この秋、相次ぐ聖地認定で一部の人に注目される岐阜県
何かで「一生行かないんだろうな〜と思う都道府県ランキング」というのが実施されて、岐阜県は結構な上位にランキングされていた。まっ東海道新幹線に乗れば、下車する事はなくても、おのずと岐阜県は通過もしているんだけど、通過と目的地ではかなり違うのも現実ところが今秋、一部の人たちにとって岐阜県は行きたい県となっている。それと言うのもアニメ「君の名は」の舞台とされているのが、東京とここ、岐阜県飛騨市(飛騨古川)だというので映画を見たファンがその余韻に浸る為に大挙して、飛騨市へ出かけているというのだ 岐阜県といっても、日本海側にも近い北の方に位置しており、我が家からでは車で2時間半程かかるが、素敵な街並みが残されてもいるので2度、高山に行ったついでにのぞいた事があるとは言っても「君の名は」の聖地巡礼ではないので、駅舎からの光景とか、図書館など見るべき所などは行ってもいないが。ここはかつてNHKの朝ドラ「さくら」のロケ地でも有名でもあった最近のアニメは町おこし的な意味合いもあるのかモデルになった町並みなどが忠実に再現をされそこに行けば、まるでアニメの世界観に入り込むような気持ちとなる。それを聖地巡礼と言うのだが現在公開中のアニメ映画「聲の形」では、岐阜県大垣市が舞台となっているそうだ信州松本同様に市街地に地下水が湧き出る水の街。夏場の水まんじゅうを食べたくなって関西帰りに2度程立ち寄った事がある。他にもアニメ映画「ルドルフとイッパイアッテナ」でのルドルフは岐阜市出身であるんだとか 岐阜市も今までに何度か出かけてはいるというのに、ここやフォト蔵で写真が見つからなかったので、名産品の岐阜提灯こちらは美濃和紙でできたぼんぼり。関の刃物といい、美濃には様々な伝統工芸品が残されていたりもする。娘が大学から最初の就職などで長野県に住んでいたので、娘のアパートを別荘代わりに行楽に出かけていたので幾人か、私が長野県民だと思っていらっしゃるようだが私は生まれも育ちも「岐阜県人」である。とは言っても住んでいる中山道「馬籠宿」は今でも。木曽であるし平成の合併で長野県木曽郡から、岐阜県中津川市に変更になったばかりで、一時期は長野県民であった訳だけどこちらは木曽川を、福沢桃介がダムでせき止めた景勝地「恵那峡」で 右側が私の生まれた岐阜県恵那市で、左側が現在地の岐阜県中津川市だ赤い橋のずっと奥の方に馬籠宿があるこちらは、飛騨川の上流にあたる益田川の渓谷で石英斑岩の塊状岩が断崖絶壁を形成する中山七里 飛騨川には、釣り人の姿があちらこちらで見られ夏の風物詩である。岐阜県を語るのに相応しいのは自然豊かな山間を縫う清流。そして点在をする風情ある町並みか山間の東白川村では毎年5月3日に、未確認動物(UMA)のひとつである幻のツチノコを、捕獲賞金をかけて見つけるイベントもしていたり、どんだけ山の中なんだって事だけど 真夏の夜に夜通し、盆踊りを踊りあかすのでも有名なのが郡上八幡。長良川の上流に位置し奥美濃の山々から流れ出た吉田川へ橋の欄干から飛び込むのもまた夏の風物詩である先程の美濃和紙でも有名な美濃市はうだつのあがる町並みが残されている。