カテゴリ:社会の風景
先日、以前ご紹介した駅の中の美味しいカレー屋さんで、急ぎの昼食を摂っていました。
場所が新開地(かつては東の浅草、西の新開地と呼ばれたほどの一大歓楽街でした)ということもあって、なぜだか、人生の大先輩達で賑わっているお店です。 三人組の七十代とおぼしきお姉さま方が入店。 大きな声で「どこ座る?」「ここ、ここ」と、さして広くもない店内を見渡し、四人がけのテーブルを選ばれました。で、コートを脱ぐかと思えば、おもむろに向かい側のベンチシートを二人がけの仕様にして四つテーブル(つまり、二人組のお客さんが四組座れる)をおいてある方に移動開始。 それぞれ、一つずつのテーブルを確保。 「あっ、ええやん。荷物置けるし、隣に並んで座れるし」と、ご機嫌。12時を少し回った時間帯。込み合ってきていることはどこ吹く風。店員さんも慣れているのか、報復が怖いのか、何もいわず笑っている。 オーダーを取る店員さん。 「ホットドッグ、ホットドッグな、わたし」 「ホットケーキセット」 「私も、ホットケーキ、セットで」 ちょっとた沈黙の後、ホットケーキを頼んだ彼女が、リーダーと思しきホットドッグを頼んだお姉さまに「ホットドッグは堅いやろ」と聞きました。ホットドッグを頼んだ本人は訊ねられて「堅ない、堅ない、なに言うとん」と返答。 なんだかとんちんかんだなと思いながら聞いていると、しばらく堅いかどうかの押し問答。 質問した彼女、とうとう「あんた、ホットケーキと間違うてないか!」と切り出した。 ここで鮮やかな切り替えし。「あたい、ホットドッグ言うたかな?」と素晴らしきボケ。そして、すっと立ち上がり、店員さんに「あて、ホットドッグちゃいまんねん」 店員さんも笑いをこらえて「ホットドッグちゃいまんねん、ホットケーキ三つ」 本当に最強ですね、こんな風に心の赴くままにいられるのは。 新開地はわが町、好きにして何が悪いねん、ルールは私らや!って感じでした。 人気blogランキングに参加しています。お気に召されましたら、押してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.02.13 19:35:04
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