カテゴリ:旅立った孫への手紙
綾人へまたお前の弟か妹かまだわからないが、今年生まれるこれでお前を入れて4人の孫ということになる。そこでお前達は玄孫になる、私の祖母の遺言を書くことにする。
私が中学2年生の夏休み中に北海道の地方都市に1人暮らしをしていた父方の祖母から突然電話があり、汽車に乗ってすぐに来なさいと言われた。一つ下の弟と一緒に汽車に乗って駅に着くと祖母からタクシーに乗りなさいと言われ、祖父が眠る霊園に行った。タクシーを待たせて私達は祖父の眠る墓に行った。祖母が「ここにはお前達の祖父が眠っている、恐らく私もここに入ることになる、お前達が大人になってどこに住んでも北海道に来て、もし時間があったらここで手を合わせて欲しい」と言われた。そしてタクシーに乗り祖母の家に行き祖母が作ってくれたちらし寿司を食べ、その晩は祖母と一緒に寝た。 そしてその1年後祖母は肺がんで亡くなった、私が中学3年生の時である。因みに私の父は7人兄弟の末っ子で私の父方の従弟は私と弟を入れて18人いるが誰一人として呼ばれたのは私と弟だけで墓の場所さえ知らない従妹もいる。今でも何故私達だけなのかその理由は分からない。 私はすっかり忘れてしまい、テキトーな人生を送っていた。そして最初の妻に逃げられ、降格処分にもなり人生どん底になった時祖母の遺言を思い出した。そして私は起業資金を貯め故郷である北海道に戻った。それからはお盆はかならず祖父母が眠るお墓に両親を連れお墓参りに行った。節目には私一人で行ったこともある。「おばあちゃんまた来たよ、見守っていてね」と手をあわせている。私は祖父母に守られていると感じることがある。祖父は私の生まれる1年前に亡くなっているが、墓参りを欠かさないようになってから、人生が好転し、守られている生かされていると感じるのである。 子ども達にもここがお前達のルーツだと教えた。私も今年で65歳になる祖母が亡くなって丁度今年で50年になる。 そこで私から子孫への遺言、もし私が亡くなったら、祖父母が眠る墓地に親父・お袋と一緒に私をそこに入れてくれ。これが私の遺言だ。お袋はまだ生きてるが(笑)頼むぞ。そして人生に迷ったらここに来なさい。私の座右の銘「愛妻・納税・墓参り」故三宅先生からのパクリ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[旅立った孫への手紙] カテゴリの最新記事
|
|