うだつとは屋根の両端に作られた防火壁で、江戸期に豪商らがその富を競い合うように立派なうだつを設けた事から、成功する事をうだつを上げるとも言った 岐阜県には国宝建造物3件、国宝美術品4件、国の重要文化財149件あるそうで、岐阜県多治見市の夢窓疎石ゆかりの虎渓山永保寺の開山堂、観音堂(写真)が国宝で、岐阜の片田舎で都気分その山の反対側にあるのが、カトリック真言修道会(神言会)の多治見修道院で、周囲にブドウが栽培されており地下にはワインの醸造、貯蔵庫があるとか内部礼拝堂は撮影禁止だが見学もする事も出来るこの多治見のあたりは日本有数の焼き物の産地で日常使いの茶碗や、どんぶり、皿、徳利・・・などなど美濃焼として全国で親しまれている近隣の瑞浪市には、ギネスにも認定をされた世界一大きな美濃焼の狛犬が鎮座しており、他にも世界一大きな美濃焼の皿や、世界一大きな美濃焼の茶壷なども都の人のようにきらびやかな雛人形は飾れないが焼き物の地域であるだけに、昔は土雛などがどこの家にも飾られていたそんなひな祭りに欠かせないのが、家々で手作りされていた「からすみ」だ。富士山の形をしている岐阜県の美味しいものといえば、やっぱ栗きんとんが外せず、中津川市や、八百津町で食べられてきた更に柿も岐阜県の名産品冬場の寒暖の差が激しい岐阜県恵那市の山間部の山岡町では、寒天干しも行われている。奥の白い山は恵那山だこの近く岐阜県中津川市阿木ではシクラメンの栽培が有名であるが夏には里に大賀蓮なども咲いている現在、リニューアル改装中で休館中なのが、岐阜県各務原市にあるかかみがはら航空宇宙科学博物館でなんでも鹿児島の知覧に長らく貸し出していた旧日本陸軍の戦闘機「飛燕(ひえん)」が戻ってくるそうなので今から楽しみだこの機体は1944年に川崎航空機岐阜工場で製造された飛燕Ⅱ型の試作17号機で、米軍に接収されて遊園地での展示や、航空自衛隊岐阜基地で保管をされてきたものだとか。晩秋には岐阜基地で航空祭も開かれている 岐阜県はクローバーのような形をしており、私の住む東濃地方と、関や美濃市は中濃、岐阜市や大垣は西濃、あと郡上などは奥美濃と呼ばれておりそれぞれが同じ美濃でも、それぞれに文化なども違っていたりするそれもそのはず今はケンミンだとか言って県で区別をしたがるが、江戸時代までの藩とか道国などで文化は発達し伝播もしてきた。そして同じ岐阜県でも美濃と一線を画すのが飛騨だ世界遺産にも指定をされた白川村の合掌集落大昔は飛騨国だったし、一時期は美濃ではなく信州松本、木曽他と明治4年の第1次府県統合で筑摩県だった位だし。飛騨が舞台のはずの白線流しはドラマでは松本が舞台、先程の飛騨古川に赴任したさくらは松本からバスで奥飛騨超えてたし、飛騨の少女たちが野麦峠を超えて諏訪方面の繊維業の女工になったのもそんな事情もあったのか尾張藩に属した木曽、馬籠宿もやはり筑摩県であったそうだし。確かに山深い飛騨の人たちは木曽の人たちと文化圏は似ているような気もする。漆器とか山で生計をたてていたりする。写真は奥飛騨、この向こうは信州松本そんな筑摩県も僅か数年後、松本城にあった筑摩県庁が火災で焼失し、飛騨は岐阜県へ、松本など信州側は長野県に編入される事になった余談であるが信州松本が、長野県と言わず信州とか信濃といい、長野県の県庁所在地のある長野市と仲が悪いのは、このような筑摩県庁の所在地であったという部分もありそうだ最近は外国人に人気の飛騨高山。うちから車で2時間あまりと日帰りにちょうど良いので、毎年のように出かけ食べ歩きをしていたりする。やっぱ厳しい冬の時期が似合うかも岐阜県には全国にも名高い桜がいくつかあり、飛騨一ノ宮駅の近くにある樹齢1,100年を超えるといわれる「臥龍桜」は淡墨桜、荘川桜と並んで、岐阜の三大巨桜としても知られているいかがでした? 山紫水明岐阜の旅。ぜひとも岐阜県へいらして下さい。そして私は岐阜県民ですのでヨロシク~! 桑の実の木曽路出づれば麦穂かな ( 正岡子規 ) これまでに岐阜県内で撮影したものにほんブログ村