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カテゴリ:びわバス団
<サマリー>
COVID-19をかいくぐって成功させた第10回記念ライブから、もう2年がたちました。 世間は一向に落ち着かず、まだマスクにソーシャルディスタンスが欠かせない状態ですが、withコロナでの演奏活動再開が周囲でも確実に盛り上がってきています。この守山ライブも、練習回数は相変わらずギリギリの綱渡りをしながらも無事12回目を開催することができました。 これもひとえに会場のチカ守山、および守山市駅前総合案内所さんと、コロナにもかかわらず昨年同様お集まりくださったお客様の皆様のおかげと感謝しています。 今回ライブ後関東へ転勤となるYさんの大活躍で盛り上がった、記憶に残るライブとなりました。 《コントラバスアンサンブルびわバス団 ライブ in 守山 Part.XII(12) 》日時2022年6月25日(土) 14:00- 場所 曲目(括弧内は私の演奏パート) ・ネスカフェゴールドブレンドのテーマ(八木正生作曲) (3rd) https://youtu.be/i4hmlwNqGd0 ・Brumby Suite (3rd) 第1楽章 https://youtu.be/3HcbZad3ZhQ 第2楽章 https://youtu.be/ZwOt7FSji5k 第3楽章 https://youtu.be/6gAZJlx3ec4 ・組曲「ビルマの地より」 第1楽章「バガンの落日」(1st) https://youtu.be/pt57eUHu2a4 第2楽章「ワルツ」 (2nd) https://youtu.be/HdHjAziQ4vo 第3楽章「王宮の追憶」(1st) https://youtu.be/PLAPQmuqb50 第4楽章「フォークソング」(2nd) https://youtu.be/8gk3CPfgENo ・黒猫白猫 (3rd) https://youtu.be/pi9LCyNASy0 ・赤穂浪士 (降り番) https://youtu.be/c9Nrqu_Lgrc ・West Side Story (1st) https://youtu.be/Ya-gdBMkwNw ・民衆の歌 (1st) https://youtu.be/sc0fF0i-xIE アンコール) ・マンボNo.5 (1st) https://youtu.be/HKDxue5ItQc ・六甲おろし (2nd) https://youtu.be/W9Ma3ho4RJU ・琵琶湖周航歌 (2nd) https://youtu.be/OGohejeF4HA 当日の演奏は、以下のリンクから聴く(一部見る)ことができます。 また曲目リストのリンクから、個別の演奏録音に跳ぶこともできます。 https://www.youtube.com/playlist?list=PL9tON5ciGv0S6QFc2n4orRJiu-mAu-sTA 演奏曲目通しての私のと使用楽器、弓は以下のとおりです。 ・仏弓、4弦(自楽器) エクステンダー未使用 その他各曲の詳細なメンバー構成は、びわバス団のブログをご参照ください。 <ホールの紹介> 演奏場所は、久しぶりに「チカ守山」パブリックスペースとなりました。第8回、第9回以来です。前回は「守山市駅前総合案内所」さんの空調設備故障などで急遽ご紹介いただいた流れだったのですが、今回はYさんの転勤が7月からと言うことで6月の総合案内所さんの空きがなかったことからこちらでの演奏となりました。 「パブリックスペース」だけあって、ステージと客席の間に自由通路があり、人が往来できます。ステージは広くて客席もゆったり座れるのはグッド。バックヤードはないのでトイレでお着替えとかになるのと、別の施設(キッズルーム)のBGMが聞こえるのはご愛敬。今回困ったのは空調(全館空調)の音が結構強烈で、しかも開放弦のE音に近いとあって、なかなか厳しかったです。録音時のノイズ除去機能で何とか除去を試みましたが、ついでにE音まで除去されてしまい、ちょっと変な音になってしまったものがあります。 けど総合案内所からもほど近く守山駅ほぼ直結なので、第2スタジオとしてはほんとにありがたいスペースです。 <観客数> オープンスペースの客席側で、間隔を十分にとっても30席くらいは十分取れそうな広さでした。今回は20名くらいでしたか。時期が少し早かったため中高生は定期試験と重なってしまいなかなか来ていただくのが難しかったようです。