2月13日の練習
13日に沼吹へ今回の定期でのトラ初参加しました。曲目は、「こうもり」序曲、リードの第二組曲、保科先生(今回の客演指揮者でもある)のメモワールとマーチ、というところです。「こうもり」は言わずとしれたヨハン・シュトラウスの曲で、オケでは何度もあたった曲。吹奏楽では半音高い調(原調A、編曲はB♭)で、最初は気色悪いが、絶対音感が弱い(無い?)のが幸いして、途中からは慣れました。困ったのは、旋律とリズムの伸び縮み。オケとは全く反対と言っていい動きをみんながそろって(笑)する。どうも弦楽器の弓の上げ下げからくるニュアンスと、管楽器の息を吐くことで作るニュアンスが相容れないらしい。私はベース弾くまではSaxを吹いていたためどちらの都合もわかってしまい、ちょっと悩ましいのですが、たとえば、弦楽器が大きい音の四分音符を続けて出すには弓をより多く使うため、その分テンポはやや伸び気味になるのに対し、管楽器ではフォルテを続けると息が持たなくなるので、やや走り気味になってしまう。ところがフォルテでも、弦楽器でダウンボー(下げ弓)の連続、管楽器だと一拍ずつ息を吸うかお腹で息を止めるようなフォルテ連発になると、今度は管楽器の息を整える時間が物理的に厳しくなり、弦楽器が追い越してしまう。(ハーモニカのように、吸って音が出る楽器だと、また違ってくると思いますが。)もちろん上手な人はそこをコントロールするわけだが、アマチュアが成り行きで演奏するとクセがもろにでる。オケなら、合奏中にすぐに弦と管での違いに気づき、練習するうちに歩み寄って(?)くるのだが、吹奏楽では不幸なことにコントラバス以外はみんな管楽器(と打楽器)のため、みんなが同じ方向のクセで意思統一されてしまう。吹奏楽オリジナル曲ならともかく、アレンジ曲でこの違いがでると曲が別物になってしまうので、結構困った現象です。やはり管の皆さんも弦とのアンサンブル経験を持ってほしい。と思った一日でした。実は保科先生の「バウンド理論」は、音楽の拍節感が弦楽器の弓奏の動きと極めて近いことを喝破し、そしてそれを弦楽器にあまり縁のない管楽器奏者に説明するための手法であると思います。弦楽器奏者には至極当たり前の話(というか、弾くと自然にバウンド理論どおりになるのです)なのですが。。ああ・・ピチカートで人差し指の先が痛い。今年はマメをつぶさないように、養生しながら本番に持って行かなくっちゃ。