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狂人ブログ ~旅立ち~

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May 3, 2010
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アリス・イン・ワンダーラン.jpg
 1865年の出版以来、全世界で愛され続けるルイス・キャロル原作のベストセラー児童文学「不思議の国のアリス」。その後日談を、「シザーハンズ」「チャーリーとチョコレート工場」ティム・バートン×ジョニー・デップの名コンビにて映画化。
(ちなみに、「不思議の~」の続編は「鏡の国のアリス」じゃないのか?というツッコミは、あえて黙殺する)

 「聖書の次に読まれている」と評されるだけあって、様々な漫画や映画で引用され、あらかたのストーリーを知っているつもりであったが、気がつけば小生は、生まれてこの方本作の原作を読んだ事がなかった。
 小中の頃は活字の「か」の字も知らないバカなガキであったし、高校に入ってからは突然三島由紀夫に傾倒し始めたせいか、ついに児童文学というモノに全く縁のないまま、この歳まで来てしまった。「アリス」と聞いて真っ先に谷村新司堀内孝雄の両氏を思い浮かぶ30代は、おそらく小生ぐらいなモンだろう(笑)。

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 さておき。「『奇想天外』が服着て歩いてるような人」ティム・バートンだけに、19歳となったアリスが迷い込む不思議の国は、色鮮やかにしてメルヘンチックでありながらも、毒々しさと不気味さに満ち溢れた、実に彼らしい世界観。今まさに少女から大人へと変わろうとするアリスの期待と不安、希望と焦燥等、混沌と揺れる心情を、そのまま具現化しているようにも見える。
 不思議の国が、立体的でどこまでも広がるアリスの夢、あるいは心の世界とするならば、望まぬ縁談をむりやり進められ、しかし将来の自分を展望できずにいる現実世界の、平面、閉塞的な映像的ギャップもまた面白い。

 そのビジュアル同様、ストーリーも一見単純明快な勧善懲悪物語のようでありながら、ある種哲学にも似た難解さを孕むのも、ティム・バートンらしいといえばらしい。
 年を重ねる毎に徐々に失っていく夢、幻想、憧憬、そしてある種のポルノ。それらを肯定し、受け入れつつ、大人になるために(一歩踏み出すために)ちゃんと向き合い、別れを告げる。それこそが、本作の核であるように思う。
 ジョニー・デップ演じるマッドハッターは、まさにその象徴であり、同時に彼の狂気そのものが、良くも悪くもアリスの内面的な幼さの具体であると感じる。
 彼は、もしくは彼等とあの世界は、大人になってしまうアリスに別れを告げるため、何年も彼女を待ち続けていたのではないだろうか。それが永遠の別れだと、お互い理解しながら。
 何人も子供であり続ける事はできず、いつしか否応なく現実を認め、大人にならざるを得ない。本作はつまり、アリスの(あるいはマッドハッターの)視点を通じ、子供の頃の眩い夢の時間を胸中に抱きつつ、大人として現実に立ち向かう姿を描いた作品なのかもしれない。赤の女王とその軍団、そしてジャバウォッキー等に見る残酷さも、その現れと言える。
 
 これを悲劇ととるか、それとも喜劇ととるかは、鑑賞した人に委ねられるとして。確かに従来のティム・バートン作品にしては、随分と「観易い作り」にはなっているものの、やはり彼独特の「毒」に免疫がない人には、少しキツい内容かもしれない。個人的には、白の女王のキャラクターを、もっと掘り下げて欲しかった気もするが、人から金取るには十二分の出来なので、何も考えなければ問題なく楽しめるはず。


 しかし、ジョニーのあの奇抜なメイクも凄かったが、白の女王演じるアン・ハサウェイも結構凄いと思う。いや、美人なのは認めるが、顔のパーツ一つ一つが個性的な上、顔面白塗りで眉毛ボーン!!なので、一瞬某小島よしおに見えてしまった(笑)。
 ついでに言うなら、吹き替えの声優も随分だな、と思ったら、なんと深田恭子だった。つーか、彼女って声優やった事なかったっけ?
(ちなみにジョニーは、曰く「(20年前に『シザーハンズ』の主役に抜擢してくれた恩義のある)ティムのためなら、マッドハッターでもチェシャ猫でも、なんならアリスでも演じる」そうで、別に特別、ああいった役やメイクが好きなわけではないらしい。一応、彼の名誉のために一言)


 まあ、そんなわけで。
 

 小生の、この映画に対する評価は…、

 ☆☆☆★★

 星3つ!!


アリス・イン・ワンダーランド 【Disneyzone】

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最終更新日  June 6, 2010 07:33:33 PM
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