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2009.09.27
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カテゴリ:現代社会
 ホンジェラスのセラヤ前大統領は、軍部のクーデターによって、国外に追放された。左派勢力が強まっている南米では、ホンジェラスのクーデター勢力に対する反発が強まっている。セラヤ大統領は極秘裏に国境の山地を越えて首都に潜入した。帰国したら逮捕するという脅しのために、セラヤ大統領はブラジル大使館に立てこもっているが、周囲を警官隊が包囲しているので身動きできない。
民主化された南米では、軍部のクーデターはしばらく消滅していた。軍事政権が誕生してもメリットがなく、内政や経済を不安定にするだけで終わる。民衆の不満を吸収できずに、倒壊することが多い。軍事独裁政権も国民福祉を第一に打ち出さにと残れない時代になっている。つまり、クーデターで政権を握っても、可能な政策が限られてしまう。軍事独裁政権でも、左派政権でも、政府がやらねばならないことはほとんど同じになる。
 アメリカの軍事援助のもとで、南米の軍部は強大な軍事力と支配力を手に入れてきた。親米的な軍人を使って、反米的な政権を倒すという知恵を編み出したのがCIAになる。多くの政治家や政権が暗殺やクーデターで倒されてきた。事件の真相が公表されることは少なく、真相は秘匿されて終わっていた。民主選挙が定着すると、クーデターや軍事独裁政権は排除される運命に陥っていた。それゆえに、ホンジェラスのクーデターは各層から嫌われている。
 南米経済は貧しく、貧富の格差も大きい。これだけの資源と人口を持ちながら、経済発展に取り残されてきた理由は、かならずしも鮮明ではない。東南アジアや中国のような経済改革がなされなかったことが大きいだろう。独裁政権のものでは、利権を得た人間だけが利益を総取りする。石油資源が採掘されても、民衆の生活に影響を与えなかった。ベネズエラが石油資金を住宅や福祉に使うようになって、石油資源が役に立ち始めた。こういう政策は石油メジャーと対立することが多く、反米につながる。クーデターが繰り返されてきた背景だろう。
 ホンジェラス問題を解決するには、直ちに大統領選を行う必要がある。二人の大統領が喧嘩をしていたのでは、らちが明かない。民主的な選挙を実施するには、選挙の監視が必要になる。オバマ大統領がクーデターを批判したことで、新政権は宙ぶらりんに陥ってしまった。このままだと政治だけでなく、経済が混乱して、国家の破たんにつながる。と説得しても、権力を握った軍人たちが話を聞かないらしい。解決は難しい。





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Last updated  2009.09.27 11:39:27
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