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2007.08.27
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カテゴリ:今日読んだ漫画

魚喃キリコの作品を長らく読んだことが無かった。ハルチンが最後だったかもしれない。98年初出だから、かれこれ9年も経ってしまうのだろうか。月日の経つのは早いなあ。(※ハナスカさんの日記を読んで気づいた。strawberry shortcakesが最近作で4年前になるようだ。それでも随分空いてはいる。ハルチンの印象がそんなに強かったのかなあ、私。)

本を開いて少し驚いた。線が太い。荒々しいと言ってもいい。でも雑なのではない。大胆に白を引き裂く黒々とした太い線に、私は彼女のこの4年間の成長を見たような気がする。

以前の作風は、とても繊細で、ガラス細工のような危うさを持った絵柄であり内容であった。美しいけれど、強く握ったらあっけなく壊れてしまいそうな、そしてその薄いガラスに傷つき血を噴き出してしまいそうな、一種の辛さを感じる作品が多かったと思う。

この作品も、昔と変らず都会の片隅で、浮き草のように暮らす女の子の日常を切り取った作品だ。けれど、昔の作品に見られた危うさはもう無い。ともすれば死への憧れすら感じられた苛立ちや無力感のようなものの代わりに、いろいろなものを乗り越えた柔軟さや強さが生まれた気がする。死を選ぶ代わりに、「あたしは誰にも負けないようなカッコいい人間になる。」ことを選択したヒロイン達。
彼女達のしなやかさと、力強い描画が相まって、とても爽やかな印象を受けた。

興が乗って、昔の作品を出してきて読んでみた。Blueとstrawberry shortcakesを。魚喃キリコの変遷が良く分かって面白かった。頼りなかった少女が、いつの間にか大人の女になったみたいで。。。

そして、彼女にとってハルチンを描いたことはやはりエポックだったのかなと思う。あの作品で確実に一皮剥けた気がする。実はハルチンのテイストも今作に生きていて、切ない話の間にうまくメリハリの効いたスパイスになっている。



    






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最終更新日  2007.08.28 01:43:08
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