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新英語教育研究会神奈川支部HP

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スピリチュアル・合気道・健康など

(144)

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新英研神奈川支部

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英文法のルターさん、WEBで発信(個人事業主1年目2022)

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上出遼平さん

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クラシック音楽(石井琢磨さん、反田恭平さん…)

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Free Space

★「英文法のルターさん」の英文法の提案①~③ 
① 英文法の誤解を解き、体系を提示する必要があるとルターは考えています。
 例1) 時制は2つです! =現在時制(説明文向き)と過去時制(物語文向き)
「時制はいくつある?」と問うと…
「2」=現在時制と過去時制
「3」=現在時制と過去時制と未来時制
「12」=単純形、進行形、完了形、完了進行形の4つ×3[現在・過去・未来]…などの答えが出ます。
willを含む助動詞の体系が理解できれば「未来時制」はないと分かります(文科省もwillは「未来表現」のひとつだと見なしている)。

「3」だと思う方は、「時」(time)と「時制」(tense)を混同しています。
「12」だと思う方は、「述語動詞の形」(verb forms)と「時制」(tense)を混同しています。
「時制」(tense)は、文全体の調子です。
 「説明文や対話文」調=現在時制
 「物語文や報告文」調=過去時制
 仮定法は、現在形・現在進行形・現在完了形を3本柱として現在時を基調とし、
 「今、こうなっている」と話し手が聞き手に説明する調子(=現在時制)のなかで、
 If I were you,…「(もし)私(が君)だったら」と過去形を用いたときの違和感が持ち味です。
 例2)「週末は何するの?」What are you doing this weekend?、
    「来週引っ越すんだ」I'm moving next week.のような
    予定の表現で「現在進行形」が日本の学習者が思いつかないのは、
    「時制」が分かっていないからです。現在進行形は未来が担当領域です。

② 日本の英語教育の問題点は「教材や付録の不備」にあるとルターは考えています。
 例1) 規則動詞の発音(watched ウォッチトゥ)や
     不規則動詞の発音(won ワぁン, drewドゥルゥー)が出来ない生徒がいるのは
     発音が書いていないせいです。
     →ルター式英文法では「発音記号にカナ振り」を提唱します。
 例2) studyingのyを取ってしまう生徒がいるのは
     studiesやstudiedの「-es,-ed」と混同しているからです。
     →ルター式英文法では「つづりと発音のルールを中学高校教科書巻末付録に常時掲載すること」を提唱します。
     https://eibumpoluther.com/eibumpoluthers-appendix-rules-01-spelling-and-pronunciation-8pages/   
 例3)Do they ~?や Have they ~?など組み合わせが分かっていない生徒が多いのは「表」がないからです。

③ 現在完了形・現在完了進行形で見落とされている用法があります。
◆現在完了形《動作の未遂の継続》「(最近、ずっと)~していない」
※動作動詞の否定+起点(since ~)・期間(for ~)
 I haven’t seen her since last Friday. 私は金曜日から彼女に会っていない。
 I haven’t had a haircut for two months. 私は2ヶ月間散髪していない。
 How long have you not had a haircut? どのくらい散髪していないのですか。
◆現在完了進行形の《臨場感ある完了》「(さっきまで)~していたんだ」
(現在完了形《完了》「(すでに)~している」よりも臨場感がある。
 現在完了進行形《動作の継続》(今までずっと)~している)とは異なる。)
 I’ve been running. (さっきまで)走っていたんだ。

