テーマ:撮影現場での話(174)
カテゴリ:映画
すっごい若い男の子が機材車を運転してくれてました。
撮影に入って、今日で4日目 彼の車(録音機材車)には撮影2日目から知らない女の子が乗車してました。 聞く所に寄ると、上海でのドライバーの彼女らしい(彼は北京の人)。 昨日は、私たち日本人録音部がホテルに帰る時も乗車。 そして、今朝は迎えにきたときには既に乗ってました。 昨日の夜、仕事が終わって機材を積み込み、ホテルに帰る時には車のバッテリーが上がり加減で、エンジンがすぐにかかりませんでした。 理由は簡単、昼間っから彼女を車に乗せ、エンジンもかけずにラジオを聞き、 夜になると窓のカーテンを閉めて小さいライトをつけていたからです。 昨晩は「あぶないな~」と思いながら、注意しておきましたが、 今日も同じ事をしていたのでしょう? バッテリーが上がってしまい、エンジンがかからず。 元気な車に引っ張ってもらって「押しがけ」ならぬ「引きがけ」をしていましたが、 ドライバーがヘタなので、かからず。 見かねた私は「機材が乗っているのだから、そんな手荒な事をするな!」と一括 すると、事は撮影所中の話題になり、いろんな人が出てきました。 「録音部の皆さんは、先にホテルに帰ってください」と言う人 「俺がなんとかするから、大丈夫だ!」と言う人 ただでさえ五月蝿い中国語が、もう大変な勢い。 ブースーターケーブル一本(正式にはプラスとマイナスの一組)あればすぐに解決するのだけど、 ブースーターケーブルって物を知らないらしい。 するとどうでしょう。 別の車からバッテリーをケーブルもろとも外してきて、録音機材車のもとへ来る人がいました。 その元気なバッテリーを繋いだケーブルを素手で持ち、録音機材車のバッテリーターミナルへ接触させると大声で「エンジンをかけろ(中国語)」 電流で体がしびれているのか、重たいバッテリーを持っているから震えているのか、 彼がプルプルしているなか、エンジンは掛かりました。 なんとかホテルに付きましたけど(事件が起きている時は姿をくらましていたのに、門の外でまっていたドライバーの彼女も一緒) 彼の姿は、明日から見る事も無いでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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