|
テーマ:ニュース(99696)
カテゴリ:医療
抗うつ薬「パキシル」など4種類のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)を服用した患者が、他人への攻撃性を増したり、激高したりするなど副作用が疑われる症例が08年秋までの4年半に計42件、医薬品医療機器総合機構に報告されたことが分かり、厚生労働省が調査を始めました。製品の添付文書の改訂を指示することも検討するそうです。
厚労省によると、パキシルのほか、ルボックス、デプロメール、ジェイゾロフトについて、攻撃性、敵意や焦燥感を膨らませるといった報告が寄せられています。2007年以降が32件に上る。暴力を振るうなど他人を傷つけるおそれのあるケースが42件中19件あった。同省はメーカー側に報告への見解を尋ね、専門家らの意見も聞いて検討することになります。 SSRIは日本で1999年に承認された薬剤で、脳内の神経細胞に情報を伝える神経伝達物質の働きを円滑にさせる効果があり、副作用が少ないとしてうつ病の治療に広く使われています。画期的な治療薬といえると思います。 パキシルは2000年の販売開始以来の推定使用患者数が100万人を超え、国内のSSRI市場で約5割のシェアがあります。製造販売元のグラクソ・スミスクライン社は「報告の集積状況を見て国とも協議しながら対応を考えたい」とし、他3社も同様の姿勢です。 薬害オンブズパースン会議は昨年5月、厚労省などにSSRIの使用実態を調べるよう要望書を出していました。 専門家の中には、うつ病の患者の場合、SSRIの副作用でなく、元々の病気や医師の処方との関連を指摘する声もあります。 冷静に、客観的に検討を進めるべきでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.08 16:39:01
コメント(0) | コメントを書く
[医療] カテゴリの最新記事
|