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つれづれ浮世草

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2006年10月12日
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カテゴリ:家族・友達

                先日散歩の折に見た夕空

 

 テレビの連続ドラマはあまり観ないほうなのですが、この「僕の歩く道」はわけあって見逃せないものなのです。草なぎ剛くん扮する主人公輝明くんは、31歳の自閉症の男性。知能は10歳で止まっています。知的障害の人を理解するのはそれほど難しくはないと思いますが、自閉症は、言葉は行き渡っているものの、その実体はまだまだ一般の人には知られていないようです。

 かく言う私も、ついこの間まで、自閉症≒引き籠りと思っていたぐらいです。

 奥さんには二人の子ども(兄妹)がいて、その兄ちゃん(21歳)のほうが、どうも自閉症っぽいのです。ただし知的障害はないので、そういうのを専門的には軽度発達障害というのだそうです。この軽度発達障害というのも、大きく3つに分かれ、そのそれぞれにもまた程度の差があったり性格(個性)がからんできたりで、かなり複雑なもののようです。

 それはともかく、草なぎくんの熱演のお陰で、自閉症がどういうものか、そういう人とつき合うにはどのようなことに気をつければいいかがよくわかります。

 私は元妻(躁鬱病)と義息を知っているので、少々困った振る舞いをする人を見ても、性格のせいにはせず、まずは病気ではないか、脳に何か障害があるのではないか、大きなストレスや心に傷を負っているのではないか、と考えるようにしています。そういう人達が性格や人格のせいにされてしまって、非難されたり嫌われたりするのは気の毒です。またそう考えることで、腹が立ったり人を嫌いになったりすることが少しでも減るなら、それは自分にとっても精神衛生上いいことです。

 自閉症の人(神経症や精神性疾患の人もしかり)が他人に対して傷つけたり失礼なことをしたりしても、そこには何ら悪意も悪気もないというのは紛れもない事実です。またそれは親のせいでも環境のせいでもなく、あくまで脳の機能障害であることを知るべきです。こういうことが、この番組を通して一人でも多くの人に理解されることを願ってやみません。






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Last updated  2006年10月13日 02時45分26秒
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