それでも、今年も遠方からOさん(富山)、Wさん(静岡)にお越しいただき、さらにコントラバス関係の皆さん、滋賀医大の学生さん(Cb)など、多くの皆さんが暑い中聴きに来てくださいました。ありがとうございました。 またチカ守山さんにも、SNSでの事前案内や当日のポスター掲載など大変お世話になりました。ありがとうございました。 <コントラバス編成、並び> ステージは写真のとおり結構広いです。ですので4人での演奏の時は逆に離れすぎないようにすることに気を配ることになりました。今回MAXで8名という大所帯でしたが、それでぴったり収まる感じです。やはり録音機(ワンポイントマイク)からの距離で音バランスは結構違うようで、これは来年もしっかり申し送りとしたいところです。 <メンバー詳細> 今回日程が前倒しになったこともあり当初メンバーは4人の予想で、これはかなり厳しいと言うことで練習日程を工夫して参加しやすくするのと新人発掘の成果で、最終的に8名という過去のライブでも多い方の人数での演奏が出来ました。 親方山田さん、円熟の桂さんという古くからのレギュラーメンバー、近年すっかり定着してくれた井上さん、ここぞと言うときに何回も助けてくれている矢野嬢、さらに今回初登場ですが親睦演奏会ではお世話になっていた大菅さん、井上さんご推薦でバスフライトから登場の上山さん、さらには新卒期待の若手西本君が急遽仮参加してくれました。 このメンバーが定着して、上手く世代交代がはかれればとてもうれしいです。 そしてリハーサルからは、今年も加納さんやうちの嫁がスタッフで色々と助けてくれました(感謝)。 <曲目別感想> まだコロナ下での開催が続き、練習も相変わらず制限された(いや、単にサボっただけかも知れない)回数となり、2回の練習で一気に仕上げることになりました。それぞれメインの四重奏曲が合わせられるメンバーが揃うのは1回ずつ。それ以外の曲は練習日は代弾きを立てて、本番当日での勝負となりました。 冒頭のネスカフェはびわばす団のオープニングを飾るテーマ音楽で、この守山でも過去すべてのオープニング曲として演奏しています。今年は久しぶりに3rdを弾かせてもらいました。このパートではフラジオのピチカートがあるのですが、今回は上手く決められてすっきり!でした。 今回、せっかく親睦演奏会から練習してきたブランビーをやりたい、というのと塩見さん(作曲者)にビルマ組曲を全曲やります、と宣言していた手前、前半はこの2曲で決まりでした。とはいえ、それぞれ3楽章、4楽章構成の曲で、この2曲を演奏するだけで演奏時間は30分近くなるので、当初はこれで十分かな、とも思っていました。しかし望外のメンバー充実で、せっかくなら皆さんの出番を、ということもあり後半に映画音楽を足すことにしました。ちょうど「ウェストサイド物語」のリメークがあったり(当たったのかな?)、ウクライナ動乱に絡んで「民衆の歌」(レミゼラブル)が注目されたりと、ミュージカル映画のナンバーが出来そうなことも後押しとなりました。結局演奏だけでほぼ1時間有するボリュームとなりました。 第1回の時、全部やっても20分くらいで、MCでどうつなごう、等と言ってた頃と隔世の感があります。 ブランビー:組曲 1曲目は3月の関西親睦演奏会でも取り上げたブランビーの組曲を、メンバーもそのままで再演しました。びわバス団のこのライブとしては、第2回以来の再演になります。リハーサルもあって、前回の本番経験もあり、で余裕のアンサンブル・・のはずだったんですが、私が余裕をかましすぎて、3楽章の順番に絡むところで縦を少し揺らせにかかったつもりが、単に走っただけの結果となっていまい大反省。 幸い皆さんが動じずに進んでくださったこともあり崩壊は免れましたが、申し訳ないことをしてしまいました。余分なことはしないことです・・・ 塩見 康史:組曲「ビルマの地より」 2曲目は、塩見さんが作曲したコントラバスのためのオリジナル曲。4曲からなる組曲で、1月の東海親睦会で第1曲、3月の関西親睦会で第2曲を演奏し、その魅力から後半2曲も含め全曲演奏したい旨を作曲者にお伝えし、楽譜使用の許可をいただいていました。曲の負担も考えて1st/2ndを山田さんと私の交替で。3rdも前半後半で交代と、分業体制を敷いての布陣となりました。 実際の演奏では縦の線が緩い(1stのアドリブ的な演奏がメロディーを作ってる)3楽章での伴奏や、「春の祭典」を意識して変拍子なども登場する4楽章など後半に苦戦することになりましたが、それらしい雰囲気が出て、最後はバス4本でも大きな盛り上がりが作れました。これは曲の魅力と言えましょう。