1413600 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

萬華鏡-まんげきょう-

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2004年12月07日
XML
カテゴリ:読書

今日から「子午線の祀り」2回目の読書に入りました。
いえ、1回目がやや理解できてない部分が多少・・いや結構あったので(爆)
ああ、脳みそ柔らかいうちに、ちゃんと勉強しときゃよかったよ~(ノ-o-)ノ ・・・●爆

少し平家物語の知識を(ほんのちょっと)入れて、子午線の祀りを読み始めると、かなり面白いです。
「面白い・・」と言えるまでに結構かかっちゃったな( ̄▽ ̄:) 遅っ!12月だっちゅうにっ

メールを頂いたお友達でも結構難儀しているとか。
よかった・・・あめみこだけじゃなくて(ほっ・・・)
お互い頑張りましょう~
お~っq(^-^*q)(p*^-^)p




で、子午線の祀り。
あらすじをちょっと・・。
知りたくない方は読まないように~( ̄∀ ̄)
内容は結構割愛してます。詳しい方からすると、突っ込みどころもあろうかと思いますが、ご容赦ください~





今年の冬、「子午線の祀り」で野村萬斎氏が演じる平知盛(とももり)は清盛の四男。
壇ノ浦の戦いの頃は33~34歳。
智将と呼ばれ平家屈指の頭脳派。
船戦に長けていて、大将軍として平氏を率いて源氏軍を翻弄したんですね。
木下順二著書「子午線の祀り」の中で阿波民部重能(あわのみんぶしげよし)という人に「初めてお目にかかったときは、美しい青年であった・・」と称されてます。
これは作者の虚構なのかもしれませんが、他にも有名な平敦盛といい、維盛(これもり)といい、平氏は案外美男は多かったのかな?(萬斎さん、またも美男の役ねっ!いいわ~)
美男に限らず美女であれば、いつの時代でも注目を浴びる。
羨ましい(笑)

木下順二著「子午線の祀り」では、平家物語「巻九」からのお話が描かれています。いわゆるもう平家滅亡が目前にまで差し掛かった、あの有名な壇ノ浦の戦いに臨むまでのお話です。

この子午線の祀りを理解するには、どうやら後半の源氏の戦いをインプットしておけばいいらしい。

一の谷の戦い→屋島の戦い→壇ノ浦の戦い(間の細かい戦いは端折ります)

一の谷も屋島も義経のゲリラ攻撃(奇襲戦)によって平氏は敗北してしまいます。

「子午線の祀り」冒頭から知盛はヘロヘロです(-ω-;)

一の谷の奇襲攻撃を受けただけでなく、最愛の息子武蔵の守知章(ともあきら)も船へ戻る途中に源氏に襲われ、失ってしまったから・・・。

それも、源氏の兵士が知盛に斬りかかって来たところを、息子知章が間に入って父を守り、代わりに斬られてしまったんですね(TдT)
まだ16歳くらいだったのに・・・

源氏軍に息子の首を落とされる(必ず殺した後も斬首して持ち帰った)のを、止む無く見捨て自分だけ船に逃げ帰ってきたことを後悔し、またそんな己を浅ましいと嘆くんですね。

「よう命は惜しいもので候ひける」

知盛が息子の討ち死にする姿を背に、船に逃げ帰った後、兄である宗盛(むねもり)の前で泣きながら言った台詞。
「何とまあ自分の命というものは、よくよく惜しいものであった・・・」という意味ですね。

知盛は平氏軍の大将軍です。
平家が戦に勝って存続していくためには、知盛の指揮が必要です。息子が身を挺して父を守ったその気持ちをみすみす無駄にするわけにはいかなかった
ってわけですよね。

子どもを見捨ててその場を去る、親の気持ちを考えると苦しいですね。
もしかしたら知盛にとって、そのまま逃げることは、息子と一緒に討ち死にをするよりも辛い選択だったのかもしれません。

宗盛の船に息子を失ったばかりの知盛が一人、戻ってくると、船は兵士で溢れています。馬を一緒に乗り入れることは出来ない。
馬を手放せば源氏(敵)の手に渡る可能性もあり、本来であれば、その馬が敵の手に渡ることを嫌い射殺してしまうはずが、
「生きられるものを、むざむざと殺す必要はない。この馬も自分のために充分に働いてくれたのだから」
とそのまま汀に追い返すんですね。

