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カテゴリ:日本
健康管理は大切だ。
バランス良く食べ、良く運動し、良く眠る。 これだけで健康でいられれば理想的だが、時に私たちは検査を受けなければならない。 中には、体力や気力を消耗する検査、何度も受けると逆に病気になりそうな検査もある。 そういうものは、できれば避けたい。 サラリーマンなら、毎年、職場の定期健康診断で血圧測定、血液検査、胸部X線検査など、いろいろな検査を受けている。 その中で、胸部X線検査については有効性が低く、むしろX線被爆による害が心配だとして、厚生労働省が法的義務づけを廃止する意向を示した。 これに対して、日本医師会や業界関係者は、「優れた検査法とする根拠は乏しいが、有効性が低いとする根拠は確率されていない。」と反発しているらしい。 何とも説得力に欠ける言い分だが、仕方あるまい。 年間1000億円と言われる膨大な検査料が突然消えるという本音は口が滑っても言えないのだから。 しかし、そもそも国民の健康を優先すべき医師が、有効性に疑問があり、健康上害を及ぼし得る検査を、単なる経済上の理由から止めずにいるというのは、本末転倒であろう。 厚生労働省もなかなか良い判断をしているなと思った矢先、別の記事も目に入った。 厚生労働省は今年5月に日本脳炎の予防接種について中止を推奨したのだが、推奨した根拠とすべき研究が十分でなかったとのことで、改めて研究することになったそうだ。 予防接種がなくなって急に日本脳炎患者が増えたりしたら、行政上の責任だけではなく、最近は刑事上の責任まで問われるから、担当の部署は安全な道を選んだに違いない。 検査や薬の効果については「絶対こうだ」ということはないので、この種の医療行政は大変難しいのだと思うが、ここ数年叩かれ続けてきた厚生労働省も日本医師会も医療関連業界も、判断基準の要が国民の健康であることを忘れないでいて欲しいも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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