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2009.08.18
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カテゴリ:現代社会
 イースター島の飛行場が数十名の原住民に占拠されたという。騒動の原因は、外国人観光客の到来や本土チリ人の移住により、イースター島の治安や環境の汚染が進み、住みにくい島になったことへの反発にある。イースター島がチリの領土ということに驚かされる。南米から遠く離れた絶海の孤島に、はるばるチリ人がやってきて住みつくのは、本土よりも暮らしやすい環境だろう。南米諸国は経済的に貧しく、多くの人々がスラム街などで貧困生活しているのが実態になる。そんな南米のすさんだ都市に比較すれば、イースター島は天国に見えるらしい。
 外国人観光客が反発を受けるのは、豪華なリゾート施設だろう。イースター島は観光と農業だけの島なので、ホテルなどは原住民の生活レベルとかけ離れた豪華さを持つ。そんなホテルに宿泊できるのは外国人だけであり、その区域では先進国並みの生活レベルが可能になる。しかし、豪華ホテルや高級レストランを一歩離れると、イースター島は貧しい島そのものであり、別世界が広がる。豪華なリゾート施設とモアイ像と野生の島というギャップがイースター島の魅力になってきた。しかし、昔から島に住み着いている原住民にとって、露骨な経済格差に反発の声が起きるのは仕方がない。
 島外からの住民が増えると治安が悪化してくる。本土からやってきた人間は、イースター島に畑などを所有していないから農業ができず、生きていくために別の手段を取る。違法な取引にも手を出す。観光客目当てのあこぎな商売を始める者もいる。どちらにしても、島の住民から見るととんでもない人間が本土から押し寄せてきたということになる。観光客を喜ばすために繁華街の店を経営するのは島外の人間が多い。原住民の生き方や考え方と異なるので、双方の対話が成立しない。そこで、移住制限を求める声が起き始めた。それをアピールするために、飛行場を占拠したらしい。島に観光客がやってきても、原住民にはほとんどプラスがないのが現実であり、捨て駒にされている。解決は難しい。





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Last updated  2009.08.18 18:18:22
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