103482 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ハンターの卵のblog

ハンターの卵のblog

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

えせマタギ

えせマタギ

Category

Favorite Blog

マイペンライ 宮竹外骨さん
2,462,015,520 ckay2003さん
地図のお話 びらっちさん
狩猟・釣り・千太郎… 猟師・千太郎さん
碧山窟 ヤマトカケルさん

Comments

乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
チリチリ@ 次は庭で全裸予定w http://kuri.backblack.net/mehhzx7/ ち○…
まさーしー@ なんぞコレなんぞぉ!! ぬオォォーーー!! w(゜д゜;w(゜д゜)w…
バーサーカー@ ヌォォオオ!!!!!! http://bite.bnpnstore.com/teugq3l/ お…
2005/02/02
XML
テーマ:ニュース(99572)
 「一太郎が当社の特許を侵害している!」と松下電器産業がジャストシステムを訴えていた裁判で、昨日、松下の主張が認められる判決が出た。こんなことが裁判で争われていたとは知らなかったので、いきなりの判決にびっくり。こういう裁判は、一太郎販売差し止めなどの仮処分が決定してから争うものじゃないのか?
 
 TVニュースを見ても何を争っているのか良く分からない。新聞もなんだか...。ま、マスメディアに期待するのが間違いなのだが。ところが、メジャーなITニュースサイトを横断しても、どこも書いていることが違う、ように思える。何が争点なのかさっぱりわからない。しょうがないので、特許判決文を読んだ。

 分かったことは、私の解釈だが、松下は以下を自社の特許だとしているようだ。
・ヘルプのアイコン(ボタン)をクリックし、その直後に別のアイコン(ボタン)を押した場合、機能の説明を表示する
・ヘルプのアイコン(ボタン)をクリックし、その直後でないときに別のアイコン(ボタン)を押した場合、機能の説明ではなく、機能を実行する
 ジャストシステムはそれに対して、「アイコンというものは、ドラッグ&ドロップできて、デスクトップに置かれているものだから、一太郎のヘルプボタンとその他の各機能のボタンはアイコンに該当しない」と反論している。つまり、機能うんぬんで争っては勝ち目がないから、「ボタンはアイコンじゃない」と言って特許権が及ばないことを示そうとしている。
 ネットの掲示板では、「MS Wordはどうなんだ!」、「Windowsそのものも権利を侵害しているじゃないか!」という議論があるようだけど、それはこの特許の範囲外。MS Wordは、Shift+F1キーで一太郎と同じようにマウスカーソルが"?"に変わり、その後ボタンを押すと一太郎と同じ様に機能の説明を表示する。しかし、これはアイコンをクリックしてヘルプモードに変わるわけじゃないので問題ない。またWindowsは、この特許の効力が及ぶ日本語DTPソフト、日本語ワードプロセッサではないので問題なし。
 以上が私の解釈だが、大きくははずしてないと思う。

 このニュースを聞いたとき私は、「馬鹿じゃん?松下。マネシタの癖に。そんな特許を認めたら、今のアプリケーションなんて成り立たねーよ。つまんねー特許を振りかざしやがって。この特許で一太郎を訴えてなんかいいことあるの?Microsoftとなんか密約でもした?特許庁も馬鹿なんだよな、こんな特許認めやがって。裁判官も頭悪すぎ!松下の不買運動だ!」と瞬時に思った。ネットでも私と同じように考える人がいて満足した。
 だけど、特許と判決文を冷静に読むと、特許庁と裁判官はちゃんと仕事をしていると思うようになった。松下の請求も、知的財産権の保護が重視されるこの時代、ある程度しかたがないとは思う。それにしても、ネット上で交わされる議論のなんと空虚なことよ。一次情報に当たることの大切さを痛感した。反省。

 けれど、情けないぞ松下!GUI全盛の今、この特許にどれほどの意味があるのか?「へー、そんなんで特許になるんだ」くらいにしか思われない。まるでアメリカの裁判のよう。ライセンス料が欲しいんだろうけど、こんなつまらない特許で争っても、得られるお金より失うブランドイメージのほうが大きいと思う。一部では不買運動も始まるようだし。
 この裁判は想像するに、松下の知財部に「特許で外から金を取って来い!」と号令がかかり、ノルマを達成するために頑張った社員が、こんなお笑い種の裁判を起こしてしまった、というところではないだろうか?

 今回、私は初めて特許と判決文というものをまじまじと読んだ。見ただけで嫌になる難解な日本語だ。こんな文書と毎日格闘している特許関係者、法曹関係者には頭が下がる。同時に、もうちょっとなんとかなんないの?この日本語、とも思う。日本人でもめまいがする、こんな難しい日本語を駆使しなければ裁判ができないのだから、アメリカが司法占領をしようとしているのも頷ける。
 司法占領とは耳慣れない言葉だとは思うが、そういう名の本が出ている。本の内容については、この辺を参照すると良い。読めば去年、法科大学院が雨後の竹の子のようにぽこぽこ出来た理由もわかると思う。

 アメリカの司法占領が実現すれば、日本の法廷は今回のようなつまらない裁判で席捲されてしまうかもしれない。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/02/02 06:04:22 PM
コメント(1) | コメントを書く
[ネット・パソコン・家電] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.