カテゴリ:誘水日記
今年は、台風がきて雨が多くて、
実家では、米の収穫に苦労しているようだ。 稲が倒れてしまったらしい。 からっと晴れる日もないので、 地面がかわかず、このままでは腐ってしまうとのことだ。 残念ながら、 ぼくには農業のことはわからない。 手伝うこともできない。 ぼくは、 農家の長男として生まれた。 しかし、ぼくが育ったのは、世の中が高度成長に向かう時期で、 工業化社会へとまっしぐら。 そんな中で、ぼくは、 「いい学校へ行って、いい会社へ就職して、たくさんの給料をもらって、いい生活をする」という方向性で育てられ、 一応、ぼくは大学を卒業して、就職するまでは、その路線を進んできた。 23歳か24歳でドロップアウトするわけだけど、 でも、 もし、長男ということで農業を継いでいたとしたら、 ぼくの味は出せなかっただろうなと思う。 農業のことは、両親や弟に任せっきりで申し訳ないのだが、 文章を書く仕事では、少しは人の役に立っているし、 自分自身も喜んでいるわけで、 持ち味は出せていると、自分では思っている。 何が持ち味か、 なかなか自分ではわからないが、 この世の中というのは、 どんな人も、持ち味が出るように仕組まれているのだと思う。 人と比較したり、 世間一般の物差しで自分を計ろうとしたり、 まわりの言葉に惑わされたりしていると、 持ち味が出るのが遅くなる。 余計なことはしない。 目の前に現れたことを、 一つひとつこなしていく。 そうすると、 自ずと人は、自分が進むべき道に、 きちんとたどりつくものなのではないだろうか。 うまくいかないときには、 焦らないで、 今、やっていることを何かやめてみる。 いきなり仕事を辞めて生活が大変になるというのも困るが、 そうならない程度のことを、 まず、ひとつだけやめてみる。 あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、 という思考から脱却する。 仕事は自分で見つけるもの、作り出すものという考え方もあるけれども、 間違いなく、 流れというのがあって、 そこに上手に乗れば、 スイスイと進んで行けるものだ。 そのためには、 まずは、余計なことをやめること。 できないものはできない。 やりたくないものはやりたくない。 自分の正直になると、 道は見えてくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年08月27日 09時18分43秒
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