1412652 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

萬華鏡-まんげきょう-

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007年07月16日
XML


「さぁ、そろそろ始めるぞ」

悪三郎の声が客席に響きます。

ディズニーランドのアトラクションか?と思ってしまいましたが(笑)
久秀との会話だったんですね( ̄ー ̄)


ここから腹心・久秀、技量の見せどころ。
市長をぐるっと取り囲み、謀反人(左大臣)処刑の正当性、王子は妾腹であるから王位を継承するに相応しくない、…と半ば力ずくで説き伏せます。


パワハラですな(爆)


ビビった市長は市民に悪三郎さまが王位につくことについて演説をすることに。
そんな市長が心許ないので、久秀は市長を脇へ押しやり雄弁を奮います。

観客いじり

と言われているのが、ここですね(^ー^)


巧く観客を市民として巻き込み、拍手を促すパワーは上々(笑)
この辺りから悪三郎が戴冠するまでの間、石田久秀の活躍は言うまでもなく最高潮。
数百名も入るキャパの劇場観客(市民)の心をスパーンと持っていきましたね(笑)

「王位を継ぐことに最初はイヤイヤしてください。どうしてもと望まれて渋々引き受けるのです」

そんな久秀のアドバイスどおり、事が順調に回り始めます。

読経を上げ(狂言で僧が唱えるあの「うじゃらうじゃら…」です・笑)信心深き演出をこしらえます。

「王になってください」

久秀「ぜひ、ぜひ」
悪三郎「無理、無理」
久秀「ぜひ!」

…悪三郎「無理。」


このあたりのやり取りが狂言「呼声」みたいですし(笑)明らかに「芝居めいていて」可笑しい。


石田久秀主導でクルクル動き回る月崎太郎冠者が活躍する場面ですから、狂言色が非常に濃いシーン。



ここで、戴冠することを承諾。


私たち「梃子でも動かぬ市民」のせいにして(笑)悪三郎は王位継承を受け入れます。



アデュー赤ハート






カムフラージュの法衣を脱ぎ捨て悪三郎祭りのはじまり。


まさに悪三郎様のリサイタル。
金のマイクでノリノリ(爆笑)


♪国を盗ったら王様だ~♪

祭りだ、祭りだ、ケセラ~セ~ラ~




節は口ずさめますが歌詞が不明です。記憶にありません(苦笑)

日記でお伝えできないのが残念( ̄▽ ̄:)



悪三郎ダンサーズが周りで踊り、おひねりも市民(客席)に奮発(笑)

今までゴツイ怖い顔をしていた悪三郎手下の二人(平原テツさんとすがぽんさん)が、ぱーっと明るい笑顔で踊り出すのも隠れた見どころ(笑)
このギャップがかなりいい。

悪三郎の手下二人に狂言「鈍太郎」のように手車をされて人差し指を上にかざし、ミラーボールが回る異様な光景は…



「いつの時代じゃ、そりゃっ」(笑)



突っ込むのも忘れるほど面白いです(≧m≦)




ここは好き嫌いが分かれ賛否両論かもしれませんが、聞くところによれば河合先生や萬斎さんもかなり拘った箇所だそうで…(笑)

ミラーボールは悪ノリが祟っちゃった気がしなくもありませんが、私は好きです(*´∀`)♪


むしろこの落差(クライマックスに向かっての悲劇性)が、ジェットコースターのような感覚で襲うので不思議と中弛みを感じさせない。

悲劇を観たら喜劇でバランスが取りたくなる。逆もしかりで…。


いわゆるここって「悪三郎風、戴冠式」

ある意味、厳粛でも地味でもいけない、王位簒奪の記念すべき瞬間。
多少の悪趣味さ(爆)を醸し出し、王になった瞬間のメリハリを付けるには何かしらの大イベントは必要だろうなぁと思うわけです。


当初・・「随分と笑かしてくれるよー、悪三郎!」とだけ思っており。

ちびっと「お下品」とも思ったりもした(爆)

単なるウケ狙いの感覚でしか考えていなかったこの悪三郎リサイタルですが。


結構大事な効果かもっ!!!←3日目の観劇後あたりに気付く(遅)


一緒に悪三郎の戴冠式を楽しみ、喜んだ時点で、まんまと悪三郎の僕です(笑)


萬斎さんの謡いではない歌声が聴けるのはもとより
「摺り足ではない2ステップが見られる」(笑)



狂言師として…異種格闘技に出ていくことがあるとはいえ~、ミラーボールの下で2ステップは滅多にお目にかかれまいて(爆)


プレビュー初日に万作さん、7/5に万之介さん、他の日にも一門の方々や能楽師仲間が見に行ったりしていると言う目撃談を聞きましたが、一番気になるのはお父上 万作さんの感想です(笑)千秋楽にもいらしたようですね。

