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2008.03.06
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カテゴリ:今日読んだ漫画


ファンタジウム【2】 杉本亜未 著 

マジシャンの天賦の才を持ちながら、難読症のハンデを抱える少年長見良。
2巻では後見人である北条がやっと良を受け入れてくれる学校を探し出しました。

良のボヘミアン生活も終わりを告げ学校という集団生活に入ることになりましたが、やはり予想通りというか、いじめが始まってしまいました。

学校という、ほぼ読み書きがすべてと言っても過言ではない世界にポツリと放り出されてしまった良。その上、「プロマジシャン」という普通の子どもから頭ひとつ出てしまっている彼は、格好のいじめの標的なのかもしれません。

特異な存在を排除しなければ気が済まないという感情はどうして生まれるんでしょうね。
未知の人や物に出くわしたとき、どう対応して良いかわからないというのは誰にもあることです。普通大人なら、十分理解しようとするか、面倒ならば見てみぬフリをするかどちらかだと思うのですが、それが出来ないのが思春期って奴なんでしょうか。本当に厄介なお年頃だと思います。

 

さて、私の子どもの同級生に、自閉症の子どもがいます。同じ町内の子なので、うちの子とは6年間ずっと一緒にかかわっていく子どもです。実は、恥ずかしいことですが、小学校に上がるとき、正直その子と一緒に行動させることに不安を抱いていました。やはり、その子がどんな子なのか良く分からなかったからです。
でも実際に小学校へ行きだすと、子どもたちは何の偏見も無く、自閉症をその子の個性として認め自然に受け入れていました。私たち親もその子と何度と無く話をし、学校も自閉症がどういうものか知る機会を作ってくれたりして理解を深めることが出来て、初めの不安もいつの間にか無くなってしまっていました。
「知らないから怖い」のではなく、「知らないことが怖い」のですね。相手を知ることによって、ちゃんとその人が見えてくるのです。

 

だから、良の担任がディスレクシアのことを知ったときには、そのほうがいいのではと思ったのですが、見事に「大人として」良にかかわらない方を選択してしまいましたね。先生ならば、分からないまでも一緒に学んでいく姿勢は必要じゃないのかと思うのですが、今の先生ってこんな人の方が多いのでしょうか。本当にがっかりでした。

子どもたちにしても、良の症状を理解し、適切な誘導さえあれば上手く付き合っていけるはずだと思うので、さらに残念。
ただしあの優等生ぶってるいじめっ子は、あの子自身に問題がありそうなので、そちらを解決しないといじめは収まらないのかもしれません。

先生は、校長以下ほとんどダメダメでしたが、通級学級の山村先生には期待しています。
良に言った言葉の中で

「この世に生まれてきたら、たった一人でも生きていけるようになりなさい」

という言葉があります。重い言葉です。私もそう思いました。勉強についてはすっかり諦めている良ですが、何とか学ぶ方法を見つけて、そして自立して生きる方法を見つけてほしい。。。サカキの言葉にも被ることですが、親も北条も(すぐにとは言わないまでも)いつか回りに居なくなる日が来るのですから。

山村先生に出会ったこと、友達が出来たこと。
学校は辛いことに満ちていますが、この二つの出会いがあったことは無駄にはならないと信じています。

 

 

ということで。。。

2巻のラストは非常に感動的だったのですが、3巻では、さらにいじめが酷くなるのか、あの体育教師がどう出るのか、マスコミに振り回されるんじゃないのか等と、ものすごく不安要素の多い終わり方でした。なので先が読みたいような読みたくないような、複雑な心境です。

でも、最後に良が笑って、自分自身の足でしっかりと歩いていけるラストがあると信じて続きを読みたいと思います。

 






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最終更新日  2008.03.06 22:26:21
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