※別サイト「ルター式英文法」の記事もご覧下さい。
①【時制】②音楽の長調・短調のような、現在時制《説明調》・過去時制《物語調》
 https://eibumpoluther.com/eibumpoluthers-english-grammar-02-two-tenses/
②【英語学習者必見!】8ページでわかる「つづりと発音のルール」無料pdf付き
 https://eibumpoluther.com/eibumpoluthers-appendix-rules-01-spelling-and-pronunciation-8pages/
③【驚き】教科書に詳しく載っていないのに英会話で使う、現在完了形・現在完了進行形の3つの用法!
 https://eibumpoluther.com/aspect-present-perfect-and-present-perfect-progressive-details/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★「ことば」が私たちを護る= 憲法護持! 「緊急事態条項」阻止!
 NHK日曜討論(2015.9.6)で取り上げられた視聴者のことば「ことばだけでは護れない」を聞いて驚いたよ。
 憲法九条という「ことば」が私たちを70年間近く護ってくれていることを認識していないなんて。
 巨漢のアーミテージさんだって、憲法九条がブロックしているって思っているんですよ! 
 ことばをあなどってはいけない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆アレン・ネルソン『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(講談社文庫 440円) 
 新英研北海道大会でお会いしたことがある、ベトナム帰還兵のアレン・ネルソンさん。温和な小柄な方でした。2009年に亡くなられ、ご命日に合わせて文庫化してもらったそうです(淺川先生の新英研ML投稿による)。18歳で入った海兵隊で「お前達の仕事はなんだ?」「殺すこと!」と連呼させられ、人としての感覚を麻痺させられ、ベトナムへ。偶然に村の防空壕の中で出産シーンに遭遇、人として目覚めたアレンさん。私たちに戦争について多くを教えてくださいました。日本各地の学校などで講演されました。感謝とともにご冥福をお祈りします。(このHPの左にあるページ「アレン・ネルソンさん」の項目に詳しく書かれています。)2012/12/12読了。一読をお薦めします。
●NNNドキュメント「9条を抱きしめて~元米海兵隊員が語る戦争と平和~」で検索!
https://www.dailymotion.com/video/x2p1r37
●2012/09/03に萱森さんが教えてくださったサイト(アレン・ネルソンさんインタビューです):http://www.indybay.org/newsitems/2009/02/02/18567572.php

Calendar

Freepage List

講演について


1996 内山久さん ドラマ方式


1997 中村 敬さん 教科書の中の英語帝国主義


1998 羽仁 協子さん「問い直そう、学校の在り方を」


1999 國弘 正雄さん


2000 阿部 一さん


2001 佐野 正之さん


2002 根岸 雅史さん 絶対評価におけるテストづくり


2003 長(おさ)勝彦さん


★1998 津田 正さん


★2003.1 中村 敬さん


★2003.1 児玉房子さん


2004 荒木 晶子さん


2005 西垣 知佳子さん


★山田太一(NHKラジオでの講演)2006


2006 大津 由紀雄さん:小学校英語反対!


★2006 國弘 正雄さん


2007 名和 雄次郎さん:リーディング指導


★2007.8 アーサー・ビナードさん


★08江利川春雄さん:経団連の圧力+教育史


2008 酒井 邦秀さん:多読


★2009.8 アーサー・ビナードさん


2009 金谷 憲さん「英語定着への工夫」


2010 靜 哲人さん 発音矯正


2011 大井恭子さん ライティング指導


2012 望月正道さん:語彙習得


2013 久保野雅史さん(感想のみ)


2014 田中 茂範さん:英文法


2015 中村敬さん 英語教育再生案


2016 近江 誠さん スピーチ


2017 金森 強さん これからの外国語教育


2018 三浦 孝さん 生徒の願いを叶える英語教育


2019 髙橋 一幸さん 新学習指導要領を生かした授業設計


2020.5 オンライン例会 和田、吉牟田さん


2021.5 オンライン例会 上野さん・竹島さん


2022.11  Zoom講演 山中 司さん ALTとの関わり方


★高校実践報告(萩原)一覧2010.1.8更新


1997.11 会報52:英語劇1『Enoch Arden』


1998.11 会報62:英語劇2『シンデレラ』


2000.8 会報78:高1 oral introduction


2000.11 会報82:英語劇4年間のまとめ


2001.5 会報87:oral C、10年間まとめ


2001.9 会報90:3年間を見通した多読指導


2002.6 会報97:英語嫌いの生徒と作る授業


2002.9 会報99:研修


2004.2 会報111:読みの活動


2004.6 会報115:(感想のみです)


2005.3 会報122:定期テスト問題づくり★


2005.12 会報29:単語書き書きくん!


