先日、マイナポイントでWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応のルーターを買ってみました。
Wi-Fi 6の実効スループットは、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)の4倍と言われています。
購入したのは、世界シェアNo.1というTP-Link社製のルーターです。
IT機器でも中国のブランドが目立つようになってきています。
これまで使用してきたルーターが壊れた訳でもなく、とても古いということもないのですが、ルーターが故障すると家のネット接続がダウンしてしまうので、予備機が必要かも、と考えた次第です。
NTTから借りている光回線の終端装置(ONU)の予備もほしいくらいです。
NTTの修理対応は迅速ではなさそうなイメージです。光回線の工事の際に、信じられないくらい長期間待たされた苦い記憶があります。
なお、ONUは、NTTとMACアドレスで認証しているようなので、勝手に交換はできないようです。でも、引っ越した時には、ONUを持って行って、光回線の工事を待っていましたが、新しいONUにしてほしかったと思います。まあ、回線工事の際に取り付けられるのが新品とは限りませんが。
ルーター交換後、10日ほど使用していますが、特に問題はないようです。
DLNAサーバーとしているパソコンに接続できなくなりましたが、これは、パソコンに固定IPを設定していたためで、新しいルーターのアドレスをデフォルトゲートウェイやDNSに設定し直して解決しました。固定IPにしていたのを忘れていて、「何でつながらないのだろう」としばらく悩みました・・・。
Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応機器を持っていないので、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応のルーターではなく、Wi-Fi 5対応ルーターを買ってもよかったのですが、「48台接続」というところに惹かれて下記のモデルを購入しました。
しかし、Wi-Fi 6の機器ならたくさん同時に接続できる、という意味なのでしょうから、Wi-Fi 6の機器が無いと意味がないのは確かです。。
そのほかの機能では、IPv6対応、WPA3対応、VPN対応や無料のダイナミックDNSサービスなど、多機能な割にリーズナブルな価格である点もいいと思いました。
IPv6やWPA3をすぐ利用することはないですが、対応していると長く使えそうです。
特に、無料のダイナミックDNSサービスが使えるのは、他のメーカーにない特長です。VPN接続を考えているのであれば、有力な選択肢になると思います。
それにしても、Wi-Fi 6対応のUSB接続の無線LAN子機の価格は、まだ高く、ルーターが買えるような価格のものが多くなっています。
といっても、有線LANで2.5Gbpsや10Gbps対応を図るよりもWi-Fi 6対応のほうがずっと安上がりであることは確実でしょう。
購入したルーターの箱には、Wi-Fi 6の場合の最大値が2402Mbpsと書いてありますが、ノートパソコンの内蔵の無線LANカードを交換すればその速度の恩恵を受けられることになります。もうワンランク上のルーターだと最大値が4324Mbpsという速度になるようです。
Wi-Fi 6の普及は、宅内LANで有線LANがさらに衰退していく契機になりそうです。デスクトップパソコンもWi-Fi 6対応ルーターの安い機種とWi-Fi 6子機を使ったほうが、2.5Gbpsの有線LANへの対応をするよりも安上がりです。
まず、有線LANで2.5Gbps対応を図ると、ハイエンドの対応ルーターが必要になります。LANポートが2.5Gbps対応のルーターは、安いものでも私の購入した機種の倍くらいの価格になります。
さらに、スイッチングハブも必要な場合はかなりの出費になります。LANケーブルはそれほど高くはないので、PCが複数台の場合はスイッチングハブなしで、ルーターと直接接続したほうがよさそうです。
2.5Gbps対応のスイッチングハブはハイエンドのルーターが買える価格のものが多く、複数の部屋にスイッチングハブをそれぞれ配置するようなことをすると、費用はとんでもないことになります。
そもそも、家庭での用途では安定性はクリティカルではなく、ワイヤレスで1Gbpsを超えていて、不安定時に100Mbpsになるような感じであれば、不満はないのではないかと思います。
すべてワイヤレスにしてしまえば、各段に安く、複数の部屋に対応できます。ブルーレイレコーダーとかもワイヤレスが標準になってきています。
LANポートが2.5Gbps対応あるいは10Gbps対応の機種は高価格帯のハイエンド機種にしかないですが、最近発売された中価格帯の機種のほとんどはWi-Fi 6対応です。
