テーマ:オペラ座の怪人2005(445)
カテゴリ:オペラ座の怪人
手に入れたものの、テレビの小さな画面で観るのが勿体無くて、やっと3度目のDVDで観る「オペラ座の怪人」。
週に数度映画館に通っていた私としては、久しぶりのファントムとの逢瀬ですが、不思議なことに、観るたびに感情移入が激しくなるのを感じます。 散らかった部屋、表を走るバイクの音、年老いた母がスリッパを引きずりながら歩く音、それに小さなテレビの画面と貧弱な音響。 そんな悪条件にも関わらず、今日の私は今までで一番泣かされました。 高揚するにはまだ少しある、屋上のクリスティーヌとラウルのヂュエットの始まりから、すでに踏みにじられていくファントムの心を思い涙が溢れました。 このところ、関連があると言っても、他の映画を観る余裕ができたので、もう泣くほどの感動はないのでは・・・と思っていたのですが、これは甘い考えでした。 オペラ座に嵌っている方は、一体どのシーンが名場面ナンバーワンなのでしょう? 私は本日つくづくと、「the music of the night」のシーンだと再確認しました。 ただし、ラストの地下シーンは別格です。 ここは多分どなたもランクをつけようなどとはお考えにならないでしょうけれど。 不安と緊張ではやる気持ちを精一杯胸に秘めて、孤独に生きることを誓ったはずの棲家に、恋しい人を誘ったファントム。 自分の才能には大いなる自信とプライドを持っていても、これほどまでに人を恋した経験はなく、自分の気持に戸惑いもあります。 地下への道すがら、何度も何度も振り返り、自分こそが夢ではないかという思いでクリスティーヌを確かめながら、やっとここまで連れて来ました! そこは彼の才能の宝庫。ほんとうなら自信に溢れて鷹揚な態度で居られる彼の殿堂。 なのに、クリスティーヌの前にあっては、まるで言い訳のように、雄弁(多弁)に説得にあたるのです。 恋をすると誰しもがまずは浮かれた気分になり、次には必ず自分がとてもちっぽけで取るに足りないのではないかと不安になります。「オペラ座の怪人」と噂され、恐れられているファントムとても、ここでは全く同じ恋する男。 だからこそ、アピールします。その彼にとっては今や信じられない(いえ、本当は信じたことがないのかも)、人を魅了してやまない神が授けた才能を。 そして彼の不安にも関わらず、クリスティーヌはそんな彼に魅了されていきます。 しかし、それもつかの間。二人の溝が狭まったがゆえに、仮面を剥ぎとってしまうクリスティーヌと、ほんの少し相手から感じた好意ゆえの油断から、もう一面の、恋する人には決して見せたくない、おぞましい現実を、無防備にさらすことになり、物語は急転直下するのです。 もし、ここで、こんな風に仮面を取られることがなかったら・・・ もし、仮面を取るのがファントム自信の行為なら・・・ もし、仮面を取るのがもっと違う場面なら・・・ などと、涙を流しながら本気で考えている自分に呆れるとともに、人生経験もそこそこ豊富な私をここまでピュアにしてくれるこのシーンを、私は名場面NO1に上げたいと思います。 さて、みなさんはいかがでしょうか? ----- 大阪では千里セルシーシアターで、6月25日から再上映会が始まります。 100席に満たない小さな会場ですが、家のテレビ画面で観ることを思えば♪♪ 詳しくは Gerry Notes/The Phantom of the Opera の映画上映予定(大阪中心に) ![]() オペラ座の怪人 通常版【ZMBY-2301】=>20%OFF!オペラ座の怪人 通常版 オペラ座の怪人 コレクターズ・エディション(初回限定生産)【ZMBY-2300】 =20%OFF!《発売日... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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