大塚家具お家騒動。父とともに沈む“情の経営”。
実の父の思い出話や母の涙の訴えも「簡潔に」でばっさり。欲の深い株主の多くは両親の感情的な態度に嫌気を指して娘に軍配を上げました。傍から見ても娘のほうが理性的でしっかりしています。さすが一流国立大学を出て大手銀行でもまれ、自らコンサルティング会社を立ち上げた経験は伊達ではありません。でも、ここまでこじれると娘にマクドナルドの原田社長と同じ臭いがします。確かに大塚家具の情の接客は時代に合わなくなってきたのでしょう。客も質が低下し、ものを見る目がなくなってきたのでしょう。だからといって娘の合理的な経営は大塚家具を救うことにはならないでしょう。客を信頼していないからです。マクドナルドが沈んだ本当の理由です。叩き上げの父が怒ったのは自分への否定だけではありません。余りにも客をバカにした態度に怒ったのです。17人から1700人に会社を成長させた原動力は何だったか? 父自身はお客を信じたからだと考えています。その思想を表現している会員制のマンツーマン、コンシェルジュ的接客。そこを娘は「簡潔に」でばっさり捨て去ってしまったのです。「安い価格でちょっと手抜きをした家具で充分」と考えたと思われます。銀行はバブル崩壊からは特に情がありません。どんどん弱者を切り捨ててきました。客であるはずの融資先を“殺しまくった”のです。その銀行で身に付けた冷酷な合理主義に父親はじめ他の家族が驚き反発しました。で、お家騒動。今業績を上げている企業の多くは実は客を信用していません。この程度とバカにしています。それでコストをカットして見かけの利益をあげているのです。これも団塊世代の弊害の一部でしょう。もちろん娘は世代的に少しズレています。でもバブル以降の銀行は団塊世代の世知辛さの影響をもろに受けています。娘も客を大事にするという感覚が乏しいと考えられます。娘では本当に欲しいと思ってもらえるような商品を生み出すことは難しいでしょう。だからといって父親らにできるかといえばそこは何とも…だからもめたのでしょうけどね。 貴婦人の乗馬他 オーケストレーションにほんブログ村↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります!マジックミラー それから。 うさぎとかめ それから。 もう一つのアリとキリギリスby 倖和(サチナゴム)forkN