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カテゴリ:釣り師の道具箱
一般的に汎用されている中軸タイプのカゴの形状は、先端部に鋭角な形状の錘を使用し錘の軸にステンレスの棒を固定させて、その軸に上下に動く底ふたとコマセ、付けエサを充填するカゴを上部と下部に分離して組み込んでいる構造となっています。これにより、カゴ上下の歪み、海面から受ける衝撃、飛行中の安定(カゴの重心を先端部に配置)を加味した流線形状とすることで遠投性を向上させています。 しかし、この中軸タイプのカゴは海面への着水時に於いて、カゴの上部と下部とが瞬時に開き、コマセ等がカゴから放出されてしまうことが多々あります。 また、付けエサの入れ具合ではカゴ内部のステンレス棒軸に付けエサが引っかかってしまうこともあります。これを防止するためコマセを入れた後に付けエサを入れることが行われていますが前述のごとくカゴ着水時にカゴが瞬間的に開いて付けエサが出てしまいタナ到達前に外道魚がヒットすることが少なからず起こっています。 このようにカゴ内部に充填されたコマセ・付けエサの放出動作が不安定なカゴは、比較的浅い棚であればさほど問題はありませんが、深タナ狙いの場合にはカゴ沈降中にコマセが放出され、極端な場合にはコマセが空となってコマセと付けエサの同調ができないリスクが生じるので深場の釣りには不向きといえます。 また、カゴ内部にステンレス棒軸があるのでコマセを充填しにくい難点もあります。 ≪一発カゴの考察≫ 一方、一般的に使用されている底ふたが反転するタイプのカゴ、いわゆる一発カゴは、カゴ本体下部にヒンジにて固定した丸みを待たせた底ふた及び、径方向反対側のロック機構(止め側部をバネ材でリンク)で構成されています。 底ふたを閉じてロック機構のピンをかけるとロック状態となりカゴ本体と底ふたには隙間ができます。この隙間は、カゴ着水時の衝撃を底ふたが受けたことによって無くなり、カゴ本体に取り付けられているロック機構の構成部品であるステンレス鋼線のスプリング作用を利用した底ふたロックを解除させる構造となっています。 また、構造上の理由からカゴの底ふたは重くできず(注;その理由)カゴ本体側に錘を取り付けるか、または、カゴ全体を金属の部材を用いて重量を確保しています。 (注;その理由) ①底ふたを重くすると着水時の底ふたの戻り動作が悪くなりロック解除が不安定となる。 ②底ふたを鋭角にすると着水時の底ふたの受ける衝撃力が弱まりロック解除が不安定となる。 一発カゴの特徴機能である『底ふたの解放によるコマセと付けエサの放出』が安定して動作可能であるか否かが一発カゴの最も重要な評価事項であります。 一般的な一発カゴは、投げ込まれるときの遠心力によって、内部のコマセ等が飛行方向に押し付けられるのでカゴ本体と底ふたの隙間にコマセや付けエサが挟まりやすく、挟まったことによってロックが解除できず底ふたが開かないリスクがあります。 更に、着水時の入水角度が極端に浅い場合やヒンジ側が下になって着水する場合にもロック解除されない時が多々発生します。 加えて、海面が波打っている状態の時には着水時の衝撃が波間で弱まりロックが解除されず底ふたが開かないこともあります。そのため、底ふたがロック解除されない状態、即ちステンレス鋼線のスプリング力で押えられているために、タナに到着後にロッドをあおることでカゴ全体を引っ張ってカゴにショックを与えてもロックが解除されない弱点がありました。 このような中軸カゴと一発カゴの弱点を解決するために考えられたカゴが最強のカゴと自負する“カゴイチ”一発カゴです。 = 同籠発案製作者 ◯岡氏サイトより = 今年春先にひょんなことで知った同籠です。 試しに二タイプ(標準、Lタイプ)を仕入れて HG磯でフィールドテストして見たところ 急流で浅い南房磯でも使えると判断し 予備用としてLタイプを二個追加仕入れました。 一番のメリットは飛行時にありがちな後方で岩等に当ててしまい 第一ロック解除をしてしまい空中でコマセが出ることがないことです。 次に狙いpointや設定pointまでコマセを一切撒き散らさないことです。 これは人により狙い魚や釣法にもより一概に良いとは言えませんが 自分の場合は深棚での本命魚狙いには合ってます。 現在、自製ダルマステン一発籠 と併用して臨機応変に使っています。 一般的な一発籠より値は少々張りますが 一発籠は・・・ “投げる時の 気遣いが嫌だ~” “竿をしゃくっても 底ふたが開かない~” と言う方にも合うかもしれません。 欲しい方は・・・ ↓ ☆両軸遠投 一発カゴ サイト ☆一発カゴの説明動画サイト ・・・で確認されてみてください。 その際は磯トンボのblogで見たと言って頂ければ 詳しく説明して頂けると思います。 当hpも掲載中! thank you お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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