クローザー6 #76 In Custody
『親の務め』LAPD本部長を決めると言うことは、単純な作業じゃないですよね。どの世界でも、人事が優先します。そして後継者でもめるんですよね。(爆)薬物依存症の更正施設を出たばかりのジーナ・デッカーが車の助手席で頭を撃たれて見つかる。状況的に自殺と思われるが、タオは血痕の飛び方などから自殺ではないという。車は近くで同居する恋人ウェイン・ウェストのもので、遺体発見者もウェインだった。捜査班はウェインが挙動不審で、逃走しようとしたために身柄を拘束する。ブレンダが次期本部長職の候補だと知らされたフリッツは、危険で過酷な現場を離れ、管理職に就くべきだと言う。ブレンダは重大犯罪捜査班の後任を誰にするべきか、考え始める。検死医は死因は自殺だという。ウェインにはDVの犯罪過去があり、覚醒剤を所持していた。始めは協力的でなかったウェインは方針を変え、ジーナが元夫と娘の親権を争っていたと話す。元夫側は単独親権を要求しており、ウェインには殺す動機もなく、アリバイもあるという。ジーナの元夫ダレンは、末期のリンパ腫を患っており、ジーナとは1週間前に会ったが、現場にあった銃については知らないという。そして、娘のために麻薬を絶ってほしいと望んでおり、自立のために25,000ドルを渡したという。ところが、調べると金はウェイン名義の口座に振り込まれており、取り調べに対して、ウェインはダレンにジーナが娘を諦めるよう、説得して欲しいと金を受け取ったと明かす。ウェインはダレンが犯人だと言い、さらに残りの25,000ドルがウェインに振り込まれた。ウェインの犯行時のアリバイは、ダレンが雇っていた私立探偵によって確認された。ダレンはジーナがまた薬に溺れていないかどうか、調べさせていたのだった。ブレンダはダレンが外出できる体であると知り、祖父母と娘と同居しているダレンの自宅を家宅捜査する。その際、ダレンは自室に立て籠もり、銃で自殺してしまう。PCには娘のために妻を殺したというメッセージが残されていた。ブレンダは余命幾ばくもないダレンが自殺する事に疑問を持つ。ジーナの血液から大量の覚醒剤が検出された。また、ダレンが犯行時に自宅にいることが確認された。ポープは自分が本部長になったら、ブレンダに副本部長になって欲しいという。テイラー警視正は、重大犯罪捜査班の後任には自分を推薦して欲しいと頼む。フリンとプロベンザは事件をこのままで終わらせたいが、ガブリエルは異を唱える。ブレンダはダレンの両親と娘のコーディを警察に呼び寄せ、ダレンはジーナを殺していないと告げる。どちらか、あるいは両方が真犯人だと見たブレンダは、コーディが施設に預けられることになるとまずは祖母に真実を話すよう求める。祖母は涙ながらに、ダレンの命が残りわずかとなり、ジーナに母親として不適格だから親権を手放して欲しいと頼むつもりだったという。夫にジーナと交渉してもらうつもりだったが、ジーナから面会を拒否され、夫には黙って自分が銃と金を持ってジーナに会いに行った。しかし、感情の行き違いから子供は渡せないと言われ追い込まれて撃ち殺したと自白する。ダレンは犯行に使われた銃が、自分が母親に預けていた銃だと知って真相を知り、罪を被って死んだ。もし夫と話が異なると共犯として2人とも罪に問われる。しかし、ジーナは退院してすぐにまた薬物をやっていたので、不適格になったはずだった。ブレンダは夫妻を対面させて、その会話は自分一人の心に留める。ブレンダとしては後任としてガブリエルを推したいが、まだ役職が達していない。今回も現場の辛さが身にしみる。本部長就任への申込書はまだ提出できずにいる。ブレンダがとても辛そうでしたね。このままダレンを犯人にしておけば、おじいちゃんとおばあちゃんが孫を手元に置いておけるだろう。でも、警察官としては正しいことをしなければならない。その辺で、フリンとプロベンザは「もう良いじゃないか」という立場を採るが、ブレンダが手塩にかけて育てているガブリエルはやはりブレンダと同じ考え方をしている。しかし、悲しいかな彼が重大犯罪捜査班を率いるには、もう少し時間が必要。いくらなんでも、3人の警部補を飛び越えて巡査部長のランクでは無理だろう。もちろん、テイラーに後釜を任せることなど到底出来ない。ポープはそんなブレンダの悩みなど、おそらく気づきもしないでしょうね。ところで、先週母親を捜すまで施設で預かってもらおうと言っていたルーベンを、サンチェスが自分で引き取ってしまった。しかし、気軽に子守りを頼むことができないので、現場や職場に子供を連れて来てしまう。サンチェスの気持ちはわかるが、ブレンダとしてはチーム全体の事を考えてダメな物はダメと言わなければならない。本当に、現場、ラインのトップとしてブレンダは大変ですね。ポープは自分の出世のことしか考えていないし。一体どうするつもりなの?