また機会があれば再演したいものです。 休憩をはさんだあとは映画音楽集となります。 N.Karajlic他:黒猫白猫 昨年に引き続いてのリベンジ演奏。昨年不本意だったという親方の希望で、珍しく連投となりました。ベースギャングの持ちネタですが、耳コピでやってます(コピーバンド状態)。そちらの方で有名なのですが、元を正せば映画音楽、ということで今回の枠の中に入ることとなりました。 普段この曲ではスラップ奏法とベースを叩くソロパートのある4thを担当することが多かったのですが、今回は4thをバスラインの雄、桂さんにお願いし、私は3rdを担当することとなりました。久しぶりの3rd、弾いてみると2ndとの高い音のユニゾンとかあって、やはり演奏クオリティの要となっていることを痛感。鬼門の立ち上がりでちょっとヒヤッとしましたが、あとはそこそこの出来上がり。4thのベースパーカッションソロも、さすがの演奏でした。 あとで聞いたのですが、この曲の演奏中に女子高生らが偶然階段降りて会場フロアに来たそうで、そろって「これヤバい!」と叫んでいたとのことでした。 何がヤバかったのかわかりませんが、まぁ、インパクトがあって良かったです。 L.Bernstein :「ウェストサイド物語」から 一曲降り番(赤穂浪士)をはさんで、次の出番は「ウェストサイド物語」。大学オケの後輩、尾崎君による名編曲の三重奏版を私の方で四重奏に仕立て直したもの。(4thはオプションなので、3,4重奏どちらでも同じ譜面で演奏可能) 守山ライブ第1回以来演奏が続いている重要レパートリで、だいたい1stを担当してきました。今回も1st担当だったので、運指や間の取り方なども昔からほぼ決まった状態で弾いたのですが、それでも最後のAmericaなどでは疲れで大きく精度を落とすところがあり、スタミナ不足を痛感しました。幸いアンケートではリズミックな演奏を評価いただけて、逆にコントラバスアンサンブルに軽快な曲が少ないことを痛感しました。もっとそっち方面のレパートリー増強が必要かも知れません。 C.M.Schönberg: 「レ・ミゼラブル」から「民衆の歌」 プログラム本編最後の曲は、 「レ・ミゼラブル」から「民衆の歌」。ミュージカルナンバーではありますが、映画化もされたので「映画音楽」枠での演奏。近年のウクライナ紛争でもって、このレジスタンスの曲が脚光を浴びたこともあり、多重奏(五重奏以上)レパートリーが少なかったびわバス団のために、今回アレンジを行いました。これが初演です。 ミュージカルでは何度か登場し、キーも尺も微妙に異なるため、コントラバスで比較的弾きやすいところに落ち着けました。元々旋律としてはAメロ、Bメロの2種類だけなので、転調や編成で聞かせることになります。オリジナルの最後は民衆の大合唱+フルオケ伴奏という壮大なエンディングになるため、バスの重奏では限界も出てくるのですが、五弦音域から指板外の高音まで音域を広げて頑張ってみました。 初演は、冒頭の薄い部分を頑張ってもらって良い出だしでした。最後私が担当の1stが、ここまでの連投の疲れのせいか押さえられず、悔しい結果となりました。でもこれを聞いてくれていた富山のO氏が、早速直後の演奏会で採用してくれたりと、楽曲としては幸せなスタートが切れたような気がします。 (アンコール) Mambo No.5 : Pérez Prado アンコールは、どちらも定番の「琵琶湖就航歌」と「六甲おろし」に加えて、アレンジ初演の「マンボNo.5」。これと先の「民衆の歌」が初アレンジものだったので、曲の長さ、アレンジの大変さでは本編に入れても良い曲だったのですが、今回のテーマと据わりが悪く、敢えてアンコール1曲目に採用して盛り上げを図ることにしました。 この曲も実はアレンジによるリバイバルヒットがあり、そちらのリズミックなエディションも考えましたが、学校の音楽教材にも取り上げられている親しみやすさから、プラード楽団で最初にヒットしたオリジナルのバージョンを元にアレンジしました。 これも6重奏というラージでありながら、ラテンパーカッションをコントラバスで再現したため、実際の音を出す声部は意外と少なく、ホーンセクションなどのコードが薄くなるのをカバーしながらのアレンジとなりました。 実際にやってみると、原調のEs-dur(変ホ長調)だとコントラバスには結構厳しい(フィンガリングが難しい)のが見えてきました。次回演奏する時は半音どちらかに上下(F-durかD-dur)させた方が良いかも知れません。 そのあとの定番2曲は、四重奏譜面ですが複数奏者デパートを持っての全員演奏となり、盛り上がってのフィナーレとなりました。 