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テーマ:ニュース(99486)
カテゴリ:医療
感染力が強く、脱毛の後遺症が残ることもある南米の水虫菌が日本に上陸し、格闘技選手やその友人、家族に広がっていると、順天堂大学などの調査から報告されました。柔道団体の3割、高校の柔道部では5割超で発症者が出ていたそうです。適切に治療すれば治るため、専門医は診断・治療の指針を作り、検査を呼びかけています。
この菌は、水虫などの原因となる白癬菌の仲間で「トリコフィトン・トンズランス」(トンルランスとはすごい名前!!)と呼ばれます。格闘技などで肌同士が接触するときに主に感染するようです。元々は南米の菌ですが、2001年ごろから国際試合に参加した国内の柔道やレスリング選手の間で感染が目立つようになりました。 髪と体毛、皮膚に主に感染しますが、一般的な水虫菌と違い、足には感染しにくいタイプだそうです。感染力が強く、かゆみや湿疹などの症状があり、たとえ軽症で症状が半年ほどで治まっても、菌が潜み、感染を広げ、やがて頭部がうんで腫れあがり、頭髪の一部を失うなど後遺症が残ることもあるそうです。 順天堂大学のでは、全国の学校や道場にアンケートを実施し、2008年に、回答のあった約1200団体のうち、3割は発症者が出た経験があったと報告しています。特に高校の柔道部では過半数を占めたそうです。 最近は、家族、友人へも広がり始め、柔道経験者の女性が柔道をやめて3年後、生後10カ月の長女が発症した例や、格闘技とは無縁の10代女性が感染する例も見つかっています。 正しく診断、治療すれば、大半が完治するそうです。専用シャンプーや塗り薬があり、重症なら飲み薬もあります。ただ、一般的な湿疹などと誤診されステロイドを塗ると、重症化しかねないそうです。 水虫(足の方の)には、いろいろな薬が開発されて、直る病気になってきましたが、新手の病気も侵入してくるというイタチごっこは続きそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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