京都市民管弦楽団平成29年京都市学校・幼稚園PTA感謝の集い親子コンサート(賛助出演:2017/7/1)
2017年7月1日、学生時代の演奏旅行での音楽教室を除いては(たぶん)初めての「午前中演奏会」を体験してきました。 音楽教室系コンサートの内容ではありますが、京都市内のPTA感謝の集い、ということで、前半に功労者の表彰等がありまして、これらに参加していただくと、京都市民管弦楽団のファミリーコンサートが聴ける、という趣向です。(バックステージで、来賓として来られていた京都市長さんともすれ違いました)小さなお子さん連れで、普段は京都コンサートホールでの催し物にはなかなか行けなくても、この時ばかりはお子さんが少々ざわついても気にすること無くホールの客席に座れる、ということで大変人気の催し物だそうです。実際、約1800名が入れる大ホールもオルガン側の後方席までかなり埋まっており、1300名くらいは来られているかなぁ、という感じでした。こんな大規模のファミリーコンサートは、ちょっと緊張します。(笑) 楽器も2.5週掛けて直ってきました。ネックの付け根が綺麗(?)に折れただけなので、そこを継いでもらいました。ついでに表裏板と側板とのハガレの接着と、駒をアジャスタブルからシンプルなタイプ(AubertのDe luxe)に変更してもらいました。調整直後なのでまだ弦高が高めに設定されていて、疲れます・・(笑) これから追々駒を削っていくことになるでしょう。<<京都市学校・幼稚園PTA感謝の集い 親子コンサート>>日時 平成29年7月1日(土) 開場 9:30 開演 10:45場所 京都コンサートホール 大ホール(地下鉄烏丸線「北山」駅下車 徒歩5分)曲目 エルガー/行進曲「威風堂々」第1番ドビュッシー/「小組曲」より”小舟にて”アンダーソン/フィドル・ファドルサラサーテ/ツィゴイネルワイゼンブラームス/ハンガリー舞曲第5番(指揮者体験コーナー)岡野貞一/ふるさと(文部省唱歌)チャイコフスキー/大序曲 1812年指揮 藏野 雅彦ソリスト 福澤 里泉共演 Brass Ensemble Saturday入場料 往復はがきによる整理券発行私の演奏位置と使用弓、演奏回数は以下のとおりです。エクステンダー、弓とバリエーション豊富でどうなるかと思いましたが、「音楽世界一周」は比較的順番に回ってくれたおかげ(?)で、いい感じに固まってくれて助かりました。エルガー:行進曲「威風堂々」第1番(4Pult中) 2pult-in 仏弓 演奏回数:9回目 extender: Cドビュッシー:「小組曲」より”小舟にて” 2pult-in 仏弓 演奏回数:6回目 extender: 未使用アンダーソン:フィドル・ファドル(4Pult中) 2pult-in 仏弓 演奏回数:初 extender: 未使用サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン) 2pult-in 仏弓 演奏回数:10回目 extender: 未使用ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 2pult-in 独弓 演奏回数:11回目 extender: 未使用岡野貞一:ふるさと 2pult-in 独弓 演奏回数:3回目 extender: 未使用チャイコフスキー:大序曲 1812年 2pult-in 独弓 演奏回数:11回目 extender: Cシュトラウス:ラデツキー行進曲(アンコール) 2pult-in 独弓 弦の編成は定期演奏会よりは小ぶりになって、高弦は12型位でしょうか、低弦は少し薄めです。コントラバスパートは4名。団員の方のご都合が合わなかったようで、首席の方以外3名がエキストラ、この前の定期演奏会にも出演されたIさん、そして高知から戻ってこられて現在私と同じオケに所属しておられるH先生との演奏となりました。練習が水曜夜、リハーサルは金曜夜(当日朝は時間が無いのと式典でステージを使っているため、リハーサルはありません)ということで、なかなか練習に参加出来ず、出来ても途中から、と皆さんも自分もハラハラ(><)の状態でした。 普段16型近い京都市民オケも余裕で収容出来る、京コンのステージ、12型ベース4本ですと、ハープや打楽器が多彩でも余裕です。コントラバスの配置は蔵野先生と言うこともあり、対向配置で下手側。横1列4人で、Out(客席側)が1Pult,表弾きということで、トップが最も客席寄り、2pult-inの私が最も奥に座る形となりました。対向配置でも八幡オケのコントラバスは、上手の時と同じ並びで座る(下手一番奥がトップ、一番客席寄りが裏弾き)ので、私の位置は自オケの対向配置ならトップ席なります。