さて、この小さい方の時計が今回のペンダント時計です。大きい方は、以前購入したアガシの21石8調整のものです。
・・・そっくりですね。受板のくびれ具合なんかウリふたつです。ほとんど父と娘状態。(笑)
機械には「TIFFANY & Co.」としか刻まれていないので、今のところ確証はありませんが、今回の時計はアガシ製ということで間違いなさそうです。アガシの刻印は機械の文字盤側に入っている可能性がありますので、OHする際に確認したいと思っています。
残念ながら、石数や調整数も不明なのですが、まぁ、アガシ製ということなら機械としての能力は信頼しても良いのではないでしょうか。
実際、前のアガシと同様に今回の小さいアガシでも、停止状態から動かし始める際、ゼンマイを巻くためにリューズに力を入れた瞬間に秒針が動き始めるという反応の良さを示しました。こんなに大きさが違うのに、作りにおいて手を抜いていない証ではないかと思います。
これは私の勝手な思い込みなんですが、まったくサイズの違うムーブメントを設計する時は、受板の形状も含めて、外観上はまったく違うムーブメントにすると思うのです。それを、今回のティファニーのように、大きいものとほとんど同じ形状で作ってしまうところに、とても面白味を感じています。