テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:フライブルク
St Barbaraからフライブルクを臨む posted by (C)solar08 ドイツのどこの町でもそうでしょうが、フライブルク近郊にも、聖・・・という名前の土地、そしてレストランがいくつかあります。 聖ヴァレンタイン(ドイツ語だとザンクト・ヴァレンティン)というレストランもその一つ。 町から南方向に走るトラム(路面電車)の終点(Gunterstal)で降りて、山すそに向かって一時間くらい歩いてたどりつきます。周囲は森と草原だけ、まさに自然の中に立つ可愛らしいレストラン。 二十年前くらいはまだ質素な小屋で、パンケーキが名物でした。 どうしてここにレストランがあるかというと、聖ヴァレンタイン(あのヴァレンタインデーのヴァレンタイン、恋人たちの守護聖人)を祭ったチャペルがあって、かつてはここを訪れる巡礼者に飲食を提供するために食堂があったのだそうです。 ああ、そういうわけだったのね、前から不思議でした。 なんで、山の中のレストランに聖・・・という名前がついていることが多いのかと。 今では改造されて、ちょっとシックすぎるくらい。 周囲には家などまったくないのに、お天気のよい春や夏は屋内も屋外もお客でいっぱいになります。 といっても、お客は巡礼者ではぜんぜんなくて、森を散歩・ハイキングする人たちです。 ドイツ人は何しろ森を歩くのが好きですから。 フライブルクを今度は東方向に進み、トラムの終点(Littenweiler)から山へ入ったところには、ザンクト・バーバラ(聖バーバラ)という場所&レストランがあります。 St Barbaraのレストラン、子どもの遊び場 posted by (C)solar08 まだ一度も行ったことがなかったので、少し暖かくなった数日前、初めて行ってみました。 St. Barbaraのレストラン posted by (C)solar08 下のリッテンヴァイラーという地区を見下ろせる、とても見晴らしのよい場所に、木造の、内側はかなりシックな建物がありました。 外には(これは自然の中にあるレストランでは、今ではふつうのことですが)子供用の遊び場もあります。 子連れ客も、子どもに邪魔されずに(?)ゆっくりできるというわけ。 聖バーバラは山林労働者や建設労働者を守護する女性の聖人だそうです。 15世紀にチャペルが建てられ、巡礼者が訪れたのですが、1800年にオーストリアのヨーゼフ皇帝が宗教改革の一環として、巡礼を禁止したために、リッテンヴァイラー地区にチャペルは引っ越したのだそう。 後に、この土地にチャペルなしで、レストランだけが建てられたという本末転倒な経過があるそうです。 その後、レストランも一時(といっても28年間)閉鎖されていたのですが、六年前に現在の経営者が新築開店したそうです。 この経営者は、フライブルクの高級レストラン「エノテカ」のシェフをしていた人。 だから、食事をぜひ試してみたいところでしたが、午後の三時というあまりお腹のすいていない時間に行ったので、せっかくのお食事は断念。 アプフェルシュトルーデルのヴァニラソースかけ、だけにしておきました。これはこれでおいしかったです。 このほかにも、フライブルク市民に人気のある森のレストランはいくつかあります。 たとえば、ザンクト・オティリエンというレストラン。 森を歩いたあと、木陰で一息するのがうれしいレストランです。 みなさーん、フライブルクに来たくなったでしょう? ぜひ、いらしてください。 St Barbaraからフライブルク、Littenweilerを見る posted by (C)solar08 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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