さて知盛のここからの苦悩が壮絶です。

だって、兄大臣宗盛は平家軍の総大将でありながら、
判断力ゼロ。(ゼロは可哀相か?)いや、超情けない(*ーー*)のですもの。
全く「戦う気力」も落ちてしまい、戦略会議においても死んだもののことしか口にしない。

宗盛「知盛の意見を聞こう( ̄▽ ̄:) 」

そんな兄総大将に知盛もホトホト呆れているんですね(ノ-o-)ノ ・・・●爆

そんなわけで他の人間も総大将の宗盛のことは頼りにしていない。

さて、ここから阿波民部重能(あわのみんぶしげよし)という後々平家の運命を握る男が本格的に登場してきます。この人間は誰かというと、清盛が生きていた頃より腹心として仕えてきた四国の大豪族です。

つづく・・・(っていうか、このペースで19日まで間に合うのか?!Σ(・∇・))



見直してみたら直したくなる箇所がいっぱいあった( ̄▽ ̄:) チラチラ直すたびに「新着日記」扱いになるかもしれません・・
お許しを~ε=ε=ε=ε=ε=┏( ̄ー ̄)┛






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年12月11日 22時04分00秒
コメント(18) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


 面白そうですね   りゅう6339 さん
知盛の親子の情が可哀想ですね 普通なら親が子を守るのにね 源平合戦に限らず、戦国時代でも親のため子が犠牲(人質とか)になる時が多いですね
まぁ 親というより国のためですが・・
つづく・・・ (2004年12月08日 00時32分49秒)

 ありがとう   いまちゃん0725 さん
このペースで続けても間に合わないくらい長いのか?!
うぅぅぅ・・・がんばれ、あめみこ!(喝を入れるのはある意味ワタシのため~かも?) (2004年12月08日 07時30分53秒)

 りゅうさん、人質は・・   あめみこ さん
りゅう6339さん

あの時代は娘でさえも政略のために、結婚させたりという世の中ですよね。

>まぁ 親というより国のためですが・・
>つづく・・・

そう、国のため・・・。でも天皇(ここでは院)は源平どちらが勝とうが自分の世が上手く続くならどっちでもいいんですよね。
純粋にお国のため・・と言って戦う知盛がかわいそうだな・・。(ま、実際は自分のためだったかもしれませんが)

読んでくださってありがとうございます~。
感激です(⌒◇⌒)ノ
説明ベタでごめんなさい。
(2004年12月08日 07時59分27秒)

 いまちゃんさん、そんなに長くはないですよ   あめみこ さん
いまちゃん0725さん

上手くストーリー解説できているかどうか?
いや、微妙です。
話自体はそんなに長くはないです。
陰陽師2のストーリーを描くのに比べればラクでしょう(笑)
多分、いまちゃんさんの公演日までにはすっかり終わっている、と思われます。
・・・いまちゃんさんが理解できるような内容が賭けるかは別問題ですが( ̄▽ ̄:)

自分も書いているうちに復習できて楽しいかも。

読んでくださってありがとうございます。
コメント嬉しかったです(⌒◇⌒)ノ
つづく・・・(笑) (2004年12月08日 08時02分16秒)

 Re:クドいようですが「子午線の祀り」(12/07)   なずなっち8643 さん
「子午線の祀り」とてもおもしろそう。
あらすじの続きをたのしみにしております。 (2004年12月08日 20時08分13秒)

 良かった・・・   ラテル2750 さん
今まで読んだところまでしか書かれてなくて。
いつも通勤中の5分ずつでチラチラと
読んでいるので遅いんです。
読むのが・・・
(2004年12月08日 20時47分20秒)

 なずなっちさん、ありがとうございます   あめみこ さん
なずなっち8643さん
>「子午線の祀り」とてもおもしろそう。
>あらすじの続きをたのしみにしております。
-----

拙いあらすじを、拙い言葉で書き綴っています。
それなのにご覧頂いて、嬉しいです。
時折おかしな部分もあるかと思いますが、目をつむってやってください(苦笑)
もし何かご存知のことがあれば教えてくださいね~ (2004年12月08日 21時09分56秒)

 ラテルさんへ、ネタバレが   あめみこ さん
萬斎、いや満載ですから読んでない部分(楽しみにしている部分は)ご覧にならないようにしてくださいね(苦笑)
結構自分の「復習」のために日記を使っちゃってますから~(≧∀≦)