2006.4 会報131:辞書指導


2006.6 会報134:音読指導テクニック


2007.5 会報141:スピーチ発表活動


2007.9 会報143:大学ですべき9項目


2008.5 会報150:年間計画creative writing


2008.9 会報153:5つの研修報告


2009.5 会報161:新指導要領下での高校英語


2009.9 会報162:定期テストづくり


2010.5 会報171:高校3年間授業デザイン


★★2011.3 春休みの10の準備


「授業に歌を」(和田)一覧


ならず者 Desperado


ビューティフル・ボーイ beautiful Boy


もうすぐ17才 Sixteen Going on Sevente


想い出のサマー・ナイツ Summer Nights


私のお気に入り My Favorite Things


バイシクル・レース Bicycle Race


雨の日と月曜日は Rainy Days and Mondays


そよ風の誘惑 Have You Never Been Mellow


チェンジ・ザ・ワールド Change the World


プリーズ・ミスター・ポストマン


バラ色の人生 La Vie En Rose


きのう見た夢(平和の誓い)


虹の彼方に Over the Rainbow


すずめ Sparrow


シークレット Secret


ラジオ・ガ・ガ Radio Ga Ga


冬の散歩道 サイモン&ガーファンクル


★グッドナイト・サイゴン


ジョニーエンジェル Johnny Angel


This Night 今宵はフォーエバー


What Is a Youth? 映画『ロミオとジュリエット』挿入歌


ダイアナ Diana


ポリー、やかんをかけなさい Polly, Put the Kettle On


You Raise Me Up


中学実践報告(日比)一覧


01.7海外とメール交流


学校について:一覧


2002 関東ブロックの学校の状況


時事問題で知っていただきたいこと


アレン・ネルソンさん


2003.2 劣化ウラン


2007.1.5 きくちゆみ講演会


2007.5.3 オーバビーさん 憲法9条


★今までの例会の報告集!


会報No. 119 通訳トレーニング


「授業用アンケート」


年間計画:高校S先生+N先生 


年間計画:中学 I先生+T先生


テスト作問の観点:和田


ルター、学校へ行く


ルター、学校に行く(共学編1~21)


ルター、学校に行く(共学編22~31)


ルター、学校に行く(共学編32~42)


ルター、学校へ行く(県立高校編その1~8)


ルター、学校へ行く(男子高編その1~10)


ルター、学校へ行く(男子高編その11~22)


ルター、学校へ行く(私立女子高編12+6)


ルター、学校へ行く(私立女子高編13~25)


ルター、学校へ行く(私立高の2年目)


ルターの世界


★読書会「たいまつ」+ダンさんとの読書会


1:映画


2 テレビドラマ『冬構え』(山田太一)、『歸國(きこく)』(倉本聰)など


★イニシャルゲームを楽しもう!


読書案内2008.7 夏休み直前号


●「英文法、ルターの提案」第1回 時制 5.9.08


読書ノート:青木雄二『僕が最後に~』


読書ノート:水木しげる『三途の川~』


読書ノート:森有正『思索と経験~』


英文法、ルターの冒険 1~3話


ルターの提案01  時制


ルターの提案02 述語動詞の形


意見01:習意欲低下と学力低下を論じる


意見02:次世代に何を伝えるか


ルターの社会科ノート


2002 会報担当が考える英文法(時制、助動詞、冠詞)、ルターの冒険の前書き


2002 会報担当がオススメする英語学習書


ルターの提案:A is to B what C is to D.


ルターの提案:order ~ from の覚え方


ルターの提案:one, another, the other(s)の覚え方


エッセー:学校だからできること


ルターの提案:★五文型の覚え書き


■今の状況を自分のことばでまとめます:時事問題2017.11以降


ルターの提案:knew「知っていた」とlearned「知った」は異なる


■赤毛のアン『アンの青春』2019.12.9授業実践


ルターが寄稿した文章


黒川泰男先生を偲ぶ(1) 雑誌に寄稿


黒川泰男先生を偲ぶ(2) 追悼集に寄稿


書評:大江健三郎『「新しい人」の方へ』


笹田巌先生を偲ぶ(1) 追悼集に寄稿


笹田巌先生を偲ぶ(2) 新英研会報に寄稿


神奈川支部の例会 1996-2000までの記録


2001年度


2002年度


2003年度


2004年度


2005年度


2006年度


2007年度


2008年度


2009年度


2010年度


2011年度


2012年度


2013年度


2014年度


2015年度


2016年度


2017年度


2018年度


2019年度


2020年度


2021年度


2022年度


2023年度


韓国KETGとの交流


神奈川支部 例会の様子+例会の後で


2010.03.13 映画『ジュリア』、『荒馬物語』、ランディ・パウシュ


2022.12.23
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カテゴリ:上出遼平さん
記事の#2のタイトル「視聴者に無理やり答えを与えるテレビは宗教に近い?」とありますが、宗教というより「洗脳」でしょう。私は、テレビの洗脳にあらがう制作者にエールを送ります! 『エルピス』の脚本家・渡辺あやさんと佐野プロデューサー。そしてエンディングを制作された上出遼平プロデューサー。頑張っている! これからもその調子で!
 
