|
カテゴリ:coffee break
神奈川県箱根町は、無料で行っている事業系一般ゴミの収集運搬と焼却処分について、来年4月から原則として収集運搬をやめ、焼却費用を徴収することを決めたそうです。 町財政を圧迫するゴミ処理費を減らし、リサイクル意識を醸成するのが狙いですが、大量のゴミが発生する観光地だけに、観光業界からは負担増を嘆く声も上がっていあす。 飲食店やホテルで出る生ゴミなどの事業系一般ゴミは本来、出した事業所が自らの責任で適正に処理することが、法律や条例で定められています。多くの自治体は有料で焼却処分しており、町によると、県内の大半の自治体が1kg12~25円の持ち込み料金(焼却費)を徴収しているそうです。 箱根町では現在、事業所が排出する「燃せるごみ」は1日100kg未満なら、家庭ゴミと同じ集積場所に出せることになっています。 来年4月からは収集運搬業者に有料で委託するか、自ら焼却施設に持ち込むことになります。焼却費は指定のゴミ袋(有料)を使用するか、1kg18円(来年度は経過措置で1kg10円)を負担します。ただし、1日10kg未満の事業所は例外的に、指定ゴミ袋を使って従来通りゴミ集積場所に出すことができます。 町が処理費の徴収に乗り出す背景には、年間約6億円のゴミ処理費が財政を圧迫している現実があるそうです。町内には年間約2000万人が訪れ、観光施設から出るゴミは膨大で、2013年度に処理したゴミの総量約1万7000トンのうち、事業系は約8割を占めています。 町は関係する町条例改正案を6月定例会に提出し、可決されました。町は「人口約1万人の町が5万人相当のゴミ処理をしている」と説明し、有料化によってゴミの減量と、処理費の大幅削減を目指すとしています。 ただ、1kg18円となる18年度以降、収集運搬も含めたゴミ処理費が年間100万円以上になるホテルもあり、旅館組合などは反対陳情を出していました。 観光地の場合、事業系ごみといっても、一般人の出したゴミといえます。ひとりひとりがゴミ減量に取り組む必要があるでしょう。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.08.06 14:30:41
コメント(0) | コメントを書く
[coffee break] カテゴリの最新記事
|