寿町美女御殿【3】　山下和美　著

待望の3巻です。
読んだのはもうだいぶ前になるので、もううろ覚えだったりするのですがご紹介。

女系五代にわたる女たちと、不思議な下宿人が一つ屋根に暮らす、ほのぼの（？）サスペンス（？）ラブ（？）ホラー（？）コメディです。

今回のお話は。。。
とっても犬嫌いなエリザベスの元に一匹の犬が現れます。っつーか、菅平君が拾ってくるんですが。。。何故かこのぼろぞーきん犬がエリザベスにびったりなついてしまうのです。しかしてその理由は??

遺産相続をかけた恋愛バトルはすっかりこう着状態（そりゃそうだろう）に陥っていますね。（あの家族の中で一番恋愛しているのが実はエリザベスだったりするのが笑える)
あの中で誰かが一人勝ちするような展開は難しいような気がするので、出来ればこのこう着状態を早く脱して欲しいなあと思うのですが。。。エリザベスがこの賭けにさっさと飽きてくれれば話は早いんだけど。この恋愛ごっこ、まだまだ続くのかなあ。

それにしてもこのエリザベスと言うキャラクターは、かわいらしさとおぞましさが絶妙に混ざり合っていて、それ故、時にジーンと泣けたり次の瞬間ありえないぐらい気持ち悪かったりするのです。他にこんな漫画ないですね。ホントに面白いです。

不思議な少年【6】　山下和美　著

今回の目玉はなんと言っても「NX-５２１２３６号」という作品です。

太陽系外惑星をテラフォーミングするために開発された１００万体のロボット。そのロボットたちの作業工程を見守るよう指令を受けたのが「NX-521236号」です。１００万体のロボットたちは淡々と作業をこなし、作業を終えると壊れていきます。NX-５２１２３６号はひたすらそれを見守っていくのです。ただ、彼を開発しコマンドを与えたサンドラのために。

さて、１０００年の歳月を経て、ロボットの人工知能の中に芽生えたものとは何だったのでしょう。。。

いいね～。
切なくて素敵な物語でした。

しかし、他３篇は少し作りすぎな感じがしました。