上出さんが言われていることが的を射ています。
「上出さん:わからないことに対して踏ん張って耐えることは、とても体力のいることだと思っています。まずそこには知的な教養が必要なんですよね。教養の定義は難しいですが、いろんなことを学び続けて理解と知識を得ることで、不明なものも受容できるようになるのだと思います。
 もし今、視聴者のわからないものへの耐性が低いのだとしたら、その教養の部分がどこかで失われているのではないでしょうか。あるいは経済的に安定しないということが理由の一端になっているということも。目の前のことで精一杯で、わからないものに対して費やせる知的な体力が身につけられない人も多いということはぼんやり思います。」
 
まさに、「(人文系・文学・詩歌・哲学などの)教養」の弱体化と(岡潔さんが重視した)「他者の悲しみが分かる情緒」「道義」「智力」の欠損が「今、ここ」にあらわれているんですよ。
石原慎太郎さんが都立大のフランス語学科などの人文系学部をつぶしたり、安倍晋三さんのような無学な人が日本のトップに8年いたりを野放しにした日本ですから。「彼ら」にやられっぱなしですよ。
 
 
夏目漱石の『こころ』に「おじさんを『(自分が思い描く、良い)おじさん』だと信じていたらそうではなく、預けていた金を使い込んでいた」ことが描かれています。主人公(先生)はショックを受けますが、そういうことではない。勝手に「意味」を決めつけて「安心」していただけなんだと。意味は固定されているんじゃないんだと、夏目先生は警告してくれているわけです。
ソシュールが言うように「意味は対比的(関係性で)に決まる(=そのもの自体に意味があるのではない)」というのは真理です。「悪い人」が「悪いという本質を持っている」のではない。それはハンナ・アーレントの言う「凡庸な悪」という概念も重なります。ユダヤ人を虐殺することに荷担したアイヒマンが「悪人」だと決めつけて人々は「安心」したがっているが、ハンナ・アーレントはそうじゃないと言った。そのせいで(安心したい人々に)バッシングされた。
これからも女性が革命を起こしていくと思いますね。
映画『ハンナ・アーレント』を制作したのも女性です。
キング牧師の伝記映画を作ったのも女性。
『エルピス』も女性。
その動きをサポートする男性が出てくる。
そういう流れですね。
「英文法のルターさん」も英語教育界に革命を起こしますよ。
 
~~~~~~~~~
以下、引用。
 
テレビはもう本当にダメなのか? 渡辺あやと上出遼平は、視聴者の「答えが知りたい」欲求に抗う
渡辺あや×上出遼平 #1 CULTURE 2022.12.20
 
https://crea.bunshun.jp/articles/-/39513?fbclid=IwAR2VZFh9mAsJrr9gvZOMGEueq3vqTG4w5HmoPi7qAyNtJFuRupCyjxDOc_k&page=3
 
 
渡辺さん: たとえば本当に数字が見込めるような企画しか通らないのかとか、言論封鎖的な圧力は存在するのかとか。でも今回佐野さんが見事突破されたので、実はその怖がっているものは何かしらの幻想だったということも結構あるんじゃないかなと。
お互いに怖がるばかりで誰もそこを押していなかったけど、佐野さんみたいな人がうっかり押したら、開いた。それは私にとって大きな希望ではありました。
 
~~~~~~~~~
https://crea.bunshun.jp/articles/-/39513?fbclid=IwAR2VZFh9mAsJrr9gvZOMGEueq3vqTG4w5HmoPi7qAyNtJFuRupCyjxDOc_k&page=3
 
渡辺さん:  ドキュメンタリーの場合は、例えばある人の犯した罪を本当に断罪できるのかどうかは実在の情報量を持って伝えられるところがあると思います。しかしフィクションはどうしても記号なので、私の場合は自分の実感を具現化するしかないんですよね。そういう意味では自分がどう社会や人間を見ているかということが、如実に出てしまうんだろうと思います。
 
