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カテゴリ:校舎展開・塾経営
先日、ブログを通してある方からメールをいただきました。
その方は、自ら塾を始めてちょうど1年とのこと。 驚くべきことに、とある通信会社の営業の方から、 私たちの塾のことを聞いたそうで、 ぜひ見学させて欲しいとの内容でした。 そのあまりの高い評価に、 イメージされている塾とは違うのではないかと、 それとなく確認してみましたが、 それでも「ぜひ見学したい」と言ってくださいましたので、 東所沢教室で少しばかりお話させていただきました。 その方は教員採用を通過したものの辞退、 大手企業(旅行業界→IT業界)へとキャリアを積まれた後で、 自らの使命はやはり教育だと、塾業界へと転職。 某大手個別指導塾で得たノウハウを基に、 自分の塾を川口で立ち上げたそうで、 当然、僕なんかよりもはるかに年長。 にもかかわらず、会うなりすぐにノートを取り出し、 「インタビュー形式でお願いします!」 と、事前に準備されていた内容を矢継ぎ早に質問してこられました。 なんというパワー! その合間にも、私のような若輩者に対しても 細やかな心遣いをしてくださる、優しいお方でした。 2時間くらいはお話したでしょうか。 その方の問いかける目には、相当な想いが宿っていまして、 話せば話すほどにファンになっていきます(年上の方に失礼ですが・・・)。 まだ僕が塾を始めて間もない頃、貪欲に質問していた僕に対して、 丁寧にアドバイスをしてくださった多くの方々も、 きっとこんな気持ちでいてくれたのだろうと当時を思い起こしました。 さて、本題の塾経営(←この言い方は生理的に嫌ですが)について。 僕個人的に思っているのは、 どんな塾になりたいかを明確に持っていること、 そして、その理想を生徒や保護者、そして講師に語れるということが、 一番大切なことではないかと思っています。 すばらしい学校には、やはり明確な方針があります。 たとえ「今」そうなっていなくても、 子供たちとって、こういう場所になっていたい、という「未来」がある。 そして、その未来が、本当にすばらしいものであれば、 周囲が評価しないはずは無いと思います。 失敗する(←生徒が来ない)ということは無いと思います。 立ち上げて間もないのに、現実が伴っていないのに、 理想なんてそうそう語れないと思われるかもしれない。 でも、今はたとえそうなっていなくても、 理想を語ることは子どもたちに大きな影響を与えると思います。 夢を語れなくして、どうして子どもたちに夢を見させられるでしょう。 輝ける未来を示せなくて、どうして子どもたちは大人になりたいと思うでしょう。 確かに、 「そんなレベルに自分は達していない」 「大言壮語はみっともないのではないか」 そういった謙虚の気持ちがジャマをします。 最初は僕もそうでした。 自分がそんなことを言うには「おこがましい」とか「恥ずかしい」とか、 現実が伴っていなければ尚の事、口にしづらかったです。 でも言わなければ。 伝えなければ。 何も大人に語れとは言っていません。 自分よりも若き子供たちへ、 自らの経験を語ることがどれほど大事なことか。 後で、間違っていると思えば、その時に正せばいいんです。 「以前はこう思っていたけど、○○の影響でこう考えるようになった。」 いいではないですか、変えることを伝えられます。 自分はこう思う、でいいんです。 こうすべき、ではなくて、自分はこう思う。 もちろん教科指導ができるのは前提です。 そこに加えて、そういうような姿勢が取れている講師は やはり生徒を伸ばすことができるでしょうし、 そういう講師像が全員に伝わって、当たり前になっているような塾は、 きっと多くの方に支持されるのではないかと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.28 21:18:44
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