>いつも通勤中の5分ずつでチラチラと
>読んでいるので遅いんです。
>読むのが・・・

「台詞部分」はサラサラっと読めますけれどね、例えば「書状」を読み上げるところ、郡読の部分は古典的でサラリとはどうもいきません。
「めづらしき東男をこそ御覧ぜられ候はんずらめ」
舌かんじゃうっ( ̄▽ ̄:)
(2004年12月08日 21時15分02秒)

 ほうほう・・・   おちゃ・くみちょ さん
これは、これは・・・。
なかなかのあらすじぢゃないですか。
ここまで書こうと思ったら、読解力と表現力が必要ですな。
見直しましたぞよ。(いまさらながら)

この続き楽しみにしておりまする。
ささ・・・つづけられよ。つづけられよ。
(ん?あめみこさんの呪の影響か?)
(2004年12月08日 21時53分16秒)

 なかなか・・・・   つきうさ☆ さん
ヘビーな話の内容で、ちょい驚き。
息子にかばわれるのですか。。。
今まで遭遇したのとは、逆バージョンですね。

それゆえに知盛の苦悩も、並大抵ではないですね。
それに兄が無能とくれば尚更。。。

萬斎さんはどんな知盛を演じてくださるのかしら・・・

続きを早く読みたいですわ。
おきばりやす。あめみこさん。
(2004年12月08日 22時39分33秒)

 Re:クドいようですが「子午線の祀り」(12/07)   るーゆえ さん
ここを読めば、観に行けなくてもOKだわ!!(汗)
後は、DVD化を待って・・・
でも、観ない気がしてきた。  どうも舞台関係はその気になるまで時間がかかる。ハムレットもオイ王も観てないし
(2004年12月08日 23時18分50秒)

 おちゃ・くみちょさん(*^◇^)   あめみこ さん
おちゃ・くみちょさん
>これは、これは・・・。
>なかなかのあらすじぢゃないですか。
>ここまで書こうと思ったら、読解力と表現力が必要ですな。

わぁぁ~褒め殺しですか(〃 ̄▽ ̄〃)
心理操作、巧妙ですねぇ~。
その気にさせてやらせる。
うん、頑張ろうっと←単純

>この続き楽しみにしておりまする。
>ささ・・・つづけられよ。つづけられよ。
>(ん?あめみこさんの呪の影響か?)

読んでいただきありがとうございます(⌒◇⌒)ノ
いや、こんな「あらすじ」だけの日記なんで、誰も読まないだろうしコメントしてくださらないかと思っていたのに、嬉しいことです(≧∀≦)
(2004年12月09日 07時50分22秒)

 つきうささん、オイ王に引き続き   あめみこ さん
つきうさ☆さん

悲劇的なんですよね。
平家物語の結末自体、悲劇なんでしょうけれどね。
出てきた瞬間から苦悩の萬斎さんを観なくてはならない点においては、オイ王と同じですね。
どんどん追い詰められていくことになりますからね・・

>ヘビーな話の内容で、ちょい驚き。
>息子にかばわれるのですか。。。
>今まで遭遇したのとは、逆バージョンですね。

知章役はいないのが残念ですね。
その辺のくだりは「語り」で行われるようですからね。

>それに兄が無能とくれば尚更。。。

知盛が人格者で有名ですから、兄宗盛のふがいなさが目立っちゃうんですねー( ̄▽ ̄:)

>萬斎さんはどんな知盛を演じてくださるのかしら・・・

ですねー。ぜひDVD販売してほしいものです。
森崎事務所さん、よろしゅうー

>続きを早く読みたいですわ。
>おきばりやす。あめみこさん。

長いのに、読んでくださってありがとうございます。復習するのも楽しいので、ちょこちょこ書きたいなぁと思います!