 すべての物事を一義化して善だとか悪だとか言い切ってしまう、そのような物語を大勢の人に見せるって結構怖いことだと思うんですが、とはいえ人間の多面性をそのまま見せようとすると、怒られがちなんです。あの登場人物はいい人なのか、悪い人なのか、このシーンではいいことを言ってたのに、ここではこんな態度を取るじゃないかみたいな。私が思ったままの人間の重層性や多面性を投影したときに、統一感がないという指摘を受けるということが多々あるんですよね。
 
上出さん:  ドキュメンタリーであれば、「この人は悲しい人だ」と見せたいときに、悲しくない瞬間を全部切るというのが方法論であります。そういう意味では、ベテランドキュメンタリストからしたら、僕らみたいな見せ方は許せないと思いますよ。ゴミ山で暮らしてる青年が嬉しそうに何かをしていたら、そこは切ったほうがいいでしょとやはり言われます。それは悲しくないじゃんって。プラス悲しい音楽をかけて、悲しさを増し増しに演出しましょうというのが論法なので。
 
 
視聴者に無理やり答えを与えるテレビは宗教に近い? 「エルピス」のエンディングに迫る
渡辺あや×上出遼平 #2
 
https://crea.bunshun.jp/articles/-/39515?page=1
 
――本当はどんな人であれ同じ世界の人間なんですけどね。それでも線を引くことでみんな勝手な理解をしてしまう。
渡辺さん: わかった気になって安心したいんですよね。今回は今までメディアがしてきたことをそのままを描きました。ただ同時に、犯罪被害者のことを自分と全く違う世界の人の話なんだと思いたがるような心理は、確実に自分の中にあるものだなと自戒を込めて思います。
 
――上出さんは「ハイパー ハードボイルド グルメリポート」(テレビ東京・2017年~放送)で、人食い少年兵やカルト教団信者など、さまざまな方を取材をされてきました。それを「自分の知らない世界のヤバい人たち」として隔てて理解するためにして鑑賞している視聴者もいると思います。しかし上出さんが本当に伝えようとしているのは、「この人たちは同じ人間であり、あなたと変わりません」というところにあると思っています。
 
上出さん:  そうですね。メディアはあまりにそれができていなかったんですよ。「あなたと違う人たちです」ということをわかりやすく伝えてることが常識化しすぎてしまった。でも、誰もがあなたであり、あなたの隣人であるということは意識する必要があると思います。
 
渡辺さん:  勧善懲悪の「水戸黄門」がずっと変わらぬ人気を誇っていたこともそうですが、わかりやすさが求められる傾向はきっと昔からあることだという気はしています。たぶん、みんな人間が非常に複雑だということを知りたくないのかもしれないですね。
 
上出さん:  わからないことに対して踏ん張って耐えることは、とても体力のいることだと思っています。まずそこには知的な教養が必要なんですよね。教養の定義は難しいですが、いろんなことを学び続けて理解と知識を得ることで、不明なものも受容できるようになるのだと思います。
 
 もし今、視聴者のわからないものへの耐性が低いのだとしたら、その教養の部分がどこかで失われているのではないでしょうか。あるいは経済的に安定しないということが理由の一端になっているということも。目の前のことで精一杯で、わからないものに対して費やせる知的な体力が身につけられない人も多いということはぼんやり思います。
 
渡辺さん:  ジャンルによって、自分の不得意なところには、わかりやすい答えをつい求めています。たとえば、「今ここにある危機とぼくの好感度について」(NHK・2021年放送)というドラマで書いた神崎真 (松坂桃李) という役は、物事を単純に考えたいキャラクター。自分はくたびれてるし、難しいことが嫌いなので、なるべく世界は単純であり簡単であってほしいと願っている。あれはまさに自分自身の希望というか、願いでもあるなと思いながら書いたんですよね。ただやはり世界で簡単なものなんて何もひとつなくて、複雑さを複雑であるということのままに受け入れられていくというのが、成熟していくということなんだろうなとわかってはいるのですが。
 
https://crea.bunshun.jp/articles/-/39515?page=2
 
渡辺さん: 田舎ってすごいなと思うんですが、たとえば祭りとか、右であろうが左であろうが今日はそれを置いといてなんとか成功させなければいけない、みたいな状況が年に1回あったりするんですよね。そしたらホリエモンとひろゆきと内田樹先生みたいな人がみんなでひとつの祭りを盛り上げるというようなことが起こるわけで、なんだか非常に豊かなことですよね。
 
