執筆の話題です。
伝記風なので当然私の過去が縦軸に出て来ます。
二十代前半までの過酷な逆境をさらりと書いて、さて二十代後半。
資料となる「元妻」との交際期間に出した私の手紙全てに目を通しました。(ほぼ毎日書いては投函したり手渡したりしていました。彼女からの書簡は別居の時すべて持ち去られました)
ラヴレターですから当然こっ恥ずかしいものには違いありませんが、凄まじく純真で情熱的だったことに今更ながら驚きました。会って告白まで一か月半、即 母の妨害工作が入り四面楚歌の状態で24か月の交際期間を経て晴れてゴールイン! これで万事めでたしと思ったのも束の間、今度は嫁姑戦争になだれ込んでいきます。
小説を書くとかの目的が無かったら、過去など下手にほじくり返すものではありません。手紙を読み返しただけで精神状態がおかしくなり始め、現在と過去が変にオーバーラップし出しました。横に「今妻」がいるからいいようなものの、独りなら幻覚幻聴が出てきたり、かなり危ない世界に足を踏み込んで行きそうです。
元妻は私が小説家になることを夢見ていました。そして皮肉なことに自ら精神を患いながらたくさん題材を残していってくれました。彼女の供養の意味も込めていい作品を完成させたいと思っています。
時おりしもお彼岸なので、今日は彼女の好きな花を買ってお墓参りに行って来ました。