東アジア大戦 ノート 大中華合衆国。
↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります!坂の上の雲と戦争ゲーム今日のノート「粛正?」 加藤大作は目をむきました。中国大使は大きくうなずきます。「第17軍団の指揮官は陳永盛という将軍です。彼はナポレオン級の天才的な軍人です。国家に対する功績も抜群ですが、優秀であるが故に共産党指導部に疎まれました。それで表舞台から消されたのです。彼は逆にそれを利用して強力なサイバー部隊を育て上げました。だが、力をもったものは必ずそれを使いたがるものです。彼の部隊がインターネットのハッキング技術を駆使してアメリカの没落を誘ったのではないか、という噂もあります。彼はどうやらかつてのチンギス・カンのような大帝国を築こうとする野望があるようです。少なくとも今の共産党指導部をひっくり返すことぐらいはやらかすでしょう」加藤大作はため息をつきます。「つまり、今回の日本占領は、あなた方中国の内輪もめのとばっちりですね」「そうです」 と、中国大使は素直にうなずきます。「中国の将来のためには国名を変えるぐらいのことをしなければ駄目です」「国名を変える?」「つまり、中華人民共和国を大中華合衆国にする。共産主義から脱却すると言うことです」「ご自身の国の中でやっていただければよかったですのに」「・・・何をいまさら、加藤先生。あなたも中国占領下で大きな夢を描いておられるでしょう」「まあ、それはそうです。占領下の方が日本の改造は劇的に行えます」「それはわかる。第二次世界大戦で敗戦の後、日本はアメリカを利用して未曾有の大発展を遂げました。あれは日本人の賢明さを示すものでしょう。それを今度こそアジア平和のために活かしてほしい。日中はともに協力して豊かな国家、そして未来を築いていくわけです」「それでまずあなた方の虎の子部隊、第17軍団を葬るのですか?」「はい。既に対馬に展開中の自衛隊の部隊と協力して作戦が始められています」「第17軍団は優秀なのでしょう? 情報を解析され意図を見抜かれませんか?」「我が中国の人民解放軍を差し向けたらそうなるでしょう。部隊は返り討ちに遭い、それを口実に陳永盛は我が祖国の政権を乗っ取ってしまう。だから日本の自衛隊を利用するのです。まさか占領された国の軍事力がすぐさま自分たちに向けられるとは思いません。しかもそれが中国の将軍に率いられているとは夢にも思わないはずです。ようするにだまし討ちにするのです」「・・・なるほど、ね」加藤大作は中国人の権力に対する執念に、寒気のする思いがしていました。