テーマ:タバコ 葉巻&シガー♪(219)
カテゴリ:葉巻
以前JTから販売されていた紙巻煙草の「ジョーカー」は、当時の日本製紙巻煙草としては唯一の120mm超ロングサイズで、一部の愛好家によって嗜まれていたのですが、残念ながら2001年に廃止になりました。けれども、煙草屋さんのお話では、最近になっても「ジョーカー」を吸いたくて探しているという人が結構いて、年に何回かは問い合わせがあるようです。私も昨年だったか、「ジョーカーって煙草ありませんか」と店員さんに聞いているお客さんと煙草屋さんで居合わせた事があります。 で、その「ジョーカー」が、この度、リトルシガーとして復活しました。 現在日本では、120mmサイズの紙巻煙草は販売されていませんが、これは紙巻煙草1本は煙草葉1g分の煙草税を課すという日本の煙草税制の関係で、煙草葉1g以上の紙巻煙草が財務省に認可されない事が理由であろうと思われます。煙草葉1gの紙巻煙草は、「ショート・ピース」や「アメスピ」ぐらいですから、あの量を120mmにまで引き伸ばすと、かなりスカスカになりそうです。 一方、葉巻であれば、煙草税は使用される煙草葉の実測値に基づいて課税されますから、どんな長さ・太さで作っても問題がない訳です。このため、120mmという超ロングサイズが大きな特徴である「ジョーカー」は葉巻として分類されるリトルシガーという形でしか復活できなかったのでしょう。 という事で、その復活した新「ジョーカー」を買ってみました。 パッケージは、女性ユーザーを強く意識したデザインになっていて、私が購入したパッケージには、タロット占いシールなんていうオマケも貼り付けてありました。明確に女性をターゲットにしたリトルシガーというのは、日本初なのではないでしょうか。 開封時の香りは、かなり強いメープルシロップ・チョコレートで、長さは120mm太さ7mmのスリム&超ロングという、かなりオシャレな外観です。巻紙に相当する部分は、リトリシガーなのでシートタバコが使用されており、色は濃い目の茶色です。 で、早速着火して吸い始めますと、香りには巻紙臭さはなく、メープルシロップ・チョコレート系の甘い香りで良いのですが、味がほとんど来ません。それもそのはず、この新「ジョーカー」のフィルターは長さが35mmもあり、新「ジョーカー」全長120mmの1/3近くあります。しかも煙を薄める空気穴まで開いています。フィルター素材がチャコールではなくプレーン・フィルターなのは良いのですが、流石に35mmもの長さと空気穴があると、超薄味になってしまいます。 そこでフィルターを2/3ほどハサミで切り取ってから改めて吸うと、それでやっと味が楽しめるレベルまで濃くなりました。120mmサイズが特徴の煙草なのに、フィルターを20mmも切ってしまわないと楽しめないなんて「どういうこっちゃ?」って感じですが、近年の低タール&薄味嗜好に合わせた仕様なのでしょう、ちょっと残念です。 一方、この新「ジョーカー」には燃焼剤は使われていないようで、勝手に燃え進む感じがなく、油断すると立ち消えもします。その分、副流煙が少なく、火種も小さくなりますので、クール・スモーキングは紙巻煙草より簡単です。この辺は葉巻類らしい良い特徴であると思います。 個人的にはスリムサイズではなく、普通の太さで出して欲しかったのですが、そうすると葉の量が増えて価格が高くなったでしょうし、スリム&超ロングのスタイリッシュな雰囲気が薄れていた事でしょうから、まぁ、しょうがないかなと思います。 少なくとも、巻紙が燃える臭さから逃れられる煙草が、身近な存在として広く販売されるのであれば、非喫煙者が抱く煙草のイメージも変わってくるでしょうし、こういう銘柄が出てきたのは歓迎すべき事ではないでしょうか。 販売店さんのお話では、この新「ジョーカー」の売れ行きは好調のようで、日本市場に於けるリトルシガーとしては最大のヒット商品になるかも知れません。少なくとも、そういう事を期待させる出来になっていると思います。 [期待の煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[葉巻] カテゴリの最新記事
|
|