東京フィナーレの後は休む間もなく狂言地方公演で恐らくお父上と行動を共にされていると思いますが、どんな会話がされてるのかなぁ(≧m≦)


あ…。つい熱くなりまして・・・
悪三郎リサイタルに関する感想が長くなりました



つづく( ̄ー ̄)








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年07月16日 21時05分24秒
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


 Re:【4:物語と感想】国盗人 第2幕-悪三郎 戴冠の宴-(07/16)   Arabesqu さん
私が観にいった日、押し黙っているはずの観客の男性が、大声で「悪三郎、万歳!」とフライング。さすがの萬斎さんも苦笑~なんて、アクシデントもありましたが。
悪三郎ワンマンショー大好き。あれを楽しみに通ったような気も。私も、一緒に踊りたかったなあ。ああいうリズムや、2ステップは、仕事柄、得意でございます。観ながら、思わず、足でリズムをとっておりました。また、観る?聴く機会があるといいなあ。
本当に、万作さんはどうご覧になったかお聞きしたいところですね。 (2007年07月16日 15時58分02秒)

 Arabesquさん   あめみこ さん
え?フライング(笑)でも、私が行った日にも「万歳」と聞こえてきたかも・・・。
石田さん(久秀)が「悪三郎さま、ばんざい」と淡々と述べるあたりで(笑)
その後、「市民は押し黙ったまま」と続くはずなので、一瞬妙だなと思いましたけれど(笑)どの公演にもフライングしちゃう方がいらっしゃるのか、え??悪三郎のサクラ???(笑)
・・・そうかもしれませんね( ̄∀ ̄)

悪三郎ダンサーズ、Arabesquさん入隊ですか(笑)
あのシーンは楽しいですよね。すがぽんさんと平原さん(悪三郎の手下二人)が楽しそうに踊っている笑顔が忘れられません(笑)
あの手車、結構上下にお神輿状態で大変なのでは?と思いましたが、きっとあれも萬斎さんのアイデアでしょうね~。
気持ちよさそー♪ああいうこと好きそう(イメージ)
再演もあるのではないでしょうか。劇評とかプロの目から観てどうかは別として、これだけ悪三郎ファン人口は明らかに増えて魅了させたのだから。
(2007年07月16日 19時06分32秒)

 フライングですか(笑)。   RICC さん
「客いじり」って実は難しいんでしょうね。全然反応無いのも困りますが、余りに予想外もキツイ(苦笑)。「こうやったら(客は)こう出てくるだろう」って、いろいろシミュレーションしてみるんでしょうかね~。
2ステップは後ろ姿の時に最大にキュートです♪どう見てもマンガのキャラクター…お尻ふりふり、黒頭が左右にふっさふさ♪めちゃめちゃ可愛いです。
私もリサイタルは絶対賛成派ですね。やらなきゃアカン…というか、レポ書いて訂正箇所の指摘を受けた時に、初めてあのリサイタルが始まった瞬間に頭上の梁が"十字架"になると知ったんですよね。あのノーテンキな大騒ぎの頭上が"はりつけ台"って、凄い感覚だと思うんです。芸術監督ドノ、悪ノリしてるようでなかなか侮れませんね(笑)。
再演でも絶対ハズしてはいけませんねリサイタル♪ (2007年07月16日 21時52分58秒)

 RICCさん   あめみこ さん
終わっちゃいましたね・・・(涙)
敦もこれほど淋しくなかった!なぜでしょう(笑)不思議です。。。
2ステップ♪2ステップ♪そうだ、戻っていく時の後ろ姿も要チェックですね~。黒頭フサフサ・・・ああ、そこは見落としてます( ̄▽ ̄:) いつか放送されたら、、ここばかり何度も再生してしまいそう、完全中毒です(爆)

>あのリサイタルが始まった瞬間に頭上の梁が"十字架"になると知ったんですよね。

プレビューのときから、「いつの間に柱が動いたのか」気になっていて、常々チェックしようと思っているのに気付いたらすでに十字架に変わってて、いつからああなっていたのか全く不明でしたが、リサイタルの前からでしたか。でも、全然回転している感じが・・私が真ん中の悪三郎に気を取られすぎ?!
いわゆる、十字架の(何人もの死という犠牲があって)得た王冠であるぞ、ということなんでしょうか。もうすでにあの悪三郎の戴冠リサイタル(笑)では犠牲者の怨霊が・・・潜んでいそう(怖)

>再演
河合先生が演劇ステージウェブの動画インタビューでは、すでに再演という言葉が出てましたよね~。だからきっとあるだろうと希望的観測ですが予想してます。それこそ和風リチャード三世として、海外から注目されて映画化・・・なんて・・・( ̄∀ ̄)
ハリウッドスターの悪三郎は誰かな~

