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2009.12.13
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カテゴリ:現代社会
 イスラエルによって閉鎖されているガザ地区には、150万人もの住民が住んでいる。周辺は砂漠地帯なので食糧さえも手に入れにくい。ガザ地区の人がどうやって生活しているかは、アラブ七不思議のひとつなのだが、実は地下トンネルの発掘にある。イスラエル側とエジプト側の国境を陸上から突破することは不可能に近い。そこで、エジプト側国境地帯に無数の地下トンネルを掘り、それを利用して物資の移動を行う仕掛けになる。
 エジプト政府は周辺のアラブ諸国への配慮もあり、地下トンネルの存在を黙殺してきた。取締りを強化すれば、ガザの住民は食糧さえも買えなくなる。それは生活苦を意味するので、同じイスラム教徒のエジプトにはできない。そこに付け入って、数多くの密輸業者が幅を利かせてきた。ラジオやTVというようなものさえも、地下トンネルを通過する。需要と供給の関係からすると、相当な利益が生まれるはずである。周辺を閉鎖されているガザ地区の住民は言い値で買うしかない。
 密輸業者にはさまざまな団体が加わっている。経済的な利益だけを追求していては、ガザの密輸は危険すぎる。パレスチナを支援する団体や政治的な思惑を持つ人間が運営しているのだろう。150万人の住民が普通に生活しているのを見ても、トンネルの数が推測される。もし、地下トンネルが廃止されたら、ガザ地区の住民は餓死するしかない。そういう事情を逆手にとって、さまざまな業者が暗躍する。もちろん、テロリストのグループも資金稼ぎをする。
 食糧や生活用品だけでなく、武器や弾薬も地下トンネルを通って運び込まれる。ミサイル攻撃に音を上げたイスラエルは、エジプト側に対策を強く求めた。その結果として、トンネルを遮断する鉄板を塚に埋める工事が始まったらしい。鉄板でさえぎってしまえば、トンネルを掘ることはできない。エジプト政府はガザとの国境地帯に延々と鉄板を埋める計画を練っているという。それがどのような結末を招くかが見えてこない。
 イスラエルによるガザの閉鎖は徹底したものであり、その目的はハマスの降伏にある。閉鎖で物資の移動ができなければ、住民は生活ができずに、イスラエルと和睦するしかない。強硬派のハマスを住民が説得することを狙っているのだろう。徹底抗戦を叫ぶハマスガザの住民は支持している。これを排除するには、ガザ地区を封鎖して、ハマスの政策の誤りを認めさせるしかない。餓死か、和平かの選択を迫っている。そこで、ガザの住民は地下トンネルを採掘して、物資の運搬に役立ててきた。最終的に政治的な決着を見せるにしても、交渉で弱腰になっては、選挙で敗北する。そこで、鉄板とトンネル採掘のいたちごっこが始まる。





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Last updated  2009.12.13 15:08:24
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