本能的に緊張(笑)。 威風堂々第1番・・賑やかなオープニング。原曲はハープやオルガンも入る大規模な曲ですが、よくこの二つの楽器は省略されてしまいます。今回はオルガンはありませんでしたが、ハープ入り。私のちょうど目の前で、自オケやマラオケで大変お世話になっている名手、S先生の演奏を拝聴することが出来ました。ホールの隅々までとどくS先生の音が近くではどう聞こえるのか、どんなタイミングで演奏しているのか、興味津々でした。仕事帰りで練習に間に合わず、この曲のリハーサルには間に合わないことが多く、ほとんどぶっつけ本番状態で、いきなりテンションMAXでした。 小組曲から「小舟にて」・・蔵野先生が教壇に立っておられる堀川高校の指揮者志望の生徒さんが登場。初々しい指揮をしてくださいました。さすが若いこともあり暗譜。時々入る先生のご指導が、自分が団内トレーナーとかで指揮するときの参考になったりして、とても勉強になりました。端正な指揮が素敵。世界に羽ばたく素敵な指揮者になって、そして願わくばいつか私たち市民オケの前でも振っていただきたいですね-。 フィドル・ファドル・・定番アンダーソンの中では、アマオケではあまりやらない曲・・な理由はよくわかりました。難しい(笑) 特にヴァイオリンが息を揃えて細かい音符を揃えないといけないのは、「タイプライター」並みでした。ベースも4人だとpizzでの支えが大変です。なにせアンダーソンではチェロは多くは対旋律にまわるので、バスラインを助けてくれません(笑)。 チゴイネルワイゼン・・仲間オケで、瀬崎明日香先生とここ5年くらい毎年のように演奏させてもらっている曲ですが、ソリストが変わるとタイミングも大きく変わり、リハーサル2回+本番でようやくタイミングがつかめました。次からは福澤先生ともいきなりで大丈夫・・かな(苦笑)。福澤先生(学生オケの大先輩のお嬢様です!)のフレッシュな演奏の伴奏をさせていただき、新鮮な体験をさせてもらうと同時に、改めてコバケン先生や仲間オケで「同じ曲を練り上げていく」大切さ、その高い完成度に至る繰り返しの力を痛感しました。プロの洗練された演奏って、こうやってステージ回数を真摯に重ねていって出来るのかも・・アマチュアには環境的にも厳しいですが、せめてファミリーコンサートでやる標準的なレパートリだけでも、練り上げて「私のレパートリ」と言えるようになりたいものです。 ハンガリー舞曲第5番・・私が珍しく(汗)暗譜している曲の一つ、なぜなら、指揮者コーナの定番で、学生時代の演奏旅行以来、指揮(いや、コンマスか・・)をガン見する必要性から、覚えざるを得ませんでした。今回も指揮者コーナの対象曲です。選ばれたのは、入場時にエントリー用紙を投じてくれた方の中からマエストロの抽選で選ばれた3名。まずは先ほどドビュッシーを振ってくれた若手マエストロの模範演奏(立派な指揮!こちらも安心してついていけました)。そして3名が順に再現部からを指揮。8歳、6歳と一所懸命の演奏が続いた後、何と「2歳」のお嬢さんが登場。指揮壇にもよじ登らないといけないくらいちっちゃくて、かわいすぎます。お兄さん(4歳?)の助けを借りて最後まで指揮出来ました。久しぶりの指揮者コーナー体験でしたが、やっぱりいいですねー。 ふるさと・・会場のお客様と合唱。弦楽器の特権として「歌いながら弾く」技ができるのですが、この曲は2番が鬼門。「いかにいます父母、恙なしや友がき」ここで必ず涙腺破壊されるので、歌いたくても歌わないことにしています。。これもコバケンとその仲間たちオケのステージで、東北の震災直後に東北の高校生の皆さんが歌われたので涙腺が壊れて以来、もうあきまへん。。条件反射なのです。 荘厳序曲1812年・・こちらもコバケンオケの定番メインですが、これをコントラバス4本、というのはなかなかしんどい(笑)。それにしても冒頭のVc+Va重奏、素晴らしかったです。Vcトップの高音の抜けはエニグマの時にも感じましたが、ホールを響かせられるものですね。羨ましいばかりのウデです。「1812」と言えば、ラストの鐘、バンダ、大砲ですが、鐘はチューブラベル、バンダはステージ後方座席の上に設けられた専用BOX二枠に渡って配置(音が上から降ってきたはず)、大砲はシンセをPAで拡声したものでした。バンダには、以前1812年を演奏した時にTrb(ステージ側)でのってらした方がいらっしゃって、ビックリ。悪いことは出来ない(してませんが・・多分)ものです。大砲の音は客席にしか届かないのでステージ上ではほとんど聞こえず、いつもコバケンオケで大砲の音に自パートを重ねて覚えている(コバケンオケの大砲は、追加バスドラ+大口径和太鼓なので、ステージ上で良く聞こえる)間隔とずれて、若干焦りました。