ニコンD300(APS-Cサイズの画像素子)の製品概要
デジタルカメラのことフィルムカメラのこと(気になって書き出した事柄)ニコンD300(APS-Cサイズの画像素子)の製品概要 D300は、ニコンDXフォーマットのフラッグシップとして誕生したデジタル一眼レフカメラ。2007年11月23日時点において新次元の高画質と高速性能を、より軽量・小型のボディーに凝縮し、抜群の機動性を実現している。D300は2007年11月23日発売。価格:オープンプライス。主な仕様型式 レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラレンズマウント ニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付)実撮影画角 レンズの焦点距離(FXフォーマット・35mm判換算)の約1.5倍に相当、ニコンDXフォーマット有効画素数 12.3メガピクセル撮像素子方式 23.6×15.8mmサイズCMOSセンサー総画素数 13.1メガピクセルダスト低減機能 ニコンインテグレーテッドダストリダクションシステム、イメージセンサークリーニング、イメージダストオフデータ取得記録画素数・4288×2848 ピクセル(サイズL)・3216×2136 ピクセル(サイズM)・2144×1424 ピクセル(サイズS)画質モード・RAW 12ビット/14ビット ※2(ロスレス圧縮、圧縮、非圧縮)・TIFF(RGB)・JPEG- Baseline準拠、圧縮率(約):FINE(1/4)、NORMAL(1/8)、BASIC(1/16)[サイズ優先]時、画質優先選択可能・RAWとJPEGの同時記録可能ピクチャーコントロールシステム スタンダード/ニュートラル/ビビッド/モノクロームから選択可能、それぞれ調整可能、カスタムピクチャーコントロール9種登録可能記録媒体 コンパクトフラッシュカード(Type I/II、UDMA対応)、マイクロドライブ対応対応規格 DCF 2.0(Design rule for Camera File system)、DPOF(Digital Print Order Format)、Exif 2.21(Exchangeable image file format for digital stillcameras)、PictBridgeファインダー アイレベル式ペンタプリズム使用 一眼レフレックス式ファインダーファインダー視野率 上下左右とも約100%(対実画面)ファインダー倍率 約0.94倍(50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0m-1のとき)アイポイント 19.5mm(-1.0 m-1のとき)視度調節範囲 -2~+1 m-1ファインダースクリーン B型クリアマットスクリーンII(AFエリアフレーム付、バッテリー残量表示、構図用格子線表示可能)ミラー クイックリターン式プレビュー プレビューボタンによる絞り込み可能、露出モードA、Mでは設定絞り値まで絞り込み可能、P、Sでは制御絞り値まで絞り込み可能レンズ絞り 瞬間復元式、電子制御式交換レンズ・DXレンズ:フル機能使用可・G/Dタイプレンズ(IXニッコールを除く):フル機能使用可(PCマイクロニッコールを除く)・G/Dタイプ以外のAFレンズ(F3AF用を除く):3D-RGBマルチパターン測光IIを除く機能使用可・Pタイプレンズ:3D-RGBマルチパターン測光IIを除く機能使用可・非CPUレンズ:露出モードA、Mで可、開放F値がf/5.6より明るい場合フォーカスエイド可、レンズ情報手動設定でRGBマルチパターン測光、絞り値表示など使用可(非AIレンズは使用不可)シャッター型式 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッターシャッタースピード 1/8000~30秒(1/3、1/2、1段ステップ)、Bulb、X250フラッシュ同調 シャッタースピードX=1/250秒、1/320秒以下の低速シャッタースピードで同調(1/250秒を超えて1/320秒まではガイドナンバーが減少)レリーズモード S(1コマ撮影)、CL(低速連続撮影)、CH(高速連続撮影)、LV(ライブビュー撮影)、(セルフタイマー撮影)、MUP(ミラーアップ撮影)Li-ion