なお、2.5Gbps対応にするにはパソコン用のLANアダプターも必要になります。現在市販されているパソコンで有線の2.5Gbps対応のものはほとんどないでしょうから、必ず有線の2.5Gbps対応アダプターが必要です。有線の2.5Gbps対応アダプターとWi-Fi 6子機の価格は大きな差がないようですが、対応ルーターの価格が大きく異なります。
発展途上国で、有線の電話よりも携帯電話の普及が進んだのも、電話線を張り巡らすインフラのコストが高かったからです。それと同様に、有線LANのコストのほうが、ワイヤレスのコストよりも高い現状だと、有線LANが衰退していくことになるでしょう。ワイヤレス接続のNASが増えてくるかもしれません。
常時、大量のデータを送受信するような用途であれば、有線LANの安定性は必要かもしれませんが、一般家庭の用途では無線LANで十分でしょう。
特に、1Gbpsのフレッツ光回線を利用しているのであれば、インターネット利用の実用上は、Wi-Fi 5対応のルーターで困ることはないでしょう。価格も2千円くらいはWi-Fi 6対応のものよりも安いようです。
実は、今こそがWi-Fi 5対応のルーターの買い時なのかもしれません。フレッツ光の1GHzの回線では、早朝などのごく限られた時間帯に1Gbpsくらいの速度が出ることもなくはないですが・・・。フレッツ光の混雑時には、100Mbpsを大きく下回るどころか、5Mbpsを下回ることさえあります。ということは、いくら宅内の無線LANが速くても、ネット回線が遅ければ意味がない、ということになります。
Wi-Fi 5では、100BASE-Tの有線LANの数倍の速度が出ます。
100BASE-Tの有線LANを1000BASE-Tにしたいという場合も、有線LANの代わりにWi-Fi 5の導入で十分な場合が多いのではないでしょうか。
4K動画の配信の場合、余裕を見て、50Mbpsくらいの速度であればOKだと思いますが、混雑時にはその速度も維持されていないので、光回線にはもっと「エフォート」をしてもらいたいと思います。
4K動画は混雑していない早朝にしか見られない、という状況は改善してもらいたいと思います。
動画視聴やゲーム利用のピークの時間帯は、「超満員電車」「高速道路の渋滞」と同じで、利用者は我慢を強いられます。
「ベスト」な「エフォート」とは、誰にとって「ベスト」なのでしょうか。回線業者やプロバイダーの収益にとって「ベスト」な「エフォート」のサービスであることを広告などに明記しておいてもらいたいものです。
まあ、ITサービスの世界では、5Gとかの携帯電話回線の進化で、フレッツ光のような有線のサービスが廃れることも十分にあり得るので、設備投資には慎重なのでしょう。「最大で1Gbps」と言いながら、「最大で1Gbps」などにはならないように設備の規模を調整しているのは明白です。
混雑時に速度が低下するのは、「ユーザーの側の問題」だという認識であることも確かです。高速道路や鉄道と同じで、「混雑時にはなるべく利用しないでください」という感覚なのでしょう。つまり、混雑時をターゲットとして設備を用意していない、ということです。
でも、フレッツ光の「最大1Gbps」とかいう虚偽の内容を総務省や公正取引委員会はなぜ注意しないのか、不思議でたまりません。
「ベストエフォート」とか「理論値」とかいう言葉でごまかしているのは明白です。「最大1Gbps」どころか、500Mbpsという数字もなかなか見ることはできません。
でも、動画配信の視聴などの用途であれば、「最大1Gbps」は不要です。
家族で複数人の同時利用ということからすると、「最低でも200~300Mbps」というサービスを実現してもらいたいものです。
とにかく、監督官庁と天下り先がズブズブな関係であることが疑われます。
電鉄会社が、「混雑解消に努めています」と言いながら、抜本的な対策をしていないのと同じです。
利用者が減ると、間引き運転をするのと同じで、ネット回線の場合も利用者が増えても設備増強はせず、利用者が減ると設備を減らす、という構図になっていると思います。
つまり、「最大1Gbps」が出るようなことは、2Gbpsなどの、より速い回線に変更しない限りあり得ない、ということは言えると思います。
↓ 午後8時ごろだと、10~20Mbpsくらいの速度となり、我が家の最高速度の10分の1以下になってしまいます。金曜の同じ時間帯では、10Mbps未満になります。この速度では4K動画の視聴は無理です。
とにかく、ネット利用が主である場合は、光回線などのネット回線の速度がボトルネックになっていて、宅内のルーターや端末の速度が上がっても仕方がない状況です。
Wi-Fi 6対応ルーターは、2Gbpsや10Gbpsのネット回線と組み合わせるのが妥当なところです。ベストエフォート1Gbpsの回線を利用しているのであれば、Wi-Fi 5対応のルーターですらもオーバースペックでしょう。
そもそも、WANのポートが2.5Gbpsや10Gbpsに対応していないWi-Fi 6対応ルーターというのは、中途半端な製品です。