上出さん:  僕ら、過激派ですもんね(笑)。佐野さんがおっしゃっていたような悩みとか葛藤の中には、制作者としてのエゴなどいろいろなものが含まれています。それは僕も同じです。
 この物語のレイヤーについていえば、誰かが死んでしまうというすさまじい不幸を起点に、主人公たちは正義を実現しようとする。でもその正義の実現の中には自己実現も含まれているし、さらに言えば、商業も含まれています。ある人の不幸をもとに物語が始まっていって、そこからいろんな人の幸福が生まれていくという構造が「エルピス」にはあるわけですよね。
 正義を追求することが良くないことだとは全く思わないけれども、ただそこで正義を実現しようとしている世界に、被害者のメリットというのはほぼないんですよ、多くの場合。簡単に言えば、この被害、この不幸をほぼ100パーセント搾取しているという構造がここにある。これはものすごいグロテスクで、だけど、否定しがたいものです。でも誰もこれがグロテスクだということは言おうとしていない。そこに佐野さんや渡辺さんの葛藤もあったはずなんですよね。
 
https://crea.bunshun.jp/articles/-/39515?page=3
上出さん:  物語のもうひとつの層でいえば、今回は実在する事件を下敷きにしているから同じ構造に取り込まれているし、なおかつ同じような事件をエンターテインメントの中で再生産している。それを持ってみんなは飯を食っていて、それは僕も同じです。この、テレビが元来持っている「人の不幸をエンターテイメントにして金を生む」見世物小屋的な構造を、今度こそ示唆したいと思ったのが今回のエンディングの目的なんです。
 
 みんなが心を痛めたりするような悲劇を我々は作り出している。正直、佐野さんや渡辺さんや演出家の大根仁さんからしたら、そんな制作者のエゴをほじくり出さないでくれよと思われてしまうでしょう。
 
 でも僕は佐野さんから依頼を受けた段階で、制作陣を満足させようと思っていないんですよ。視聴者に向けてつくっているので。制作陣はテレビの業界をえぐることで自分たちの恥部を晒しているけど、グロテスクなこの構造自体は晒していない。それを僕がエンディングで見せることで、もう1段階深い視聴体験になるのではないかと思いました。もっと丸出しで言うこともできるんですけど、ふんわりとオブラートに包むとこんな感じです。
 
渡辺さん:  テレビというか、表現がそのまま持っている原罪については私も同じことを思っていました。私たちは基本的に、人の不幸を搾取しながら仕事をしています。しかも、そんなことは見せずに「いいことをしている風」に仕事をしてきてしまっている。それは視聴者にはあまり共有されてないことでもあるので、今回、上出さんがおっしゃったことが視聴者の方々に読まれることはとても意義のあることだと思います。私自身もこれをいつ打ち明けたらいいだろうとずっと思っていたので、いい白状の機会を与えていただきました。
 
佐野さん:  内容に関して視聴者の方に「よくやった」「攻めてる」と言われるのですが、本作は実在の事件に着想を得ていて、参考元の事件にはまだ未解決のものも多く含まれています。そこには被害者やご遺族・ご家族などがいるなかで、やはり誰かの不幸を、乱暴な言い方をすれば食い物にして物語をつくっているという、うしろめたさがずっとありました。その方々に対する気持ちはもちろん本編にも描かれてはいるのですが、個人としてそういった気持ちを言うことはできないじゃないですか。「それでもこれを放送することに意義がある」と一方的に決めつけて、結局実際につくってしまっている。
 
渡辺さん:  制作陣の恥ずかしい思いや罪悪感を含めて、あのエンディングは意味があるものになっていると思っています。それをやってもらえたことは、私たちにとってもありがたかったです。
 
上出さん:  この状態で得をしているの、僕だけですね(笑)。でも、制作陣の思いがエンディングを含めたドラマ全体を通して伝わっていたらうれしいです。
 
 
 





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Last updated  2024.05.24 20:56:57
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