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~タロット日和~ by 常葉 了

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常葉 了

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2017/07/19
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ども、トキワです。(^^)/

 タロットe-ラーニング講座中級編の作成も、何とかかんとか勢いに乗り始めました。
 エンジンがかかるのに、随分時間が掛かってしまいました。(--;
 引き続き、スピード感を持って作成を続けたいのですが、このタイミングで、新しいお勉強も始めてしまいました。
 年単位の学習が必要となる案件でして、自分の首を絞める羽目になっているトキワです。

 でも、元気です。

 さて、【魔術師シリーズ】の第六回目。

 今回は、タイトルがとても仰々しいですが、トキワの書く事ですからね。まあ、大した事は有りません。多分。恐らく。

 これまで、タロットカードを題材に、五回に渡って、【魔術師】の取り組みの一部について、お話をして来ました。
 トキワとしては、あまり表に出して来なかった話題です。
 それを何故、今になってブログで取り上げる気になったのかと言うと、まあ何と無く、今の時代に必要なのかなぁ……と思ったからです。

 この部分は、またいずれお話する事にしましょう。

 さて、今回のタイトルは【悪魔の喚起術】です。

 つまり、どうやって悪魔に呼び掛けるか。どうやって、悪魔を呼び出すのか。と言う技術論のお話。
 但し、より本格的・専門的な部分は省きますよ。一応ね。

 これまでのシリーズ・バックナンバーをお読み頂ければ、別に、悪魔を呼び出して、何か悪い事でもしようとしている訳では無い事は、お分かり頂けるかと思います。

 一回目【1番 魔術師】←魔術・魔術師ってなんだろうの回。
 二回目【15番 悪魔】←悪魔ってなんだろうの回。
 三回目【8番 剛毅】←【悪魔喚起】の目的ってなんだろうの回。
 四回目【9番 隠者】←【自己の探求】ってなんだろうの回。
 第五回【悪魔の実態】←【悪魔】ってどんな奴?

 オカルト分野ですからね。怪しいのは仕方が無い。
 見方によっては、自分自身と向き合う為の、内観法の一種だとも言えましょう。

 ここで、ご紹介するのは、願望実現の為の低次の魔術(ゲーティア・妖術)では無く、あくまでも、自分自身の全体性を取り戻す事を目的とした、統合の魔術です。

 今回は、その一部分にだけ注目して、ご紹介します。


 【悪魔喚起】を行う際には、まずは、呼び掛ける【悪魔】を選定しなければなりません。

 つまり、自分の一部で有りながら、嫌煙し、忌避する事によって、自己の制御から切り離された【心の一部】を選定する事になります。
 この時、【堆積したネガティブな心的エネルギー】を、一辺に呼び出す事は、とても危険なので、小分けにして呼び出さなければなりません。(詳しくは第五回参照の事
 
 さて、【堆積したネガティブな心的エネルギー】を小分けにして、小さな個別の悪魔として呼び出すのは良いのですが……
 小分けにするだけでは、上手く呼び出せませんし、扱う事が出来ません。

 そもそも、【堆積したネガティブな心的エネルギー】と言うのは、人が嫌煙し、忌避して、自己から切り離された感情の集合体です。
 ごちゃまぜ、ドロドロになった、スライムのような、粘土のような状態です。
 ハッキリした輪郭は無く、個性も明確では有りません。
 ここから一部を切り出したとしても、それは、大きな粘土から一部を切り出しただけで、不定形の粘土である事には、変わりが無いのです。

 この、輪郭や個性が不明瞭な【粘土】を、悪魔と言う形で造形して行く作業が、必要となるのです。

 これを、専門的には【テレズマ(似姿)の構築】と言います。

 どんな姿形にするのか。どんな個性を持たせるのか。
 これは、本人のセンス次第とも言えますが、まあ、既存のシステムを使って造形する場合が多いですね。
 メジャーなのが、第五回目でもご紹介した、【ソロモンの72柱の悪魔】です。

 例えば……

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 ソロモンの小鍵 序列68番の悪魔【ベリアル】
 かつては、天上においてミカエルよりも尊い地位にある天使だったが、とある理由で堕天してしまったとされる悪魔です。最古参の悪魔でも有る為、悪魔としても地位が高く、サタンと同一視される事も有ります。
 彼を呼び出すと、燃える戦車に乗った、美しい天使の姿で現れるそうです。
 彼は、自分を呼び出したものに、優れた使い魔を与えたり、出世の道を開かせてくれたり、友情を長続きさせてくれたり、敵味方問わず好意を寄せられ、助けを得られるようにしてくれると言います。

 しかし、彼は生粋の嘘吐き。虚栄心が強く、しかしとても臆病。
 美しい天使の姿で現れますが、本当の姿は、やはり醜い悪魔の姿であると言われています。
 呼び出したものが、彼に生贄を捧げないと、なかなか真実を教えてくれないのですが、しかし、一度信頼関係を結ぶと、どんな危機的な状況でも、助けてくれるらしいです。

 これが、ベリアルです。

 魔術師が、ベリアルを呼び出した際に、美しい天使の姿で現れるのは、彼が見栄っ張りだからです。
 かつて、天上で慕われた美しい天使であった時の事を忘れられず、その過去に執着しているからです。
 また、悪魔としての醜い姿で現れた時に、喚起主に幻滅・失望される事を恐れているからです。
 彼が嘘を吐くのは、喚起主を悪意で騙そうとしている訳では無く、自分の素晴らしい存在であると思わせたいからです。なので、彼の嘘の大半は、主に自分自身の事ばかり。

