カテゴリ:ドイツ時計情報
ドイツのグラスヒュッテ市は、世界的に有名な時計の産地です。シャンパンと同じように、「グラスヒュッテ」を名乗るには、それなりの規制があって、それをクリアーしたメーカーまたはモデルしか「グラスヒュッテ」と表記することができません。
最近、「グラスヒュッテ」を表記する面白いメーカーができました。ヘメスです。 ベースムーブには、シチズン・ミヨタのCal.8215を使い、これを大きく改造して時計に仕上げています。この手法はノモスと同じですね。 ムーブの改造点は、シャトンの追加(一部ビス留め)、5振動化、ムーブの装飾といったところでしょうか。シャトンの追加ということもさることながら、もともと6振動のムーブを5振動に改造するというのは大きなポイントだと思います。 当然、基本輪列の歯数や、主ゼンマイおよびヒゲゼンマイの変更が必要ですし、もしかするとテンプも専用品かもしれません。大改造と言っても良いほどの内容と思われます。 振動数を落とすということは、テンプの慣性マスが同じだとすると、精度・等時性などに良くはありませんが、ゼンマイトルクが小さくなる分、耐久性は上がると思われます。古典的な機械式時計の方向を向いているということになるわけです。 このヘメス、日本メーカーの、しかもローエンドのムーブをベースにしていると言うと、「なぁ~んだ、安時計か。」と思われがちなのでしょうが、私個人としては、けっこう期待しています。 時計の見た目も、なかなか良さげですし。(笑) (あー、写真がないと寂しいので、以下、グラスヒュッテの代表的メーカーの時計の写真なんぞを。(笑)) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ドイツ時計情報] カテゴリの最新記事
|
|