リチャージャブルバッテリーEN-EL3e 使用時 CL:約1~6コマ/秒、CH:約6コマ/秒マルチパワーバッテリーパック MB-D10(EN-EL3e以外を使用時)またはACアダプター EH-5a/EH-5使用時:CL:約1~7コマ/秒、CH:約8コマ/秒セルフタイマー 作動時間:2、5、10、20秒に設定可能測光方式 1005分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式測光モード・マルチパターン測光:3D-RGBマルチパターン測光II(G/Dタイプレンズ使用時)、RGBマルチパターン測光II(その他のCPUレンズ使用時)、RGB マルチパターン測光(非CPUレンズのレンズ情報手動設定時)・中央部重点測光:φ8 mm 相当を測光(中央部重点度約75%)、φ6 mm、φ10 mm、φ13 mm、画面全体の平均のいずれかに変更可能(非CPU レンズ使用時はφ8 mmに固定)・スポット測光:約φ3 mm相当(全画面の約2%)を測光、フォーカスポイントに連動して測光位置可動(非CPU レンズ使用時は中央に固定)測光範囲・マルチパターン測光、中央部重点測光:0~20EV・スポット測光:2~20EV(ISO 100換算、f/1.4レンズ使用時、常温20℃)露出計連動 CPU連動方式、AI方式併用露出モードP:プログラムオート(プログラムシフト可能)、S:シャッター優先オート、A:絞り優先オート、M:マニュアル露出補正 範囲:±5段、補正ステップ:1/3、1/2、1段ステップオートブラケティング・AE、フラッシュブラケティング時、撮影コマ数:2~9コマ、補正ステップ:1/3、1/2、2/3、1段ステップ・ホワイトバランスブラケティング時、撮影コマ数:2~9コマ、補正ステップ:1~3段ステップAEロック AE/AFロックボタンによる輝度値ロック方式ISO感度(推奨露光指数)ISO 200~3200(1/3、1/2、1段ステップ)、ISO 200に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO 100 相当)の減感、ISO 3200に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO 6400 相当)の増感、感度自動制御が可能アクティブD-ライティング 強め、標準、弱めから選択可能オートフォーカス方式 TTL 位相差検出方式:フォーカスポイント51点(うち、クロスタイプセンサー15点)、マルチCAM 3500DX オートフォーカスモジュールで検出、AF微調節可能、AF補助光(約0.5~3 m)付検出範囲 -1~+19 EV(ISO 100 換算、常温(20℃))レンズサーボ・オートフォーカス:シングルAF サーボ(AF-S)またはコンティニュアスAFサーボ(AF-C)、被写体条件により自動的に予測駆動フォーカスに移行・マニュアルフォーカス(M):フォーカスエイド可能フォーカスポイント・AF51点設定時:51点のフォーカスポイントから1点を選択・AF11点設定時:11点のフォーカスポイントから1点を選択AFエリアモード シングルポイントAFモード、ダイナミックAFモード、オートエリアAFモードフォーカスロック AE/AFロックボタン、またはシングルAFサーボ(AF-S)時にシャッターボタン半押し内蔵フラッシュ 押しボタン操作による手動ポップアップ方式ガイドナンバー:・約17(マニュアルフル発光時約18)(ISO 200・m、20℃)・約12(マニュアルフル発光時約13)(ISO 100 相当・m、20℃)フラッシュ調光方式1005分割RGBセンサーによる以下のTTL調光制御:内蔵フラッシュ、SB-800、SB-600またはSB-400との組み合わせでi-TTL-BL調光、スタンダードi-TTL調光絞り連動外部自動調光(AA):SB-800とCPUレンズとの組み合わせ時外部自動調光(A):SB-800、SB-28、SB-27、SB-22Sなどとの組み合わせ時距離優先マニュアル発光(GN):SB-800との組み合わせ時フラッシュモード 先幕シンクロ、スローシンクロ、後幕シンクロ、赤目軽減、赤目軽減スローシンクロ調光補正 範囲:-3~+1段、補正ステップ:1/3、1/2、1段ステップレディーライト内蔵フラッシュ、SB-800、SB-600、SB-400、SB-80DX、SB-28DX、SB-50DXなど使用時に充電完了で点灯、フル発光による露出警告時は点滅アクセサリーシュー ホットシュー(ISO 518)装備:シンクロ接点、通信接点、セーフティーロック機構(ロック穴)付ニコンクリエイティブライティングシステム・SB-800、SB-600、SB-R200との組み合わせでアドバンストワイヤレスライティング(SB-600、SB-R200はリモートのみ)可能。