国盗人in東京が終わった今は、こうして妄想中毒状態です(苦笑)
(2007年07月17日 19時37分42秒)

 Re:【4:物語と感想】国盗人 第2幕-悪三郎 戴冠の宴-(07/16)   黒兎 さん
久々に夜更かししながらPCで遊んでおります(笑)

で。

ここしばらくの記事を一気読みさせてもらいました!
ケータイからも読んでいるのですが、レポ関係はどうもじっくり読めないんですよね。

プレビューから、どんどん進化する舞台、あめみこさんの筆(じゃないけど・笑)もノッてくるのが分かります(≧∀≦)
どうやらてんこ盛りの舞台で、なかなか想像がつかないのですが、その分、気持ちの盛り上がりも最高潮(笑)
国盗人in東京が終わって、兵庫、新潟とどうまた変化していくのか楽しみです。
兵庫1日にかける私の想いは凄いぞ(≧m≦)

たくさんのお話、ありがとうございました!
兵庫をひかえ、良い勉強になりました<(_ _)>

時に、こちらからですが、「秘花」読まれたんですね。
私も是非、読みたいと思っていたのですが、上下で3千円ですか(汗)
新刊ならそのくらい仕方ないですよね(T_T)←古本専門(汗)
ちょっと古本にすぐ出そうな種類の本ではないし、ここは思い切るしかありませんね! (2007年07月18日 01時06分26秒)

 黒兎さん   あめみこ さん
ケータイからPCからとお読み頂きありがとうございます♪確かにケータイって便利なんですが、読みづらいんですよね。字の大きさも変わらないし色も真っ黒だったりして(苦笑)
パソコンが復活してやっと落ち着いてアレコレ読むことができます。
国盗人関連のお話は、長い期間をかけてちょこっとずつ書いているので3回目の観劇後には最初にはなかったテンションが(笑)
特にこの悪三郎リサイタルの第4回はちょっと力みすぎてます(爆)
ネタバレなくて観るのも良いとは思うんですが、ネタバレを読むことで逆に見落としが防げるかも?という点でお役に立てたら嬉しいです。
うん、ネタバレがあっても面白いんです。
私がつい1回追加(ヘタしたらもう1回行って4回になっていたところですが)してしまったのも、内容がわかっていてもなおかつ「気になる」「クセになる」「中毒」です(苦笑)
1回の公演にかける想い、わかります!!
3時間の悪三郎祭り。もう、集中して終演後は脱力してください♪
黒兎さんの感想、賛否も含め教えてくださいな~

そうそう。「秘花」これは1冊だけで上下巻はないんですよ。だからエイヤーっと買えるかな~
私は陰陽師の新刊も買っちゃったので3千円の出費になっちゃいましたが(汗)
世阿弥の生涯を描いた小説では、説明が多く初心者向けとのことで、詳しい方にはウケないという話も聞くのですが、私のようなビギナーにはちょうど良い感じです(笑)
(2007年07月18日 20時23分32秒)

 楽しそう!   ルビコン さん
リサイタル、見てみたくてしかたないです。
と、思っていたら、早々に放送がありそうですね!
すがぽんさんのブログにも「放送が決まったらお知らせする」ってあったし、あめみこさんのブログに書かれてあった日付の信憑性は大ですね!

さて、すばぽんさんのブログにもかかれてありましたが、石田さん、凄いらしいですね。
萬斎さんだけでなく、石田さんも気になっていたので、どんな風に凄いのか、今回のレポでその一旦を垣間見れたようでうれしいです。

どこをとっても、ドコから見ても、見所萬斎(←ベタ)な国盗人、早くみたいなぁ~。
ワクワク (2007年07月20日 00時03分34秒)

 ルビコンさん   あめみこ さん
念願叶い、近いうちに観れますぞ♪
噂の悪三郎オンステージ(笑)
すがぽんさんのブログは私もちょくちょく覗いてます。舞台の様子も垣間見れて、なんだか親近感がわいちゃいます。
石田さんや左大臣大森さんも写真に写ってましたし、時田さんもいた(笑)
結構更新が楽しみです。

その石田さんは大活躍です。月崎さんもかなりたくさん出ていますし、3人だけのシーンもありますよ(前半は狂言チーム3人が結託している部分が多いのです)
録画が無事に出来たら、何度でも繰り返し観られるので・・・またまた病みつきになりそうな(笑)
まだお祭りは終わらない~
どうぞ、お付き合いくだされ( ̄∀ ̄)
(2007年07月20日 00時33分12秒)


© Rakuten Group, Inc.