そうです。私が今回購入したのもまさにその中途半端な製品です。
WANやLANのポートは1000BASE-Tです。ネットの回線がフレッツ光の「最大1Gbps」の回線なので、ルーターのWANが2.5Gbpsや10Gbpsに対応していても意味がない、ということでもありますが・・・。
まあ、WANやLANのポートが2.5Gbpsや10Gbpsに対応しているルーターの機種は2~3万円以上のハイエンド機になってしまいます。
また、CATVのネット環境の場合は、ネット利用で、Wi-Fi 6の速度なんてまず必要ありません。宅内LANで、PC間で大きなファイルをやりとりをする使い方だとWi-Fi 6は有効でしょうが・・・。
いずれ、ノートパソコンの内蔵の無線LANカードを交換することも検討していますが、実はこのルーターは2.4GHzと5GHzをルーター側で切り替える仕組みのようで、パソコンから見えるSSIDは1つです。
前のルーターの場合は、2.4GHzと5GHzのSSIDが分かれていて、パソコンから選んで接続できたのとは違って、パソコンからは選べないようです。
ノートパソコンは、ルーターのある部屋から離れた部屋で使用しているため、どうやらルーターから「2.4GHzで接続する機器」として扱われているようで、スピードテストをしても速度が出ません。
調べたところ、2.4GHzと5GHzの自動選択は「スマートコネクト」という機能で、ルーターの設定でその機能を無効にすれば、2.4GHzと5GHzを選べるようにできるようなので、今度試してみたいと思います。
⇒ 試してみました。というか、「スマートコネクト」はオフにしました。今後、オンにすることはないと思います。
ルーターから離れた部屋のPCでも5GHz(IEEE 802.11ac、Wi-Fi 5)で接続すると、それ以前の3~4倍程度の速さが出るようになりました。多少、電波が弱くても5GHzは速いです。このPCは有線LANが100BASE-Tなので、Wi-Fi 5の無線の方が速いということになります。
ルーターから離れた場所では、2.4GHzのほうが安定しているという説もありますが、電子レンジ使用時に2.4GHzは途切れることが少なからずあるので、2.4GHzのほうが不安定であるとも言えます。「スマートコネクト」よりも自分で選択できるほうが格段にいいと思いました。
2.4GHzの場合、例えばリモート会議中に、家の誰かが電子レンジを使ったりすると回線が非常に不安定になったり、途切れたりするので、「スマートコネクト」は実用的ではありません。
最近、海外ではMoca 2.5というTVのアンテナ線(同軸ケーブル)を使った有線LAN
が注目されているようです。
かつて、ADSLの頃でしたでしょうか、電気の配線(電源コンセント)を使ったPLCという有線LANが国内でも注目されていましたが、速度が遅いためか、あまり普及しなかったようです。
昔からあるPLCという技術ですが、最近の世代のものだと、速度は向上してきているようです。
一方、Moca 2.5だと、理論値で2.5Gbpsという、1Gbpsを超える速度が出るのと、部屋の同軸コンセント(アンテナコンセント)に接続するだけという手軽さから、機器の価格が下がれば国内でもある程度普及するかもしれません
追加の配線なしで、複数の部屋の間を安定した速度で通信できるというのは非常に魅力的です。
部屋と部屋の間の配線工事の費用が含まれているという考え方をすると、2つの部屋の間の通信であれば約2万円(約1万円のアダプター×2台)で済むので、機器の価格はむしろ安いとも言えます。
ただし、Mocaは、BS放送の周波数と干渉する可能性が高いようなので、BSは見ないという家庭での利用になるようです。
なお、マイナポイントはWAONで受け取り、イオン系列のミニストップでアマゾンギフトカードを購入し、アマゾンでルーターなどを購入しています。イオンでは、WAONでアマゾンギフトカードが買えないそうなのですが、何故?!
横幅はありますが、思っていたよりもコンパクトです。
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↓先日、ルーターと別の部屋の間のLANケーブルをCat6eのものに変えたところ、早朝の5時前の一瞬だけですが、何と1Gbpsの速度が表示されました。でも、1000BASE-Tの環境なのに1Gbpsを超えているというのは測定誤差がかなり大きいということでしょうか。
しかし、混雑時には10Mbpsを下回るのは何とかならないものかと思います。
まさに、通勤電車と同じ構図で、始発駅の始発電車だと余裕で座れるが、ラッシュのピーク時には地獄の満員電車になってしまう、といったイメージでしょうか。
快適なインターネット速度の恩恵を受けるためには、多くの人が寝静まっている時に活動する必要があるというのが現状です。
4K動画とかは、ダウンロード可能にならないと、早朝に見るしかなさそうです。
Cate6eなのに、安いと思います。注文後、早く届きました。 |