(2004年12月09日 07時54分28秒)

 るーゆえさん、オイ王DVDはお持ちでは   あめみこ さん
なかったんでしたっけ。
狂言以外の活動シーン。今でこそ多く溢れていますけれども萬斎襲名前から御覧になっている、生粋の能楽ファンの方にとって、他の舞台を観ることって抵抗ある、そんな気持ちは何となくわかりますよ。
本当、子午線の祀りはDVDで出てくれるといいなって思います。オイディプスと違い、日本の古典ですから、るーゆえさんにとっても違和感がないのではないでしょうかね(⌒◇⌒)

遊びに来て読んでくださってありがとうございます
(*^◇^)V ブイ!
年末にかけて忙しそうですが、頑張ってくださいね~ (2004年12月09日 07時57分48秒)

 ふむふむ…   高野舞 さん
わかりやすいご説明ありがとうございます(^-^)まさに「諸行無常・風の前の塵に同じ」ですね。平家物語は、どうも源氏よりにものごとを見がちになってしまいますが、平家中心に見ても面白いものですね。

頭脳派…美男子…。平氏には美男子と言われる人がけっこういますよね。萬斎さんはぴったりですわ☆(あの眼差しといい、テキパキものごとをこなしそうな感じといい)
古典はまだ平家物語までいってないですが、やる時はがんばってお勉強します♪ (2004年12月09日 16時33分19秒)

 舞さんの授業ではこれからですか   あめみこ さん
高野舞さん
>わかりやすいご説明ありがとうございます(^-^)

いえいえ、読んでくださって光栄です(*^◇^)

>まさに「諸行無常・風の前の塵に同じ」ですね。

無常観・・・。なんだか寂しい思想のような気もしますが、進歩もあるのですよね。

>平家物語は、どうも源氏よりにものごとを見がちになってしまいますが、平家中心に見ても面白いものですね。

そうですね、脚光を浴びるのは「義経」が多いですね。来年の大河もそうですし。
実際の史実は舞さん、お得意なのではないでしょうか。よかったら教えてくださいね♪

>頭脳派…美男子…。平氏には美男子と言われる人がけっこういますよね。萬斎さんはぴったりですわ☆(あの眼差しといい、テキパキものごとをこなしそうな感じといい)

知的イメージは強いですよね。実際に頭も良いのでしょうけれど(良すぎてたまにインタビューで理解できないことがあるけれど(爆))
本来美形といえば「義経」でしょうけれど、今回はやはり知盛が主役ですからね~(え?違う?)

>古典はまだ平家物語までいってないですが、やる時はがんばってお勉強します♪

きっと楽しい授業になりそうですね。
冒頭文章、憶えさせられたのはいつだったかなぁ・・・←またも遠い目(*ーー*)
(2004年12月09日 19時43分20秒)

 はじめまして。   cana さん
突如乱入申し訳ございません。
実は先日からROMらせていただいてました。
陰陽師から萬斎さんにはまっていく流れが
私と似ていて共感を覚えました。
子午線の祀り、私も見に行きまして、
まったく歴史に無知な私がその前にあらすじを
勉強しておこうと思い検索をかけたところ
あめみこさんのブログがヒットしました。
大変わかりやすく、尚且つ面白くて
じっくり読ませていただきました。
おかげさまで楽しく観劇できまして、
お礼と共にトラックバックのご報告いたします。
ありがとうございました♪ (2004年12月26日 04時05分37秒)

 canaさん、トラックバックありがとうございます   あめみこ さん
canaさん
>突如乱入申し訳ございません。
>実は先日からROMらせていただいてました。

このようなブログでもご参考にしていただけて、とても嬉しく思います(*^◇^)V ブイ!
長々と続いていましたが、そろそろ本編は最終回を迎えますね~(長かった・・)
来年の大河ドラマも、ここでつけた予備知識を生かして楽しめそうです。


>陰陽師から萬斎さんにはまっていく流れが
>私と似ていて共感を覚えました。

canaさんも萬斎さんファンですか?
能楽鑑賞などもされているようですね。
いろいろとお話させていただけたら嬉しく思います。


>子午線の祀り、私も見に行きまして、
>まったく歴史に無知な私がその前にあらすじを
>勉強しておこうと思い検索をかけたところ
>あめみこさんのブログがヒットしました。
>大変わかりやすく、尚且つ面白くて
>じっくり読ませていただきました。
>おかげさまで楽しく観劇できまして、
>お礼と共にトラックバックのご報告いたします。
>ありがとうございました♪
-----

子午線は、奥深くいつまでも心に残る良い作品かと思いますね。
トラックバックありがとうございます。
canaさんのブログにも遊びに行きたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。 (2004年12月26日 09時30分10秒)


© Rakuten Group, Inc.