーヒーは華やかさと同時にパワーやボリューム感が豊かなコーヒーがありますので…その辺を上手にコントロールしないと、お好みによっては親しみづらいということがあります。ここ数年はトップクオリティのケニアの中から…より柔らかな味わいの豆を選ぶようにしています。 この「ケニア・カイナムイ」は…優しく円やかな甘さに包まれた柔らかな口当たり…そこにグレープやベリー、クランベリー、オレンジ、フローラルといった多様な個性…味わいはジューシー感が心地よいです。冷めてくると…ロゼワインのような印象が感じられますね。 フルーツやフローラルな華やかさが一緒になって…優しい口当たりの余韻が長く…この「ケニア・カイナムイ」にケニアこーひーの新しい魅力を感じました、お楽しみください。 カイナムイ農協 Kainamui AA グレード キリニヤガ地域 ケニア山の南麓 標高 1,700m付近 豊富な雨量 1,800mm/年 赤色の火山灰土 有機物に富み、水はけに優れ、空気を良く含むコーヒーの樹にとって良質な土壌。 -約400名の生産者が加盟。 -紅茶の生産地の近隣にある。 10月~12月(メインクロップ) SL28、SL34等 1800円/250gパック(税抜き) 【グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル】 グアテマラのエルインヘルト農園と言えば…パナマのエスメラルダ農園と双璧のスペシャルティコーヒーの2トップだと思います。さかもとこーひーでも「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」でご紹介してきています。勿論、今年もファンのみなさんのご期待に応えて準備を進めています。 また昨年は「グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス」という…イエローカトゥーラとイエローカトゥアイという黄色く熟す品種を集めたものもご紹介しました、これは豆が無くなってからもリピートの声が多かったことが印象に残っています。流石エルインヘルト農園はその魅力、クオリティの高さが抜きん出ていて…お客様に伝わるものだと思いました。 で、今年は「グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル」というブルボン種70% カトゥアイ種30%のロットをご紹介いたします。エルインヘルト農園は環境にしても技術にしてもコーヒー農園の最高峰を突っ走っていると思っています。そのエルインヘルト農園の通常ロットの素晴らしさをより多くのみなさんに楽しんで頂きたいと思ってます。 まず、いつもながらとってもきれいな味わいの印象からスタート…華やかさ円やかさから…レッドカラント、フランボアーズ、ミルクチョコレートのようなキャラクターが甘さに包み込まれる感じでご機嫌です。 冷めると、より甘さが感じられて…赤ワインやスパイシーさが顔を出し…「グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル」の凄いポテンシャルを感じます。それでいて…あくまでも優しい味わい…余韻ではきれいな味わいの向こうに感じられる赤ワインの印象に心が躍りました。最高峰農園の際立つ魅力をお楽しみください。僕個人的には…この余韻の酸のきれいさと赤ワインの印象が大好きです。 農園名:エル・インヘルト・ウノ農園 農園主:アルトゥロ アギーレ エリア:ウエウエテナンゴ プロセス:フリーウォッシュド 品種:ブルボン70% カトゥアイ30% 標高:1,500-2,000m 認証:レインフォレスト・アライアンス認証 1500円/250gパック(税抜き) 【モカ・イルガチェフェ(ハマ)】(200gパック) しばらくお休みしていた「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」が準備できました、お待たせしました。以下、去年のご紹介文ですが…今年の「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」は…円やかさとマスカットなキャラクターが抜きん出ているように感じます。この年ごとに微妙に違うキャラクターも楽しみのひとつだと思います。 2011年の12月に発売して、2012年2013年とお届けしてきた…常連のOさんが「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャに通じますね。」…さらに、スタッフのKさんがカップに注いだだけで「なんですか!この香りは…」と驚き…ワイン会に持ち込んだら…シェフをはじめ、みなさんから驚きの声声声があがった「モカ・イルガチェフェ」を凌ぐ「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」です。 まず、鮮烈なフレーバーに包まれます…さらに、エレガントで滑らかな口当たり…そして、長く印象的な余韻が際立っています。きれいで鮮やかなレモンキャラクターがひと口目から余韻の30分までベースになっています。 ゆっくりと味わっていくと…オレンジからフローラル…クランベリーやチェリー…冷めてくると、ほのかなスパイシー感が奥行きのある味わい深さになり…最期にはブルゴーニュの赤ワインのようなときめき感まで感じました。 味わいはシルキーマウスフィールと言われる繊細でさらに滑らかで気品あふれています、エレガントと言われますね。バランスよくきれいな酸が後味のキレを良くして、さらに長い長い余韻を支えています。 さかもとこーひー21年にしてこのようなモカを手にする事ができて、焙煎し、お客様にお届けできることに驚いています。さかもとこーひーはじまって以来最高の「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」になりました。 品 種: エチオピア系統品種 栽培地: イルガチェフ地域 コチャレ地区 ハマ エリア 標 高: 1,600m以上、2,000m付近の小規模農家も存在。 収穫時期: 11月下旬より1月頃まで 農 園: イルガチェフの小規模農家 グレード:G1 1500円/200gパック(税抜き) 「この味を知ることができて幸せです。」…お客様にそう言ってもらえるようなこーひーをお届けしたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.10.20 08:24:32
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