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2009.07.27
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カテゴリ:現代社会
 日本が長年にわたって、女子シンクロナイズ・スイミングをお家芸にしてきた。世界大会のメダルをに値するレベルの選手を排出してきた。それが風前の灯になっているのは深刻だろう。スペインや中国などのシンクロ新興国が日本を脅かしている。そして、スペインと中国チームを指導しているのが日本人コーチだということになると、絶句するしかない。工業製品と同じことがシンクロでも起きている。
 繊細な技術が要求されるシンクロは、短期間で成果をあげることの難しいスポーツになる。白紙から選手を育成していたのでは、メダルを取るのに何十年もかかってしまう。そこで、実績のある日本人コーチが招請されるようになった。技術指導と移転になる。メダルの実績を積み重ねてきた日本には、シンクロ指導の有能な人材が豊富に存在する。チャンスさえ与えられれば、一級の仕事ができる腕を持つ。ところが、シンクロ競技のコーチはボランティア扱いで、日本では人並みの生活することが難しい。海外から多額の契約金を提示されれば、引き受けるのが人情だろう。
 かつて、日本バレーが世界を制したことがある。多くの国は日本人コーチを招請してチームを強化した。その流れの中で、頭脳を駆使する日本バレーは世界に広まり、逆に五輪出場にも届かない日本代表を生み出した。もちろん、それは途上国にとっては大きなプラスになる。バレーやシンクロの選手育成ができない地域が有力国にのし上がるころを日本人が手助けできればうれしい。しかし、貧しい日本スポーツ界にとどまる人材が減って、本国の衰退を招いてしまった。
 シンクロの競技を見ていると、日本人がロシアやスペインのレベルに到達するのは不可能だろう。それだけの才能を持つ選手を集めるのが大変であり、指導するのも困難を極める。選手とコーチは練習をサボっていたわけではない。メダルが当たり前だと不成績は厳しいマスコミ批判を浴びる。メダルを取れば絶賛するけれど、取りこぼすと猛批判を浴びせられる。しかし、優れたコーチは海外に飛び出しているから、選手育成のやりようがない。反省したからといって、才能ある選手が出てくるわけでもないから、シンクロはつらい時期が続く。





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Last updated  2009.07.27 08:14:51
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