大和三山 神々の三角関係?
大和三山とは、奈良県橿原市にある 畝傍山(うねびやま)(199メートル)、 天香久山(あめのかぐやま)(152メートル)、 耳成山(みみなしやま)(140メートル)の総称で、奈良盆地の南部に藤原宮跡を囲むように、北の耳成山を頂点として三山が鼎立しています。位置関係はこの陶板参照。万葉集では、大和三山(の神)が神代に恋争いしたことを題材に、「香具山は畝火(うねび)ををしと耳梨(みみなし)と 相あらそひき神代よりかくにあるらし古昔も然に あれこそうつせみも嬬をあらそふらしき」(中大兄皇子)と歌われます。この歌の「畝火ををし」を「畝火雄々し」と解釈し畝傍山の神は男神であるという説と、「畝火を愛し」と解釈して畝傍山は女神という説があるそうです。まあ、どちらでもいいけど。また、この歌は中大兄皇子と弟の大海人皇子の額田王をめぐっての恋争いを大和三山に託したものという説もあります。三角関係はいつの世も大変なのですね。