コマンダーモード設定時は、内蔵フラッシュを主灯として制御可能・オートFPハイスピードシンクロ、発光色温度情報伝達、モデリング発光、FVロックに対応(SB-400は発光色温度情報伝達、FVロックのみ対応)シンクロターミナル シンクロターミナル(ISO 519)装備(外れ防止ネジ付)ホワイトバランス オート(1005分割RGBセンサー、撮像素子併用によるホワイトバランス)、電球、蛍光灯、晴天、フラッシュ、曇天、晴天日陰、色温度設定、プリセットマニュアル、ホワイトバランスブラケティング可能撮影モード 手持ち撮影モード、三脚撮影モードフォーカス・手持ち撮影モード:TTL位相差検出方式、フォーカスポイント51点(うち、クロスタイプセンサー15点)・三脚撮影モード:コントラストAF方式、全画面の任意の位置でAF可能液晶モニター 3型低温ポリシリコンTFT液晶、約92万ドット(VGA)、視野角170°、視野率100%、明るさ調整可能再生機能 1コマ再生、サムネイル(4または9分割)、拡大再生、スライドショー、ヒストグラム表示、ハイライト表示、撮影画像の縦位置自動回転、画像コメント入力可能(英数字36文字まで)USB Hi-Speed USBビデオ出力 NTSC、PALから選択可能、ビデオ出力と液晶モニターの同時再生可能HDMI出力 HDMIバージョン1.3a対応、HDMI出力端子(Type A)装備、HDMI出力と液晶モニターの同時再生不可10ピンターミナル・リモートコントロール:10ピンターミナルに接続・GPS:10ピンターミナルに接続したGPS変換コードMC-35(別売)を介して、NMEA0183 Ver.2.01およびVer.3.01に準拠したGPS機器(D-sub 9ピンケーブル併用)に接続使用電池 Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL3e 1個使用バッテリーパック マルチパワーバッテリーパックMB-D10(別売):Li-ion リチャージャブルバッテリー EN-EL4a/ENEL4(別売)またはEN-EL3e 1個使用。単3形電池(アルカリ電池、ニッケル水素充電池、リチウム電池、ニッケルマンガン電池)8本使用ACアダプター EH-5a、EH-5(別売)三脚ネジ穴 1/4(ISO 1222)大きさ(W×H×D) 約147×114×74mm質量 約825g(バッテリー本体、メモリ-カード、ボディーキャップ、液晶モニターカバー除く)動作環境 温度:0~40℃、湿度:85%以下(結露しないこと)バッテリー(品名 希望小売価格)Li-ion リチャージャブルバッテリー EN-EL3e¥8,500(税別)クイックチャージャー MH-18a¥5,500(税別)マルチパワーバッテリーパック MB-D10¥40,000(税別)EN-EL3e ホルダー MS-D10EN(MB-D10付属)¥3,500(税別)単3形ホルダー MS-D10(MB-D10付属)¥3,500(税別)APS-Cサイズの画像素子機のニコンD300の特性とフルサイズ機との性質の違いを確認する 時というか時代はD300が発売された2007年11月23日とそれから一年ほど後のころである。 ニコンD3はフルサイズのデジタル一眼でありニコンの最高峰に位置する。これのデチューン判が同じフルサイズ機のニコンD700である。ニコンD300はAPS-Cサイズの画像素子だ。APS-Cサイズ機の最上位機種がニコンD300である。 私が使っているのはキャノンの35mmフルサイズ機であるEOS 5Dである。これを二台持っていた。ずっと持っていて今も持っている。 だからニコンのフルサイズ機のニコンD700は買わないで、ニコンのAPS-Cサイズ機のニコンD300を買ったのである。その後のことはわからない。ニコンD300にズームレンズ二本あれば用が足りる。