 つまり【ベリアル】は、他者に否定される事を恐れ、自分の存在を認めてもらう為に、自分自身を偽ろうとする悪魔だと言えるでしょう。

 【ベリアル】を呼び出すと言う事は、つまり、自分の内側にある、そう言った側面と向き合うと言う意味になるのです。

 そう考えると、彼が与える恩恵の中にも、そう言った気配を感じますよね。
 出世を与える=他者から尊敬される立場を得る。
 友情を長続きさせる=友人からの好意を失わないでいられる。
 敵味方問わず、好意を得て、助力を得る=全ての人に好かれる。

 つまり彼は、他者から認められ、必要とされたいのです。

 誰の心の中にも存在する願望かと思います。
 しかし、自分に自信が無いと、それを得る為に、虚飾で自分を飾ろうとしてしまう。
 これも、良く有る話ですね。

 しかし、【自分に自信が無く、周囲に拒否されている事を恐れているが、周囲に認めて欲しいが為に、人前で自分を立派なものであるかのように装っている】なんて事は、なかなか認め難い事でも有ります。

 その為、認め難い事は、嫌煙し、忌避し、自己の制御の及ばない所へと追いやってしまいます。

 そうやって生まれるのが【ベリアル】です。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 さて、話を戻しましょう。

 【堆積したネガティブな心的エネルギー】から、【他者に否定される事を恐れ、自分の存在を認めてもらう為に、自分自身を偽ろうとする心】の部分を切り出します。

 その時点では、まだ輪郭が存在していない【不定形な粘土】のような状態である為、【ベリアル】と呼ばれる悪魔に似せて、姿形・個性を造形します。
 勿論、その時点では、呼び掛けるべき名前も存在していません。
 なので、【ベリアル】と名付け、存在を縛ります

 ここまで出来たら、下準備の完了です。

 で、呼び出す儀礼を行います。
 ブログでは、詳しく書きませんが、ワークショップを開催する事になったら、詳しい部分もお伝えします。
 まあ、触りだけはご紹介しましょうか。

 悪魔喚起の最終目的が、【切り離された心の一部を、自己に回収する事】だとしても、いきなりは無理ですし、危険です。
 なので、まずは顔合わせ。その後、繰り返しコミュニケーション(カウンセリング?)を重ね、信頼関係を構築出来た段階で、統合を試みます。

 顔合わせだけの段階では、【ブラックミラー】と呼ばれる、黒い鏡の中に、悪魔の姿を覗き見ます。
 段階が進むと、通称【魔法の三角形】とか呼ばれる図形の中に呼び出して、対話します。
 いずれの場合も、呼び出す側は、自分を守る為の魔法円の中に待機して、儀礼中はどのような理由があっても、その外に出てはいけません。

 呼び出す際には、上記以外にも、色々なルールが存在しますが、省略します。

 まあ、こんな感じですね。
 もっと詳しい方法を紹介してくれるのでは無いかと期待した方。
 申し訳有りません。(--; 流石に無理です。
 ワークショップにご期待下さい。

 今回は、悪魔喚起術式の手順をお話ししたかった訳では無く、その前提となる【悪魔の造形】についてお話ししたかったのです。

 【堆積したネガティブな心的エネルギー】を、自分自身に再統合する為には、一辺に相手するのでは無く、小分けにして相手をしなければならない。
 相手をするにしても、相手の輪郭・個性がハッキリしなければ、コミュニケーションを取る事が出来ない。
 その為、小分けにした【心的エネルギー】に姿形を与え、個性を見出し、名前を以て縛る。

 この部分が、とても重要なのです。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 さて最後に、今回取り扱った話と関連して、とても参考になる、有名な映画をご紹介します。

 その作品は、スタジオジブリの、【千と千尋の神隠し】。
 有名でしょ? 皆さんは、ご覧になりましたか。

 この作品の中で、【カオナシ(顔無し)】と言う怪物が出てきます。
 この【カオナシ】が、【ネガティブな心的エネルギー】です。
 無個性な仮面を被った、ドロドロした不定形の生き物でしたね。
 【顔無し】と言うだけあって、輪郭を持たず、個性も曖昧。
 かろうじで、【カオナシ】と言う呼び名が、彼の存在を縛っています。
 あの世界では、名前が無いと、存在が消えてしまいますからね。 

 【カオナシ】は、周囲から相当に嫌煙され、忌避されているのですが、【千=千尋】に気に掛けてもらった事を切っ掛けに、千の追っかけを始めます。

 ところが、千の好意・興味を強く引く事がなかなか出来ません。

 そこで【カオナシ】は、登場人物?の幾人かを飲み込み、飲み込んだ人物を模倣し始めます。
 更には粒金をばら撒き、お大臣な大盤振る舞いをして、周囲を取り込もうとします。
 そうして、千の関心を買おうとする訳です。
 
 先程ご紹介した【ベリアル】に似ているとは思いませんか?
 自分に自信が無いから、別の何かを装う。

 さて、その後色々有って、千は銭婆の所へ向かいます。【カオナシ】も追っかけます。
 銭婆は、【カオナシ】を迎え入れて、仕事を与えます。
 つまり、【カオナシ】に役割を与え、居場所を与えた訳です。
 そうする事で、【カオナシ】は、どこか穏やかな雰囲気に鎮まる事になります。

 少しニュアンスは異なりますが、これが【統合の手順】です。

 さて、本日は以上。

 また随分と長くなりました。難しい話でも有ります。

 しかしこれは、私の話であり、皆さんの話でも有ります。
 更には、この社会の話でも有ります。

 そんな話でした。

 それでは、また次回。(^^)/





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Last updated  2017/07/19 02:54:22 AM
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