カテゴリ:Oの人生論
このゴールデンウイークは、 けっこう大きなストレスがあって、 気持ちが重い状態が続いていた。 そんな中、「あれっ」と思ったことがある。 この数年、 非常に寝つきが悪かった。 横になればすぐに眠れたのに、 寝る時間になると目が冴えて、 2時間も3時間も、 布団の中で寝返りを打ちながら、 時間を過ごしてきた。 最初のうちは苦痛だった。 「今日も眠れない」と思うと恐怖と不安が膨らむこともあった。 しかし、 途中から眠れないことを受け入れることにした。 寝付くまで、布団の中でいろいろなことを考えることにしたのだ。 これまでのことを振り返り、 今後のことを考える。 あるいは、自分がやりたいことをイメージする。 こんな本が書きたいなと構想を練る。 これは功を奏した。 不安が少なくなった。 寝付きが悪くても、 朝まで眠れないわけではない。 いつの間にか眠っているのだから、 それでいいではないか、と考えられるようになった。 睡眠時間は少なかったが、 昼間、眠くてたまらないわけではない。 昼寝もできる。 そんな状態がずっと続いていたのだが、 不思議なことに、 ゴールデンウイーク中のストレスの間、 昔のように、すっと眠りにつけたのだ。 ストレスがあると眠れなくなるはずが、 逆に、いい眠りになった。 どういうことだろう? 東日本大震災で津波に飲み込まれそうになったがんの患者さんの、 全身に広がったがんが消えてしまったという話を思い出した。 火事場の馬鹿力ではないが、 窮地に追い込まれたとき、 思わぬ力が出るのかもしれない。 人体というのは、 ピンチになると自然治癒力が最大限に働き始めて、 体調が正常に戻るのではないか。 大きなストレスから逃れさせるために、 強制的に眠らせようとする力が働いたのかもしれない。 あれ以来、 数年前までの快適な眠りを取り戻している。 まだ、心の中にはもやもやしたものが残っているが、 峠は越えた。 生命には、 ぼくたちの考えの及ばない神秘がある。 生命力を信じることだ。 生きる上で悩みや苦しみは付き物だが、 結果的には、 すべてはうまくいくようにできているのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年05月23日 11時31分56秒
コメント(0) | コメントを書く
[Oの人生論] カテゴリの最新記事
|
|