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2009.08.04
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カテゴリ:現代社会
 ビル・クリントン元大統領が、平壌に到着したという報道には驚かされる。米朝関係はすでに亀裂が入り、とうてい修復は不可能と考えられていたからになる。ビル・クリントン元大統領はヒラリー・クリントン国務長官の夫であるから、事前の打ち合わせの後に、平壌に向かったことは間違いない。北朝鮮の外交は機能を停止している。まったく、どこの国とも有効な外交交渉を行っていない。北朝鮮政府が核兵器の増産に乗り出していることは間違いなく、南北国境地帯は軍事的に緊迫している。いつ、朝鮮戦争が開始されても不思議ではない背景がある。
 金総書記の健康不安説が、北朝鮮政権内部の権力闘争を促したことは確かだろう。全権を握ってきた独裁者が病に倒れた場合、即座に後継者を指名しないと混乱が始まる。新たな権力者が誕生すると、邪魔者は消される。消されてはたまらないので、権力奪取の闘いを始める、金総書記の後継者に誰がなるかは不透明だが、後継者をめぐっての権力争いが起きることは避けられないだろう。政府と軍部を統率できる人物が生まれるかには疑問が残る。ほとんど政治に関わっていない三男金正雲が一番の有力者であるとうわさされているが、実現させるには反対派を一掃する必要があるだろう。
 朝鮮半島の火薬庫に火がつくのか、それとも和平の動きが始まるかは、予断できない。ビル・クリントンの目的は逮捕された女性記者の解放にあるという。しかし、その程度の外交交渉に元大統領を引っ張り込む必要はない。オバマ政権には、北朝鮮と対決していくのか、それとも和平を試みるかの判断ができない。北に新政権が誕生するまで、外交を凍結するわけにも行かない。柔軟な外交姿勢を見せるか、それとも強行外交を続けるかは、次世代の代表と話し合わないと把握できない。そこで、元大統領の出番になったと思われる。
 北朝鮮の政策を放置すると、第二次朝鮮戦争は避けられなくなる。東アジアで戦争が勃発すると、貿易や海外投資などは停止される。数十年間にわたって、戦争に備えてきた北の軍事力を見くびることはできない。イラクやアフガニスタンですら手を焼いている米軍が、北朝鮮に勝てるかには疑問が残る。たとえ、アメリカが勝利しても、朝鮮半島が灰燼に帰しては意味がない。世界有数の東アジア工業地帯が破壊されて終わる。つまり、オバマ政権の解決策は実質的に外交交渉しかなく、次世代の政権誕生を待つしかない。核問題が解決するには、おそらく数年間の時間がかかるだろう。





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Last updated  2009.08.04 16:04:33
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