管楽器も炸裂するゴージャスな音響で、客先のお子さん達もビックリしたのではないでしょうか(笑)。 バンダ席からのオーケストラの眺め(バンダ隊の方からの写真) アンコールは定番「ラデツキー行進曲」。これも学生時代の演奏旅行以来なので暗譜しているはず・・なのですが、当時の演奏はブージー&ホークスの譜面のもので、今回は(というか最近は)Kalmusの譜面。実は音のオクターブ上下や位置に違いがあり、記憶に頼るとはまります。明らかに譜面と違う音になるので(もちろん音楽的にははまった音ではありますが・・)。今回もおっとっと・・といいながら(すみません)、何とか終えることが出来ました。 京都市民管弦楽団での演奏履歴(通算7ステージ目)です。ソリストの福澤先生とは、数ヶ月後にもまた伴奏させていただけることになりそうで、今から楽しみです。第30回定期演奏会 1984/6 京都会館第2ホール第90回定期演奏会 2014/11 京都コンサートホール大ホール第92回定期演奏会 2015/11 京都コンサートホール大ホール第93回定期演奏会 2016/5 京都コンサートホール大ホール第94回定期演奏会 2016/12 ロームシアター京都 メインホール第95回定期演奏会 2017/5 京都コンサートホール大ホール打ち上げは「昼からお酒」の素晴らしいものになるはずですが、私は残念ながら次の予定もあり車での移動で、ご一緒出来ずに撤収となりました。今年は自オケの親子コンサートに所用(資格試験)で出演出来ないこともあり、しっかりファミリーコンサートを楽しませていただきました。 以下が過去の演奏経歴です。(290ステージ目)■ エルガー:行進曲「威風堂々」第1番・上原 康/京都大学・東北大学交響楽団(1983/07)・堀 俊輔/東京グリーン交響楽団(1993/04)・山下 純司/静岡大学管弦楽団(2002/12) アンコール・高谷 光信/八幡市民オーケストラ(2006/10)・板倉 康明/森島 洋一/大津シンフォニックバンド(2009/12)アンコール・中嶋 民男/森島 洋一/大津シンフォニックバンド(2010/05)アンコール・岩井 一也/滋賀医科大学管弦楽団(2012/12)アンコール・脇坂 英夫/墨染交響楽団(2016/9)アンコール■ ドビュッシー:「小組曲」より”小舟にて”(組曲全曲演奏を含む)・加藤 完二/京都府立医科大学交響楽団(1987/11)・川本 貢司/東京グリーン交響楽団(1995/04)・長野 力哉/秦野市民交響楽団(2000/04) ・池田 俊/墨染交響楽団(2012/2)・小山 真之輔/長岡京市民管弦楽団(2013/11)アンコール■ アンダーソン:フィドル・ファドル(初)■サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン・小林 研一郎/瀬崎明日香/コバケンとその仲間たちオーケストラ(2011/05,08,09,12)・同上 (2012/07,08)・同上 (2014/08,09)・同上 (2016/07)■ブラームス:ハンガリー舞曲第5番(演奏旅行を除く)・田中 良和/京都大学交響楽団(1989/01)アンコール・山下 一史/麻生フィルハーモニー管弦楽団(1992/11)アンコール・小林 幸人/北里大学交響楽団(1994/10)アンコール・伊藤 章/旭富会クラシックコンサート部(1998/12)・宅間 司/草津チェンバーオーケストラ(2009/11)アンコール・岩井 一也/滋賀医科大学管弦楽団(2011/06)・安藤 亨/八幡市民オーケストラ(2012/7)・粟辻 聡/墨染交響楽団(2012/9)アンコール・岩井 一也/滋賀医科大学管弦楽団(2015/06)・小林 研一郎/コバケンとその仲間たちオーケストラ(2016/07)■岡野貞一:ふるさと・村尾 浩也/八幡市民オーケストラ(2011/11)・村上 京子/高松高校吹奏楽委員会(2016/10)■チャイコフスキー:大序曲 1812年・小林 研一郎/コバケンとその仲間たちオーケストラ(2011/05,08,09,12) ・同上 (2012/07,08)・同上 (2014/08,09)・岩井 一也/滋賀医科大学管弦楽団(2016/06)・小林 研一郎/コバケンとその仲間たちオーケストラ(2016/07) 次回の京都市民管演奏会は10月22日(実は自オケとかぶってます・・)、京都コンサートホールにてニールセンの交響曲第4番「不滅」ほかとのこと。このコンサートが終わって、いよいよ練習も本格化するようです。お楽しみに!