柴楽日記

３日前のひとコマ。

秋晴れに恵まれた日が続く福岡南部地方。

この田舎町でも稲の収穫が最盛期を迎え、散歩コース上に広がる田畑もみるみるさっぱりした風景に様変わりしています。

午後の所用を終えて帰宅すると、この日も昼下がりの気儘なひとときを思い思いに過ごす面々の姿がありました。

この日は、ここのところ慌ただしさにすっかり感けてしまい行けず仕舞いとなっていた昼のプチ散歩へと面々を連れ出してみることとします。

ナツ結とともにプチ散歩から戻ったナナを一枚。

ここに来て急ピッチに状態が上がりつつあるものの、完調には程遠いものがある様に感じられてしまいます。目標としていたシーズン終盤戦へ向けて何処までコンディションを上げていくことができるか？ナナの調整に励む日がまだまだ続きそうな気がする今日この頃でもあります。（楽）

そう言えば、このところナツがカイに群れの主導権を譲る姿を目にする機会が増えたと感じられる様になりました。

こちらはプチ散歩を終えて何やらおしゃべりでもしている様子のナツとナナ。

「カイのことじゃがな。そろそろこの群れのリーダーとしての役割をアイツに託そうかと思うておるが、その前に結やナナの考えを聞いておきたいと思うておるがどうじゃ？」
「マリ婆ちゃんがそうだった様に、結姉ちゃんもアタチも爺ちゃんの思いに沿ってアタチ達の役目を果たすまでよ♪」そんな会話でも交わしている様子のふたり。

「マリやお前たちがよく支えてきてくれたお陰でワシは長らくみんなのリーダーを務めさせてもらったが、実際のところ、お役御免の時期をとうに過ぎておるでのう。カイはお前達からみればまだ経験も浅く頼りないトコがあるかもしれんが、質実剛健で本来は思慮深い子じゃ。アイツを幼い頃から見ておって、その点においてはワシの及ぶところではないと思うておる。」
「今も庭で寝っ転がってあんなおバカなことやったりしてるけど、確かに爺ちゃんが言う通り、あの子、気が利かない様に見せといて、さり気無いところでこちらが不覚にもキュンとしちゃいそうな思いやりみたいなの見せる時があったりするのよね♪アタチ達が思ってる以上に群れのことも俯瞰的に見れていたりするのかも？って思っちゃうこともよくあるわ。」

「だいぶくたびれてはおるが、ワシもカイがチャラついた私欲に走る時は命を懸けて正していくでのう。そんな未熟さ故に、まだまだお前たちにも迷惑を掛けることがこれからもあるとは思うが今度はみんなでリーダーとしてアイツを支えてやってくれ。」
「そうね、確かに『腕っぷしの強さで世の中を渡っていける』なんて勘違いしちゃってるトコも含めてまだまだ先が思いやられるトコ満載って感じもするわね。アタチ達もいつも見守ってくれる爺ちゃんがいるからいつも安心して毎日いろんなことをこなせてるのよ。カイのことは分かったから、爺ちゃんにはまだまだ元気でいてもらわないと困るんだからね♡」
終始、穏やかな面持ちで向き合うナツとナナからはそんな会話が聞こえてきそうです。

この日最後の一枚はおバカモードのスイッチが切れて再び庭番を務めるカイ。

カイが船頭となった新たなナツファミリーがどんな航路を取りながら未来へ向かって進んで行くのか？マリもきっと楽しみに見守っていると思うよ。
ナツの後継はなかなか重責だと思うけど、これから群れの面々のことそしてナツのことをよろしくね！