ニコンD300はニコンD3の質感を少し落としてはいるが動作などは似ている。キャノンのイオスkissデジタルなどはニコンD300と比較すと玩具(おもちゃ)のような動作だ。 ニコンの最高峰機種のニコンD1xは同じころのフィルムカメラと似た動作をしたのだがAPS-Cサイズ機であった。私はニコンD1xがフルサイズ機だと思い違いをして買ったのであった。ニコンD1xの質感と動作はこれ以上ないものであったが電池の持ちが悪かった。実用にならないと言い切れるほどに電池の持ちは悪かった。時代が下がれば下がるほどにニコンD1xの電池の持ちは玩具のようであり、こんなものは使えないと捨てられる。 ニコンはある機種とある時点から電池の持ちがよくなって実用できるようにまった。ニコンD300は電池一本で一日800枚の撮影を楽々こなす。予備を二個持てば心配はない。 フルサイズ機であるニコンD3デジタル一眼は図体が大きいしレンズと大きい。システムとしてはAPS-Cサイズ機に比べるとはるかに大きくなる。動作の質感を同じものとしてのフルサイズ機を求めようとするとAPS-Cサイズ機に比べると何倍にもなる。フルサイズ機を最低セットでそろえると100万円にはなる。いくらカメラが好きで写真が好きだからといっても無理をすることはない。アルバムに貼る写真を撮るのがせいぜいであり、webだブログだといっても撮影した画像容量を10分の1にして使っているのだ。 フルサイズデジタル一眼古いマニュアルレンズを画角のままに使える、あるいはフィルムカメラと時代のオートフォーカスレンズが同じ画角で使える、ということがある。これはニコンの場合に限る。キャノンもオートフォーカスレンズは使えることになっているが内臓のCPUとの相性があって動作しないことが少なくない。ことに純正品とは違うレンズメーカーの品の場合には動かないかもしれないと警戒しなけらばならない。 レンズの性能を向上させるための技術はフィルムカメラ時代から大きく発展している。デジタルカメラの場合には撮像素子に入射光が直線になるような設計をするようになった。フィルムカメラではフィルム面に斜めに入光しても感光には差し支えなかった。撮像素子の特性に適合するようにレンズが設計されるようになっている。光の乱反射を防ぐためのレンズの表面処理技術の発展は著しい。表側のレンズの処理だけでなく内部に組み込まれたレンズの表面もコーティング処理されるようになっている。そのようなさまざまな技術要素が積層してレンズ技術が進歩している。 このようなことである。すべて分かったいて解決済みなのだ。それでも新しカメラにときどき気持ちが向いていくのはカメラ好き、写真好きの性(さが)である。これを煩悩というのは間違いだ。カメラの技術が進んでより良い写真が写せるようになっているのだから関心をもつことはまともなのである。 デジタルカメラに限らずフィルムサイズが大きくなるほど、また撮像サイズが大きくなるほどにレンズの焦点があうゾーンが狭くなる。APS-Cサイズのデジタル機で撮影した写真は要らないところまでピントが合っている。すぐわかる。直感的に気付く。それがAPS-Cサイズのデジタル機なのである。 EOS 5Dというキャノンのフルサイズ機を持ち出すのはAPS-Cサイズのデジタル機の被写界深度の特性から逃げるためでもある。デジタルカメラは撮像素子の大きさによって映像の内容が違う。それぞれの撮像素子の特性そして画像処理エンジンなどの性質によって写真が違うのだ。このことに特別にこだわるというか、それを求めるという人は、あるいはその特性を必要とする人は実際には少ない。 D300はニコンのAPS-Cのフラッグシップ機である。ファインダーは100%視野率であり、ペンタプリズムを使っている。ミラーの張り合わせではない。 デチューン版フルサイズ機のD700はD300よりもつくりもチープだ。 ニコンのDXフォーマット(APS-Cサイズ)には豊富でしかも軽量コンパクトなレンズが揃っている。ニコンのFXフォーマット(フルサイズ)レンズは拡充されているが価格が高いし、中古市場に流通している量も少ない。フルサイズ対応のAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDは質量が900gと重く、26万円の価格であった。(写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郞)