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テーマ:ニュース(99465)
カテゴリ:science
NASA(米航空宇宙局)は、火星探査車「パーシビアランス」が搭載しているヘリコプター「インジェニュイティー」が4月11日にも初の試験飛行を実施すると発表しました。もともと8日頃としていた予定を延期したものです。 インジェニュイティーは全体の重さが1.8㎏、カーボンファイバー製の回転翼の長さは1.2mで、太陽光を動力源としています。試験飛行に成功すれば、地球以外の天体で初めて飛ぶヘリとなります。 試験飛行では1m/sの速度で高さ3mに上昇し、空中に最大30秒間とどまった後、降下して着陸する計画です。11日に飛行すれば、翌12日に地球にデータが届く見通しで、探査車が搭載するカメラが撮影したヘリの様子が見られると期待されています。 機体はパーシビアランスのお腹部分に搭載されており、数日かけて切り離しに向けた準備を進めています。ヘリは4本の脚を伸ばして地表から13cmの位置につり下げられた状態で、準備の最終段階に達しているそうです。 火星ヘリの運用は困難を極めます。火星の大気の密度は地球の約1%と希薄であるため、得られる揚力も非常に小さくなります。このため、翼は地球上のヘリの数倍に相当する毎分約2400回の高速回転で飛行します。 また、火星の気温は夜間にマイナス90度まで下がることがあり、電子部品が破損する危険にも対応するあるとしています。
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最終更新日
2021.04.03 04:40:05
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