その後はしばらく(こっそりしか)出来なかった、「親睦モード」というグダグダな集い。チカ守山の広いスペースと共用空間というグダグダさで、何となく楽しく飛び入り演奏などを行うことが出来ました。よかったよかった。 <打ち上げ> 今回も世の中的には微妙な中、親方が終演後すぐに移動しないといけないと言うことで全体の打ち上げは無し。そのかわり、隣のチカ守山のカフェ(チカカフェ)にて本番前の昼食をみんなで食べてのランチ事前打ち上げとなりました。 その後の総会(総括)は日を改めてのリモートでしたので、宴会まではもう少し時間が必要そうです。 <次回> 今回のライブのあと、親方(リーダー)は湘南に転勤となりました。単身赴任で実家は滋賀県のままなのでホール予約など、まだまだメンバーとして活躍してくれていますが、スターティングメンバーの高齢化は否めず。ライブもびわバス団もそろそろ上手い具合の継承を考えないといけないのかも知れません。今回加わってくれた若いメンバーがキーになると思いますので、これからの成長を見守っていただきたいと思います。 過去の演奏履歴です。通算375ステージ目。 (オープニングと定番アンコールは頻出のため省略しています。) ■Brumby Suite ・2012/06/30 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山(II) ・2022/03/20 アンサンブル・びわバス団/Cb.アンサンブル関西支部親睦演奏会 2022 ・2022/06/25 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山(XII) ■ビルマの地より ・2022/01/09 個人戦の部/Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2022(1楽章のみ) ・2022/03/20 個人戦の部/Cb.アンサンブル関西支部親睦演奏会 2022(2楽章のみ) ・2022/06/25 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山(XII) (全曲) ■黒猫白猫 ・2008/12/20 アンサンブル・びわバス団/クリスマス演奏会 in 天籟宮 ・2009/03/15 アンサンブル・びわバス団/びわこ学園訪問演奏会 ・2009/05/30 アンサンブル・びわバス団/第2回ロクハ荘「ミニ見にコンサート」 ・2009/11/15 アンサンブル・びわバス団/パークシティ大津自治会祭り ・2009/11/15 アンサンブル・びわバス団/浜大津こだわり朝市パフォーマー ・2011/06/25 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山(I) ・2019/11/16 アンサンブル・びわバス団/La Belle Vue 31周年記念パーティー(4th) ・2021/07/03 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山(XII) ■West Side Story ・2008/12/20 アンサンブル・びわバス団/クリスマス演奏会 in 天籟宮 ・2009/11/15 アンサンブル・びわバス団/浜大津こだわり朝市パフォーマー ・2011/06/25 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山(I) ・2019/01/13 アンサンブル・びわバス団/Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会 2019 ・2022/06/25 アンサンブル・びわバス団/Live in 守山(XII) ■民衆の歌 (初) ■マンボNo.5 (初) びわバス団での演奏履歴(通算36ステージ目)は、リンク先のホームページをご覧ください。 http://biwabass.g2.xrea.com/profile.html 守山ライブはPart VIII、IX、XII(今回) を除き、場所はすべて守山市駅前総合案内所となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.03 18:43:41
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