前場 日経平均 12,627.83 ▼192.64
<日経平均>12,627.83 ▼192.64 <東証一部>出来高 6億9,013万株値上がり銘柄数 273値下がり銘柄数 1,348<為替>99.95 ▼0.04 先週末の反動や米国株安からほぼ全面安の展開 先週末の米国市場が軟調となり、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)も売り越しと伝えられたことから、売り先行の始まりとなりました。日経平均は寄り付き後しばらくして節目と見られる12,600円台前半まで値を下げた後、値ごろ感からの買戻しや押し目買いなどから一時12,700円を越える水準まで切り返しましたが、目先筋の利益確定売りなどに押され再び下げ幅を広げる格好となりました。それでも12,600円を割り込む場面では底堅さが見られ、日経平均は12,600円を保って前場の取引を終えています。 主力株は総じて軟調となりました。これまで大きく売られていた不動産株や業績に底堅さの見られる小売株、また電鉄株などのディフェンシブ銘柄など内需関連銘柄の一角に底堅い銘柄も見られましたが、円高や米国株安が嫌気され自動車株やハイテク株など輸出関連銘柄が軟調となり、貴金属価格が上昇一服となっていることから商社株や非鉄株なども利益確定売りなどから軟調となりました。一方で小型株は主力株に比べ底堅い展開となっており、東証マザーズ指数は小幅高、日経ジャスダック平均や東証2部株指数も小幅安にとどまっています。 寄付き前に発表された2月の鉱工業生産指数は市場予想を若干上回ったものの、先週末の大幅上昇の反動や米国市場動向の先行き不透明感から軟調な展開となっています。節目と見られる日経平均の12,600円の水準がサポートとなり、下値は限定的となっているようですが、出来高も相変わらず少なく、主力銘柄中心に利益確定売りや戻り売りなどがかさんでいます。期末のお化粧買いなどを期待したいところですが、為替も相変わらず円高水準であるなど相場を押し上げる材料に乏しいことから、引き続き上値の重い展開が続きそうです。