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テーマ:今日の出来事(287504)
カテゴリ:世界
平々凡々の一日でも、何かしら発見はある。
今日は家内とロブローズに食料の買い出しに出かけた。ロブローズはカナダで食品流通業の最大手なのだが、私たちにとっては毎週足を運ぶ単なるスーパーに過ぎない。 身近な存在ほど何も知らなかったりする。そこで、少し調べてみた。 店名は、創業者の一人の苗字から来ている。1919年にトロントでロブロー氏とその相棒が食料品店を開店したのが始まりだそうだ。 さて、なぜこの店がその後大成長を遂げたのか。 日本の八百屋さんを思い浮かべれば分かると思うが、小さな店では店員と客の距離が非常に近い。客が「トマト1篭、ニンジン10本」と言えば、店の主人が取って紙袋に入れてくれる。当時のカナダでもそうだった。 ところが、ロブロー氏はセルフサービス方式を採った。多種大量の売り物を並べて、客は自分で買いたい物を好きなだけ取ってレジに運ぶ。店員はそこで初めて登場する。 今なら普通の光景だが、当時は画期的だった。こういうのをコロンブスの卵と言うのだろう。瞬く間にチェーン店ができ、全国に展開した。 コロンブスの卵は一つではない。1978年にNO NAME private labelという、日本で言えば無印良品そのものを導入して、これまた大成功を収める。 日本で無印良品がデビューしたのは1980年。無印良品は西友のオリジナルとしても、コンセプトはロブローズに先を越されていた訳だ。へぇ~。 「大きいことはいいことだ~」と山本直純さんが昔歌っていたが、ロブローズの広さも魅力。北米は一般にスーパーの広さが日本と違う。 売り場が広いと、別の階に移動しなくても、大量の商品を一度に見て回れる。幾重にも連なる陳列棚をジグザグに進む間に、買い物かごは一杯になる。客がつい余計な買い物をするようにできている。今日もやられた。 財布もスーパーのようになるといい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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